マル鉄・鉄道写真館

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国鉄 輸入電機 ED182(入換機械時代)

2011-09-28 00:30:00 | 国鉄・JR電気機関車(直流)
国鉄 輸入電機 ED182(入換機械時代)


飯田線から引退した車両たちを撮影しようと、国鉄浜松工場に行ってみました。
工場の回りを徘徊していると、ある物体を見つけました。そう、それが、かつて飯田線の貨物列車の牽引に活躍したED182でした。



昭和58年6月29日 浜松工場にて(敷地外から撮影)

ED182は、大正末期にイギリスから輸入されたED50に端を発するもので、その後ED17に改造、さらに飯田線入線に際し、昭和30年頃に軸重軽減のために遊車を設ける改造を施したものです。

このED18の現役時代は飯田線には来たことがありませんので、実物を見るのはもちろん初めてでした。工場の入換用機械として使用されていることは雑誌か何かで見たことはあったのですが。なかなか趣のあるスタイルですね。感動しました。
ただ、この錆びの浮き具合からして、使ってるようには見えませんでした。機械扱いなのに、ナンバープレートをつけたままなのは、工場に働く人の思い入れの表れだと思います。

まさかこの車両が本線営業車に返り咲くとは夢にも思っていませんでしたが、さすがに老朽化に耐えることが出来ず、再度廃車になってしまいました。
しかし、戦前生まれの古参車両が再び大手を振って本線を走ることができ、最高に幸せ者だったと思います。

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