無意識日記
宇多田光 word:i_
 



ちょっと脱線。例の(ってここで取り上げるのは初めてかもしれんが)“セメンヤ選手狙い撃ち新規定”の導入が延期されたらしい。3月の裁定を待つ為のようだが、このまま立ち消えになることが望ましい、かな。

毎度言っているように男とか女とかいった性別なんてのは抽象概念であって実在ではない。この世に男や女なんて存在しないのである。それを無理矢理当て嵌めようとすれば弊害が起こるのは当たり前だ。国際陸連はアホとしか言いようがない。

しかし、テストステロンの分泌量次第で出場資格が得られるという方法論はそこまでマズいものでもない。現実には弊害ばかりで、思考実験の練習問題程度の価値しかないが、“男女別”よりは遙かに現実に即しているという意味でマシである。身長別や体重別のように更にハッキリした基準に較べれば実際に運用するのは全く難しいと云わざるを得ないが。


21世紀。スポーツの価値を再検討する時期に来ている。男女別の競技が存在するのは、観ててやっててそっちの方が面白かったからだ。ただそれだけである。世の“女性”たちのモチベーションと世の“男性”たちのメンツの為には男女別々で競技をした方がやる気が出て面白くなったのだ。なので、競技がより面白くなるのであれば男女別なんていう有り得ない基準はそのうちなくなるであろう。

でも、それよりももっと困る事態が差し迫っている。今日の他のニュースといえばソフトバンクの人型ロボットペッパーが英国の議会で答弁する、というのがあったが、スポーツでロボットが活躍してそれが人間より面白かったらプロスポーツ選手たちは皆失業してしまう。性別だのなんだのと言っているうちに人間以外にスポーツの醍醐味を奪われてしまう危機が来るのだ。そして、かたやロボット、かたや義手や義足を通じて「どこまでが人間か」という議論がいよいよ白熱する訳だ。男女という幻想に縋らなくては生きていけなかった人間が、「人間も実在しない」と言われて果たして平気なのか…興味をそそられる問題だが私が生きているうちに真剣な議題として取り上げられるかは微妙なところ。ひとまず、長生きはしてみたくなってるけどねw

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