ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

読めない!部員たち!!

2009-08-03 21:06:15 | 教育

 もうどうしてなの?どうしてそう、的はずれに読むの!怒りのせりふがなんでそう楽しげなの?こんなかっこいいせりふ、無様に読むな!ギャグをまじめに読むな!駄洒落はだじゃれとして読め!怒りをひたすら抑えながらの本読み90分が終わった。

 いつものことながら、最初の本読みすると、ものすごーく、落ち込む、作者としては。だって、まるっきり、どうしようもなく、やりきれないぐらい、詰まらなく読んでくれるんだから。そりゃ、一年生は仕方ないよ。まだまだ初心者だから。でも、あんたたち上級生でしょ!僕ともう1年以上もお芝居作ってきてるんでしょ。わかるでしょ、少しは。せりふのニュアンスってものが。

 もっともね、せりふの味わい以前に漢字が読めないから、彼らも必死なわけよ。みんなの前で恥じかきたくないってね。ほんと、読めない!だから、演劇部全員で漢字検定に取り組んだのって正解だったって改めて思ったね。

 それと、文章読むこと自体が慣れてない。日頃本読んでないってことと、音読する機会が少ないってことなんだろうな。もう、たどたどしくて、日本語っておまえの母国語じゃねえの?!ってつっこみ入れたくなってしまう。で、これ、演劇部なんだから。国語教育はどうなってんだ!

 ともかく、本読みを終えて、今回のキャスティングを当てさせてみた。そう、まず配役は伏せて読ませてみたってわけだ。今回の本は、定期公演でやった『LOST SEVEN』の配役を意識して書いているってことと、なんたって当て書きしてるわけだから、慎重に読み進めれば、ははーん、これは誰の役だってあらかた予想がつくはずなんだ。で、20ある役のうち、僕が決めたキャストを何人当てられるかってやってみた。その結果、最高は20人中11人を当てた舞台監督。まあ、舞台監督に選んだだけのことはあったよな。で、次はなんと7人、6人、4人・・・挙げ句は0なんてのもいた。絶句!!も一度言う。一年生は仕方ない。でも、・・・・・!  

 要するにね、台本読む力が足りないってこと。自分も含め仲間たちの役者としての持ち味を知らないってこと。僕が書くものほとんど理解してないってこと。もうほんと、怒りと絶望だね。

 ということで、明日は、昔風の本読みって奴をやることにした。つまり、作者が全部の役になりきって台本を読み通すって方法。歌舞伎の世界じゃそうだったってことだし、劇団☆新感線の井上さんは今でもそれやってるって話だから。部員たちには、今夜ぎりっと読み込んで、明日の本読みで僕がどう読んだか頭の中に録音しろって厳命した。自分なりの役作りはそれからだ。作者の意図もわからず、役など作れるわけはないんだから。

 さっ、明日は、一時間の一人芝居だよ、ちょっと緊張!かなり楽しみ!!

 

コメント
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