Wilhelm-Wilhelm Mk2

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中西学 またしても戴冠ならず。

2008-07-23 | Weblog
 今回こそは会社からのプッシュがあると思っていたのだけどなあ・・。試合後の武藤の言葉「なぜあいつが王座になれねえのかわからねえ」のとおり、中西学がIWGPを戴冠できないことは現プロレス界の最大の謎である。同世代で戴冠できてないのは彼一人だけだ。あの天山ですら、複数回も戴冠できているというのに。中西は「背丈のあるナチュラルマッチョな肉体」という、今では天然記念物のようになってしまったプロレスラーの理想体型を維持しているし、アマレス元オリンピック代表という素晴らしい肩書きも持ち合わせている。一体、彼のなにがいけないのか?K-1で素人外人にKOされたことはさすがにもう過去のことだし、「バカだから」という理由だけでこの冷遇はなかろう。中西はもう41歳である。20代の若手がたいした下積みもなく戴冠している中で、黙って負け役に甘んじているあたり、なにか会社に対して従わざるをえない貸しがあるのかもしれないが(大人の理由)、会場での中西へのファンの声援は誰よりも大きいらしいし、「さんまのからくりテレビ」で魅せた彼のナチュラルさは、彼の個性がプロレスファン以外の心も掴めることを示している(と思う)。会社もこういう世間の気持ちを汲んでプロレス業界を盛り上げてほしいものだ。思うに、今回の負けはこれから始まる「中西政権」への序章にしか過ぎず、この夏のG1で涙の優勝を飾り、武藤に再挑戦、そしてIWGP戴冠というシナリオが控えているのではなかろうか・・・と妄想したりする。