ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ジジイが支える集落自治

2017-03-21 09:06:52 | 地域文化

 年に1度の集落総会、そりゃ行かにゃな。正月元旦の顔合わせも、さいと焼きも無くなって、集落中が集まる機会って言ったら、この総会と秋の地区運動会くらいだもの。運動会の方は、苦手なので役員になった時だけのご協力。となると、1年通してほぼ疎遠な皆さんだ。総会くらいはね、てことで、お隣の公民館に出かけた。

 総会資料見て驚いた。公民館主事に名前が上がってる!えっ、知らねえぞ、聞いてねえぞ、そんなこと。ちょっくらいちゃもん付けようかと思ったが、若いもんいないからねぇ、仕方ねえな、と唯々諾々。以前は、主事から副区長、区長と出世街道を上り詰めて、お役御免。その後はご隠居様ってことで、隣組長だけ引き受けていりゃぁ良かったんだが、なんせ、集落の1/3が高齢者のみの世帯、さらに、女性だけの家とかも少なかないから、二回り目のお勤めもやむを得ないことなんだ。やれやれこれから数年間、集落役員だ。ジジイが支える集落役員、平均年齢は70歳を超えるゾ。

 毎年、なんかかんか、もめる総会、今年もすったもんだがあった。昨年から統合されて町内1校になった中学校、生徒の通学は送迎バスで行っている。その乗車場所の問題だ。広く生徒を拾ってくる関係で、どうしても交通量の多い幹線道路沿いということになっている。夏場はともかく、冬ともなれば、除雪車が雪を押っ付けて行って生徒たちは居場所を奪われ、道路上で待機することになってしまう。これ、当然危険だ。で、区長からの提案は、集落役員と子ども育成会で連携して話し合い、町や学校にその都度除雪を要請していってはどうか、というもの。

 いろいろ意見が出るもんなんだよ。他集落との兼ね合いとか、育成会は小学生中心だとか、果ては将来の中学生数の予測まで。都会もんから見りゃ、そいつは学校と教育委員会の仕事、学校から町に要請して、乗車場所の除雪をしっかり組み込んでもらえば済むことだ、って思うわけだ。でも、ここの人たちは違う。子供たちの安全確保は地域みんなの仕事だって見なしてる。家に通学生徒がいるいない、関係ない。ここの子どもはみんなの子ども。だから、意見百出。だから、もめる。

 結論は、役員会として目配りをしていく、ということになった。なんでもかでも行政の役目、と押し付ける都市住民とは、根本的に発想が違うってことなんだ。自治会の加入やPTAの参加の自由が問題になっている都会とは、別の思いが人々を動かしている。地域はみんなで支える。地域の子どもはみんなの子ども。これがあるから、小さな町の乏しい財源でもやっていけるってことなんだ。

 支えるのがほぼジイサンのみ、てのは引っ掛かるが、まだまだ子供たちの声が聞こえるから、ここは一つ、責任果たして行こうかね。

 

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