南北統一のコスト

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140411-00000021-scn-kr
　韓国の国営放送、韓国政策放送（ＫＴＶ）は７日、成人男女７００人を対象に実施した、韓国と北朝鮮の統一に関する世論調査の結果を発表した。複数の韓国メディアが報じた。

　南北統一が韓国経済の成長や発展に「非常に役立つ」と回答した人は３５．６％、「役立つ」は３９．８％で、肯定的な回答は７５．４％に達した。「まあまあ役立つ」は１４．４％、「あまり役立たない」は４．９％、「全く役立たない」は３％だった。

　２００８年、北朝鮮の金剛山を観光していた韓国人女性のパク・ワンジャさんが、北朝鮮の警備兵に射殺される事件が発生した。この事件を受け、韓国政府が北朝鮮に対して取っている措置について、「南北対話のために解除すべきか」との質問には「解除に同意する」が３４．７％ともっとも多かった。「解除に反対する」は２４．４％だった。

　南北統一にかかる費用の助成について「参加する意思はあるか」との質問には、「参加を考えてみたい」が４７．４％、「積極的に参加したい」が２５．４％、「参加する意思は全くない」は１８．０％と続いた。

　また、「米国や中国など周辺国も統一費用を負担すべきだ」とする人は６８．３％で、「その必要は無い」（１４．０％）を大幅に上回った。

　朴槿恵（パク・クネ）大統領がドレスデンで発表した、統一を視野に入れた北朝鮮に対する３つの提案について、「共感しない」は２０．５％にとどまり、「共感する」が６３％に上った。

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　こういう意識がもろに分かる統計を見ると、改めて韓国人の愚かさを実感する。南北統一はどうやら経済の発展に役立つということなのだが（少なくとも韓国では、それがほぼ常識になっているようだ）、その一方で、統一の費用は外国が負担すべきなのだという。自分達の利益になる（と信じ込んでいる）ことについて、外国が費用負担するのは当たり前、という意識なのである。アホとしか言いようがない。
　世界銀行の推計によると、南北統一にかかる費用は２兆ドルから３兆ドル（２～３００兆円）なのだそうだ。たとえ１％の負担だったとしても、２，３兆円の規模だ。米軍が駐留する韓国と陸続きになるために、中国がそんな費用を出すと思っているのか？　深刻な財政問題に悩むアメリカが、さほど大きなメリットをもたらすとは思えない南北統一のために、巨額を負担できると思っているのか？　上にある「周辺国」には間違いなく日本も含まれるのだろうが、強烈な反日国家になることが確定的な統一朝鮮のために、金を出すわけもない。いくら日本がお人よしだとしても、さすがに近年は日本人の意識も変わってきている。
　仮に万が一、統一できたとしても、国境を接する中国との間で、永遠に安全保障上の問題が発生しないとでも思っているのだろうか。先進国にもなれていない韓国が、途方もない南北の経済格差を、社会的不安も発生させずに解決できるはずもない。少し考えれば分かりそうなことを決して考えないのが、韓国人なのである。