ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

タミフル効かない

2006-02-02 21:51:21 | Weblog
 とうとう今年もタミフル無効のインフルエンザ登場。
 先週、時間外に来たインフルエンザ迅速診断陽性で確定され、タミフルを処方された方が受診。先週、その後熱も下がらず、体調もどらず、別の近医を受診。抗生剤を投与され、さらにその後、今日来られたのです、“まだ熱が出るのです”と。
 初診来、もう、1週間以上経ており、インフルエンザの期間は過ぎている。
 話を聞くと、大概は二日位で認められるタミフルの効果がなかった。
 それで、不審に思い他医を受診したのです。
 「タミフルの効かないこともある」といわれても、感覚的には納得出来なかったのでしょう。
 それでも、熱が下がりきらず本日受診。多分、二次感染(インフルエンザの経過中に細菌感染を合わせて起こしてしまう)を起こしたか、タミフル飲んだけど不節制をして、治るチャンスを失してしまい、やはり二次感染を起こしたの辺りか。
 後者の考えは、原則患者さんを信用してるので聞かず。
 まあ、どう転んでも“タミフル”は効かなかったのです、不運。
 残念ながら、効果100%ではないから。
 タミフルが効かないときどうする? 身体の実力で治すしかない。

 今日は研修医と一緒に外来診療をやっていたのですが、研修医曰く「インフルエンザ診断検査をして、陰性だったらタミフルは処方できません。どうしても処方するなら、疑いのままなら出せます。」と患者さんに言ったのです。
 私は患者さんが出て行ってから、「検査結果の陽性、陰性にかかわらず、全体を判断して、インフルエンザと考えたのなら、陰性で処方しても良い」と。
 しかるに、研修医は「私は、陰性の人には出せません」と反論したのです。
 『おうっ、折角の反論だから聞いてやろう』と。
 「検査して、そこで陰性なら出せない。後刻検査して陽性になったら出せる」と言うようなことを、正確にはきちんと思い出せませんが、根拠が弱いと出せないと言うような感じでした。
 『そんなに厳密には出来ないよ』と思ったのですけど、時間がなくて今回ここまで。今度機会があったら、更に聞こう。

 またもの鎖骨下静脈穿刺。途中見本を見せ込んで、約50分で完了。
 前回よりややまし、勘所のイメージ感じることができただろうか。
コメント
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