ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

わがまま言えないよ、出前公演

2009-07-16 22:53:07 | 地域文化

 ちょっとこの写真見てよ!

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 どうこの広間?こんな空間でお芝居やるって想像できる?だれだって、ムリ!って首横に振るよ。ほんと、大道具だってぎりぎり入ったくらいだもの。階段に乗ったら、頭つかえそう!

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 でもね、やるの!やんなきゃいけないの!だって引き受けたんだから。

 今回の長井市での公演は、会場は老人福祉センター大広間。なんと、間口が4間しかない!!ええーっ!両袖1間ずつとったら、舞台は2間?!ムリ!!絶対ムリ!!!だって、大道具の階段が幅1間あるんたぜ、残り1間、どうやって芝居するの?しかも、途中1間幅の門も出るっていうのに。

 でも、結果的にはやっちゃうわけ。贅沢言えないよ。わがまま言えないよ。それが芸人ってもんだ。出前公演なんてのは、旅役者、大道芸人と同じだから、与えられた環境で、許された条件でやりきるしかないんだ。だから、今回もやった。

 どうやったか、って?それは袖を急角度にしてしのいだんだ。その分舞台の奥行きが深くなってしまったし、袖の中も見きれるようになったけどね、それは仕方ない。どっかで目つぶらなくちゃ。

 で、やってみると、これが意外と良いんだよ!狭いってことは、観客との距離が近いってことだしね。天井が低いと声も通りやすいしね。体育館なんかのステージとはひと味違った濃密空間ができあがるんだ。これはこれで、なかなか捨てがたい。だから、お座敷公演だって嫌な顔しちゃいけないんだ。

 そう、どこでもやります、いつでもやります、って気持ちもってなかったら、出前公演なんて引き受けられるもんじゃない。そして、いろんな限定条件を押しつけられた時、よっしゃおもしろいって言い切る楽天性と、実際乗り切る才覚を持ち合わせること、これが大切なことなんだ。条件が厳しければ厳しいほど、やったるぜ!って燃え上がる情熱、もっともっとみんな持とうよね。

 

コメント
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