ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

カンファレンス

2006-02-08 22:24:56 | Weblog
 カンファレンスというのは、受持症例の診断治療、それに死亡後の解剖所見を加えて、この診療がどうであったかをみんなで考え、学ぶ会合です。
 受診から、診断・治療、治療時の問題点を受持が話し、会場から質問、意見を聞き、最後に病理医が解剖所見から解説と考察を加え、その症例を振り返るのです。
 即ち、そのままなら、受持医師とその周囲しか経験できなかった疾病をある程度共有することが出来るのです。
 みんな様々の考え、立場が違うので、見方も違えば、新たな視点からの診断方法も分かるのです。他科の医師の見方なんてのは、なかなか聞くことが出来ません。
 この良い機会です。このような積み重ねで、視野がひろがるでしょう。
 研修医は一人が質問していました。
 私、もちろん、研修医が質問しやすいように、一番先に手を挙げて簡単な質問をしました。半分スタンドプレーって分かったかな。
 研修医も遠慮せず、素朴な質問をすればいいのです。
 格好悪いとイヤだななんて、取り繕うと何も言えません。
 研修医の間は、素朴な質問でもOKでしょう。まあ、本当はいつでもOKです。
 頭の中が整理できれば良いのです。
 症例自体は、生存中は確定診断の難しいもので、もし確定診断が出来ていても大勢には影響はなかったでしょう。即ち、結構手遅れ。しかし、早期診断も極めて難しく、簡単に言うと、まあ、無理もやんぬるかなって感じ、不運。
 
でも、この僅かでも頭に残れば、幾分かは役立つことがあるだろうね。
 研修医は学んだかな。私は家に帰って、20分だけ復習した。

※ 20分以上の復習は耐えられなかった、未熟ですね。
明日は血管が糸のような方が来る日です、“トラウマの予感”。
コメント
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