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なぜ私は韓国に勝てたか 朴槿惠政権との500日戦争

2016年02月06日 06時32分07秒 | 

 話題の「なぜ私は韓国に勝てたか 朴槿惠政権との500日戦争」を発売日にさっそくアマゾンで購入した。「クネの名誉を毀損した」とかいう訳の分からない理由で起訴され、1年以上も韓国で拘束された、産経新聞ソウル支局長による手記だ。事件の発生から、どのように検察の取り調べや裁判が進行していったか、克明に記録されている。
 彼が無罪判決を得たのは、間接的にアメリカの圧力があったからではないかと思われるが、重要なのは、そこに至るまでの経緯だ。加藤氏はクネに適当に謝罪するなり遺憾の意を表明するなりするよう、執拗に圧力をかけられていたらしい。しかし加藤氏はそれを全てはねのけ、断ってきた。そして、堂々と無罪を勝ち取ったのである。場合によっては本当に有罪になっていた可能性もあるというのに、すごい勇気だと思う。
 これを読んでつくづく思うが、韓国は未だ後進国である。そもそも法律や司法制度というのが何のためにあるのか、どのような経緯で近代国家において成立してきたのか、ということを全く理解していない。当の検察や裁判官でさえ、だ。言論の自由についても、どのようなことをすれば致命的に損なうことになるのか、をまるで理解していない。どうやら韓国人にとって、法律や司法制度は時の権力者や世論のためにあるものらしい。
 韓国は、日本や他の欧米諸国と価値観を共有していない。これを明確に知ることのできる本である。

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