マル鉄・鉄道写真館

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旧型国電 牽引車:クモヤ90102+381系

2013-01-17 00:30:00 | 旧型国電
旧型国電 牽引車:クモヤ90102+381系


先般、『旧型国電 牽引車:クモヤ90』で首都圏のクモヤ90形牽引車をご紹介いたしました。
クモヤ90は登場(改造)当初こそバリエーションの無い車両でしたが、その地方に合った再改造が施されるようになると、2灯化したもの、2パンタ化されたもの、低屋根化されたものなど、大変多くのバリエーションに発展しています。
首都圏では殆ど差異が見られず、その点においてはあまり興味深いところはありませんでした。

そんなクモヤ90ですが、最終増備されたものについては、クモヤ145並みの車体を新製し、載せ変えたものが存在しました。
当時、このような改造は、廃車期にあった101系を利用したものが多く存在し、牽引車の性格上、何故この時代に旧型国電を使用したのか、いささか疑問を感じます。
ただ、当時の時代背景として、まだ旧型国電が全廃されていたわけではありませんので、新性能車ですと旧型国電を牽引することが出来なくなることから、あえて旧型国電から改造したのではないかと推測されます。
この末期の改造車には100番代及び200番代の区分が与えられますが、101号のみが0番代と同様の車体で、102号以降の番号が新製車体となっています。
そんな100番代に1度だけ逢ったことがあります。
飯田線の旧型国電の撮影を終え、浜松へ向かう前に豊橋駅でチョット駅撮りをしていたとき、思わぬ珍編成がやって参りました。



昭和58年6月28日 豊橋駅にて クモヤ90102+381系

偶然来たとなっては放っておくわけには行きませんので、短い編成に追いつくように、ホームを走って撮ってきました。

なんとも「珍」な編成です。381系は、その特殊な性能から他の系列と手をつないで走ることはありませんので、このような編成は工場の入出場ならではのシーンと言いえるでしょう。
また、このアコモ改造の「クモヤ90100番代」も初めて見ましたので、大変感激いたしました。

同車の消息を調べましたところ、終始「神領電車区」から離れることなく、平成13年6月29日付けで廃車になったということです。

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