クラミジア肺炎

　２月に来られた方、漸く、診断に辿り着けた。
　２月の初診、確かに肺炎で、某抗生剤を投与し、何となく、軽快していって、大丈夫そうに見えてからが、微症状、寝ようとすると咳がでる。
　この咳が抜けない。
初めに効いた薬を再投与して、また、良くなり掛かるが、なりきらない。
　と、悩んでいたら、再発熱、胸部レントゲンの病気の影も幾分広がり、マズイ展開。
　頭の中は、堂々巡り、『初め効いたのに、何で治りきらないのか？何が足りないのか？
何を見落としているのか？もっと、別の病気？』と、こんな思考が入り乱れて、まとまらない。
　今日の朝は、早出当番、少し早めに着いたので、頭の中から離れなかった、この方の病状を、見直して、整理する気持ちが持てた。
迷ったら現場に戻れ、そのように、初診時の症状から見直して、そしたら、クラミジアが浮かんできた。
　勿論、ネット検索をしながら、考えての事だけど、もう、この辺りしか残ってない。
　でも、これなら、今までに使った薬が効くハズなんだけどの疑問もあるが、ここは耐性菌だったのかもとしておく。
　クラミジア肺炎、以前にオウム病は診たことはあるが、ただのクラミジア肺炎は臨床経験がなかった。
　これが、なかなか思い浮かべられなかった因子の一つ、未経験では、記憶にない。　

※　ちょっと“△”傑作、『今回は前方不注意で前回は後方不注意です』