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”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

お茶の種子

2011-10-21 12:28:45 | お茶

近所の茶畑でお茶の花が咲いています。

実もついているのがわかります。

Img_2302

この大きな実が割れると、中から種子が出てきます。

Img_2298

だいたい1つの実に、2~3粒の種子が入っているそうです。

 

昔は、この種子を水に浸けて発芽させ、

新しい茶の木の種として使っていたようですが、

ご飯茶碗1杯分の種子から2~3本の木ができるかどうか・・・。

 

また、種から育てたお茶は親木の性質を

そのまま受け継ぐと言うことはほとんどありません。

そのため、

 ・葉の色、形が違う

 ・成長のスピードが違う

 ・収量が異なる

 ・品質に差が出る

など、様々な個性のお茶の木がひとつの茶畑の中に

混在することになります。

その結果、出来上がった製茶も見た目が悪く、

品質が安定しないという問題がありました。

 

そこで、品質の良いお茶を大量かつ安定して生産するために

現在の挿し木で苗を増殖させる方法が確立されたのです。

この方法が始まったのは昭和30年頃。

茶色のお茶の実を見ていると、

収量も安定せず、機械の導入も製茶加工も難しい中で

お茶を作り続けた方々の苦労が偲ばれます。

 

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