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ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

夏休み読書週間最終報告

2009-08-23 20:32:48 | 本と雑誌

 いよいよ後1日、夏休みも終わりだよ、どうする?学校始まる!演劇部本格化!菜の花座始まる!ああ、もう!!まっ、始まっちまえば、すぐそのモードに入れるんだけどね、なんでも最初の1日ってとっても嫌なもんだよ、ね、わかるでしょ。

 だから、貴重な読書週間も明日で終わり、最後の報告をしておこう。まず、ぜひ書いておかなくちゃならないのが『差別と日本人』野中広務・辛淑玉共著。そう、話題の本だ。自民党元幹事長と朝鮮人差別を鋭く告発する在日二世との対決、えっ?なに?どうして?うかつだったけど、野中さんって被差別の出身者だったんだ。

 ちょっと恥ずかしい話だけど、新書本読んで涙流したってのは、初の体験かもしれない。最後の章、差別と戦うことで、家族が苦況に追い込まれていった苦悩を語り合う二人の言葉、重い、とっても重い。僕なんかには想像もつかない世界を生きてきたんだ、この二人は、って圧倒された。もちろん、その前の章にもその苦闘の歴史は事細かに語られていて、それはまるで、日本における差別、朝鮮人差別、外国人差別、ハンセン病患者差別に対する戦いの網羅的紹介になっている。知らなかった!こんなことがあったんだの連続だった。この部分は、辛さんが、ポイントごとに太字で手短にまとめてくれていて、とてもわかりやすい。つくづく、日本人は、というか、人間は差別と離れ難いものなんだと暗い気持ちになる。

 親身に面倒を見てきた後輩から差別の言葉を聞かされ政治の世界を志した野中広務。不思議な人だ。一方で確実に筋が通っていることはわかる。でも、それは時に複雑にゆがむ。例えば国旗国歌法案とか、石原慎太郎に対する評価とか。そんな揺らぎをぶれとして、非難する向きもあるようだけど、僕は、それこそ、一人の人間の足跡そのものじゃないかって感じた。人間、そうそう、一つの筋書きで生き通すなんてできないことなんだ。

 次は、『武士道セブンティーン』誉田哲也、いきなりかよ?!ってとこね。あっ、そう、僕も一時期竹刀を振ってた時があるんで、引きずられて一気に読み通した。まっね最後jで一気読みできたので、面白かったんだろうね、って後味が残らないのが、いい?かな?

 さらにコミックで『野田ともうします』柘植文、ってまたまた!実は身近にこの野田さんに似た女性がいて、僕も不思議に惹かれていた(だれかなぁ?ふふふふふ!)ので、ついつい新聞の書評欄に乗せられて読んでみた。KYを逞しく長閑に生きる女、いいねぇ。でも、野田さん、期待したほど、時代からずれてなかったので、ちょっと残念だったけど、まあ、楽しめた。彼女のように、自分の感覚、自分の趣味、自分の美意識、自分の生き方を飾らず素直に貫けるってとってもいい、って、みんなちょっと、馬鹿にしつつ野田さんをうらやんでいるんだろうな。

 そして、最後はメイクの本。タイトルは?もう、ここにないので忘れた。そう、顧問Nに渡しちまったんだ、勉強してね、って。読んだら、メイク担当のアイに渡してねって。舞台のたんび、生徒から、メイクこれでいいですか?って聞かれて、うーん、なんか違う、それじゃだめ、なんとかしろよ、と言っても、どすりゃいいのか、アドバイスできなくてうずうずしてたんで、ここは、一つ勉強ね、って読んでみた。で、わかったか?わかったこともあった。ファンデーションは一色じゃダメとか、リップは自分の唇にこだわってちゃダメとかね。でも、やっぱり、メイクはしてみないとね。わからない。じゃあ、やってみる?それはないよ。だからってこの本読んだのがムダだったとは思わない。それは、メイク一つで顔はがらっと変わるってこと、改めて確認させてもらったから。あと、照明の本は読みかけのまま、専門学校に進もうとしているタカヒロ行きだな。こっちで知ったことは、バック明かりが基本の一つだってこと。知らなかったぁぁぁぁ。

 ということで、ついに、読書週間はおしまいです。

コメント
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