こちらは両方とも「早生ふじ」の名前で
売られているりんごです。
早生ふじというのは、ひとつの品種ではありません。
ふじの変異種で、ふじよりも早く成熟する品種の総称です。
具体的には、やたか、昂林(こうりん)、ひろさきふじ、紅将軍
などの品種があります。
スーパーでは、「早生ふじ」とだけ表示されることが多いのですが、
こだわったお店やデパ地下の青果店などでは
「早生ふじ(昂林)」というように両方の名前を表示してあります。
上の写真の左側のりんごは
「ひろさきふじ」のシールが貼られています。
「ふじ」は日本で一番多く栽培されており、
味、香り、色、保存性など何をとっても文句なしの
人気ナンバーワンのりんごです。
生まれ故郷の青森県藤崎町の「ふじ」と
日本一の山、富士山の「ふじ」、
ふたつの意味を名前に込められたこのりんごは、
その名の通り、日本一のりんごになりました。
「早生ふじ」とだけ表示するのも、
それだけ「ふじ」がおいしい証拠なのかもしれません。
「名前に『ふじ』が入っている方が、お客さんも喜んで買う。」
というお話もあるそうですが、
変異種それぞれの個性も味わいたいので、
ここは実名報道をお願いしたい!
・・・と私は思ってしまうのです。