Wilhelm-Wilhelm Mk2

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ニューガンダムを作って複雑な気持ちになる

2022-05-02 | Weblog
 最近発売されて話題のエントリーグレード(EG)ニューガンダムを作った。個人的に「逆襲のシャア」という作品を全く気に入っていないので、ニューガンダムもサザビーも作る気はさらさらなかったのだが、このガンプラ初心者用向けに開発されたキットの出来が凄まじいとの評判に加えて、ネットで珍しく定価購入(¥1100)できそうだったので、思わずクリックしてしまった。消費社会の豚である。
 初心者向けのキットとはいえ、パーツ数は昔のHGキットくらいはあり、我々が子供の頃に買い求めていたモナカ構造の単色キットに比べたら敷居は格段に高い。滅多に手にしない最新のキットだが、バンダイの飽くなき向上心があちこちに伺えた。まず、ニッパーなしでもパーツがはずせる極細ゲートとなっており、パーツ取りもゲート処理もいたって簡単であった。また、成型時に色分けが完璧になされており、塗装で面倒となる黄色の部分も全てはめ込み式になっている。細かいことに拘らなければ塗装の必要はない。そして一番凄いことは、合わせ目がほとんど発生しないことだ。唯一肩にだけ発生するが、合わせの精度が高いのでこれも気にならない。作成時間はゲート処理をいれて1時間半ほどだった。まぶしい白色とスラッとした立ち姿を見て「今時はこれが1100円で手に入るのか」…と感慨にふける。そして同時に、これ以上なにもいらないほどの出来栄えに、どこか物足りなさを感じてしまった。ここまで出来すぎだと、早くに飽きられてしまわないか?(私なら数体作って飽きそう)。やはり不完全なものを自分の工夫で何とかしたいという欲求こそが、趣味の持続のエネルギーになると思うのだけどな。
 まあ老害の愚痴は置いておくとして、気になったのはニューガンダムのフォルムだ。何頭身なんだろうこれ?9頭身?ちょっと脚が長過ぎるのでは?そこで昔に作って仕舞ってあったHGのマーク2とゼータを並べてみた。「ニューガンダムはそもそも大きい」という設定は何処かで読んだことあるが、3体とも顔の大きさがほぼ同じなのに、この体格差は不自然すぎるなあ。
 こうやって並べて眺めると、ニューガンダムはマーク2の後継機ということがよくわかる(ゼータは唯一無二の異形)。そして、旧HGのマーク2の格好良さを再認識した(このマーク2はフライングアーマーのキットで手に入れた)。実は近々リニューアル版のHGマーク2が届くので、その出来栄えを見て、この旧マーク2は合わせ目を消してティターンズカラーに塗り替えようかしら?と新たな野望が湧き出してしまった。そしてゼータも何とかしたい。
 

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