化学療法

　先日、某ＴＶでガンの化学療法について放送していた。
　時間がなくて見られなかった。
　見ずに書くのは失礼だけど、標準的治療を受けられるのは、第一回目位で、当院に来る半数は、進んでおり（結構な進行ガン）で標準ではきつそうだし、適度の減量、手加減をしないと持たない。
　そして、治療を進め治療を繰り返すほど、手加減の度合いが大きくなっていき、標準からどんどんずれていく。
　ずれた場合の標準なんてものはまだない。
　まだ使っていない抗ガン剤の中から、例えば腎機能や間質性肺炎などを除外していくと捜していくと、こっちからも使える薬はどんどん減っていく。
　その少なくなった持ち駒には、もう標準は作成し難くなっている。
　最後はエビデンス（根拠）のない世界に踏み込んでいきそう。
　書くと悪いけど、ここから先は経験と勘みたいなものかな。
　
　今日、一人の方に化学療法をやった。きっと、副作用は明日当たりに出てきて食欲が落ちるだろう。吐き気は押さえられても、食欲が出るほどには押さえがたいことが多い。
　この方の為に、明日は出勤確定。

※　琴欧州、相撲が硬い。