Wilhelm-Wilhelm Mk2

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オケをテレビで鑑賞

2010-12-06 | Weblog
音楽鑑賞の話

BSで色々なオケを鑑賞した。

1)イスラエルフィル:メータの指揮。トップクラスの演奏者を輩出し続けているイスラエルのトップオケだけあって、さすがに上手な演奏でした。弦楽器の滑らかさはそれこそ「乳と蜜が流れる・・・」ですね。このオケはウィーンフィルと共に、地方限定・民族限定を固守している数少ないオケだと思うのだが、イスラエルという国の性質上、なんとなく全力で応援できない自分がいる・・・。ユダヤ教の黒い帽子をかぶって演奏している団員もちらほら・・・別にユダヤ教が嫌いというわけでもないのだが・・・。打楽器に日本人がいたが彼はトラなのだろうか?前半はティンパニを叩いていたから、もしかしたら団員なのかもしれない。もしそうだととしたら驚きだが素晴らしいことだ。

2)パーヴォ・ヤルヴィ:ドイツカンマーフィルというオケの演奏。イスラエルフィルと正反対のいわゆる「現代的」な機動力重視の演奏でした。それなりに上手なオケなんだろうけど、全体のレベル(特に弦楽器)はイスラエルフィルには全く及ばず。大編成と小編成を比べても仕方がないのだけど、自分の好きな美音感が感じられなかった。実際に生で聞いたら感想は変わるかもしれませんが、まあ放浪用録音を聴く限りは、感動的な演奏ではなかったというわけです。そもそも・・自分はこういう小編成のオケってあまり好きではない・・・そこに乗りきれなかった原因の根本があるとも思います。さて巷では大人気のヤルヴィ氏。フランクフルト響の演奏を見たときも思ったけど、それほどまでに持ちあげるほどに凄い指揮者なのだろうか?感想としては可もなく不可もなくまあ普通ぐらいの印象でしかなかった。見た目がプーチン似だという印象が最も強い・・・失礼。指揮者やオケよりもブラームスの協奏曲を弾いたヤンセン女史の印象が強い。彼女の演奏は何度かCDで聞いたことがあり、ジャケット写真からは可憐な人を想像していたのだが、実際は巨躯のオランダ女性でした。身長は180近くあるだろうか?背だけでなく肉付きもかなりよく、そのため楽器が大変小さく見えた。演奏スタイルは情熱的かつ攻撃的。彼女が顔をしかめながらヴァイオリンにボーイングを「練りこんで」いる様子は、絵的にはちょっと「暴力的」にさえも見えた。でも演奏は秀逸。ただもっと精緻かつ万年的に美音な人なのかと思ったけど、意外に音がほころび雑音もあった。勢い突破系の人なんだろうか?それはそれでまた好きなんだけど。ヒラリーハーンとは正反対の印象を受けました。

続くかも