マル鉄・鉄道写真館

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旧型国電 牽引車:クモヤ90

2013-01-03 00:30:00 | 旧型国電
旧型国電 牽引車:クモヤ90


国鉄時代、電車は現在のように編成を固定とする概念がありませんでしたので、検査の際は編成から中間車を抜いて入場するというのが当たり前でした。
回送の際に運転台がなくなってしまうこともあるので、各電車区には運転台付き電動車の配置が必須となっていました。

関西では17m車、交直流対応車などバラエティな牽引車が存在しましたが、首都圏ではクモヤ90しか見当たらなかったように思います。

今回は首都圏で撮影したクモヤ90を並べてみます。
中学生時代の写真もありますので、写りについてはご勘弁を。



昭和51年 錦糸町駅にて クモヤ90+101系中央総武緩行線

写りも色も最悪な写真ですが、101系を牽くシーンとしてはこの1枚しかありませんでした。前後でサンドイッチしていますが、津田沼電車区にクモヤ90が2両配置になっていたのかは分りません。



昭和51年 西川口~蕨間にて クモヤ90+103系京浜東北線

こちらも写り最悪といったところ。やはり、京浜東北線を牽くクモヤ90はこの1枚しか見当たらないようです。おそらく、浦和電車区配置のクモヤ90でしょうね。



昭和52年 上野駅にて クモヤ90+103系常磐線

上野駅5番線で折返し待機中の配給列車。常磐線の低窓103系が連結されていました。大井工場への入出場だったようです。



 

昭和52年 品川駅にて

過去ログでアップいたしました、クモヤ90000と90001の重連回送です。
どちらが000で001だか忘れました。



昭和55年8月 品川駅にて

こちらも田町電車区の確かクモヤ90000だったと記憶しているんですがね。
153系・165系を連結しており、おそらく大船工場での検査から戻ってきたものでしょう。



昭和56年12月頃? 田町電車区 留置線にて

留置線に留っているクモヤ90000。もちろん同形式のトップナンバーになります。
当時、お金の無い身分なので、良く高輪にある中古カメラ屋に通っていました。10分以上は歩く距離でしたが、坂道を歩いて良く通ったものです。
途中、線路際から一番品川駅寄りの電留線を覗くことができ、運が良いとこのような写真を撮ることができました。



昭和52年8月 クモヤ90+クハ165の回送 (再掲)

車両はおそらく新前橋電車区のクモヤ90とクハ165で、新前橋区から大井工場への検査入場のための回送と思われます。



昭和53年 下十条電車区にて クモヤ90005

下十条電車区配置のクモヤ90005で、東十条駅のホームから撮ることが出来ました。

当時はまだ横浜線や南武線、鶴見線などでも73系を見ることが出来たので、ツリカケ式のクモヤ90は特に目立つ存在ではありませんでした。それでも、昭和56年の山手・京浜のATC化によりクモヤ143が誕生すると、クモヤ90も急速に淘汰されてしまったようです。

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