Wilhelm-Wilhelm Mk2

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レプラカーン完成

2023-01-04 | Weblog
 レプラカーンHGです。トップコートかけてフィニッシュしました。よく出来たキットとの評判なので簡単に済ませようとしましたが、仮組みの段階から苦戦しました。間接部のラバーが装甲に干渉して綺麗に収められない。合わせも甘くてパーツが閉まらずに隙間だらけ。「不良品か?」とさえ思いました。もともとのオーラバトラーHGシリーズはABS製の関節がバキバキ折れるとのことで、ABSがPSに取り替えられたリニューアルキット(いわゆる青バンダイ)を確認して買ったのに、それでも数か所折れました。まあ、私の腕の問題も大きいですが。
 仮組みしたレプラカーンのフォルムをよく見ると、設定と大分違う箇所がある。まずは脚部。設定やアニメの脛部フレアは地面に届くほど長いのに、キットはくるぶしまでしかない。肩アーマーは首周りに接していない(ヒンジの意味がない)。首が長すぎる。腰部の背面(臀部)のデザインが全く違う。シールド先端の砲口が怪しい突起で表現されている、などなど。 
 まず腿部の合わせ目はそもそも締まらないので、万力で強引に締めてました。関節のラバーパーツは全てオミット。オーラバトラーは他のロボットと違って生物的要素が強いのだが、だからといって弱点となる関節の筋肉をあえて強調するのはおかしい。筋肉構造を装甲の連続にて覆い隠す表現にしたい。肩関節のボールジョイントによる稼働を諦めて、ジョイントをはめずに幾分下げる。そのため肩関節は胴体内で接着固定。肩アーマーの接続部を詰めて胴体に接するまで下げる。肩をいじっているとき上腕の軸がバキッと折れたので銅線で補修。脚部のフレアをエポパテでぐるっと1センチほと延長。尖った先端を左右対称にするのに苦しむ。ここで活躍したのがタミヤのクラフトヤスリPRO。ザクザク削れてかつ切削面がツルツルになる。やり直しを繰り返すなど苦しかったけどこの作業が一番楽しかったかも。つま先の爪と爪との間がいかにも玩具だったので、設定どおりにパテで詰め物を入れる。爪は分割して後ハメ。シールドの砲門をプラパイプで表現。そのためシールドの鉤爪を後ハメに加工。右手の火炎放射器の砲門をピンバイスで孔あけ。その裏をパテで肉詰め。首周りをパテで肉厚にし、スカーフの結び目みたいなものを作る。首の長さを縮める。頭部の合わせ目消し。しかし特徴的な頭部中央の溝がないので彫刻刀で掘る。口中のセンサーを後ハメにする。頭部両サイドの頬部が頭部本体に密着しないので接合部を除去して瞬着で取り付ける。頭部バルカンの砲門をピンバイスで穴あけ。腰部の背面は全て削り落として、エポバテで完全に作り直す。設定資料を見ながらの粘土細工だが、なかなか…。取りあえず何とか、という程度。しかし腰回りの縁が臀部へ向けてせり上がっていくようには修正できたと思う。サフは水性のグレー。
 塗装は全てファレホの筆塗り。主に2色なので簡単かと思いきや、ライトオレンジの発色が頗る悪く(黄色系なんだから当たり前か)、特に面積の広いコンバーターで苦戦する。叩き塗り&繰り返し塗装でなんとかする。頭部やふくらはぎの赤はスカーレット、これは隠蔽も発色もよし。目は気合いで極細面相筆で入れる。角や爪はアイボリー(象牙色)。怪獣の牙由来なのだからアイボリーに限る。シールドの模様は黒とインターブルーで適当に混色。砲口に隠蔽力最強のアルミを入れて雰囲気出し。剣はアルミと黒で混色、オーラバトラーの剣ほ黒曜石みたいな感じなのでグロスブラックでもよかったかもしれない。トップコートはいつものつや消しフラットのスプレーがけ。動力線としてリード線をさす。以上。
次はガブスレイの予定。

作成中は設定資料やアニメを頻繁に見て検証します。細かい設定やデザイナーの画の巧みさを感じられる楽しい瞬間。