角田光代「真昼の花」読了
初出が1995年12月「新潮」というから、かなり初期の作品なんですね。
「八日目の蝉」とは、かなり趣きを異にしてます。
表題作の「真昼の花」は、主人公の女性が東南アジアの国(タイか?)をいわゆるバックパッカーみたいに放浪し、そこで自分の内面と向き合うという体裁をとってます。「対岸の彼女」の女社長の過去の話で、同じような箇所があったので、これは多分作者自身の経験であると思われます。
この小説は、はっきり言って心に響くものはありませんでした。
併載されている「地上八階の海」、これはなかなかおもしろかった。
主人公を取り巻く家族(母、兄)のそっけなさが物語の強いスパイスとして効いてる感じでした。自分の気持ちと相手のそれとが微妙にずれていて、そこに苛立ちを覚える主人公。なんだか井上荒野の雰囲気を感じてしまいました。影響を受けてたのかな?なわけないか(笑)
角田光代、もう少し付き合ってみようと思います。
初出が1995年12月「新潮」というから、かなり初期の作品なんですね。
「八日目の蝉」とは、かなり趣きを異にしてます。
表題作の「真昼の花」は、主人公の女性が東南アジアの国(タイか?)をいわゆるバックパッカーみたいに放浪し、そこで自分の内面と向き合うという体裁をとってます。「対岸の彼女」の女社長の過去の話で、同じような箇所があったので、これは多分作者自身の経験であると思われます。
この小説は、はっきり言って心に響くものはありませんでした。
併載されている「地上八階の海」、これはなかなかおもしろかった。
主人公を取り巻く家族(母、兄)のそっけなさが物語の強いスパイスとして効いてる感じでした。自分の気持ちと相手のそれとが微妙にずれていて、そこに苛立ちを覚える主人公。なんだか井上荒野の雰囲気を感じてしまいました。影響を受けてたのかな?なわけないか(笑)
角田光代、もう少し付き合ってみようと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます