博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『鹿鼎記』その4

2008年06月07日 | 武侠ドラマ
『鹿鼎記』第19~25話まで見ました。

康熙帝の名代として半ば強制的に少林寺で出家することになった韋小宝。ここで頭を剃られて嘆き悲しんだり、あまりに貧相な食事に呆然としたりするシーンが挿入されますが、黄暁明の演技が周星馳のそれを思わせるものになっており、なかなか秀逸です。



二枚目として結構バリューがあるにも関わらず、こういう演技をノリノリでやるあたり、黄暁明は思ったよりもナイスガイなのかもしれません(^^;)

少林寺での修行中に韋小宝は本作最大のヒロインの(はずの)阿珂と出会いますが、出家の身にも関わらずやっぱり彼女につきまとったりして嫌がられております。おまけになぜか韋小宝の夢という設定で妙なアニメが挿入される始末……



その後韋小宝は五台山清涼寺の住職に任じられ、順治帝を神龍教の魔の手から救い出し、康熙帝と対面させたりと大活躍。しかし康熙帝の面前で尼僧九難の襲撃を受けて連れ去られてしまいます。九難は前作『碧血剣』に登場した阿九にあたる人物。個人的に孫菲菲演ずる阿九が気に入っていただけにどうなるのか不安でしたが、それなりに気品が感じられる女優さんで安心しました。

このパートの後半では更に台湾延平郡王家の鄭克とその師馮錫範が登場。それぞれ喬振宇と于承恵が演じています。

于承恵は金庸ドラマでは『笑傲江湖』の風清揚などでお馴染みの役者さんですが、この役柄にしてはちと風格がありすぎますね(^^;) もっと小物っぽく見える役者さんでも良かったかも。喬振宇は以前に見た『浣花洗剣録』で主役の一人方宝玉を演じており、新作『書剣恩仇録』では主役の陳家洛を演じるそうですが、同じ辮髪物でも題材が題材なだけに、こちらでは韋小宝にいじられるだけいじられて陳家洛とはほど遠い雰囲気になってしまってます(^^;)
コメント
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