ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

『きき耳族の少女』再び

2009-07-25 08:45:59 | 演劇

 今年の大会作品は『きき耳族の少女』。10年ほど前に菜の花座で上演した作品の再演になる。と、言っても登場人物などかなり変わっている。部員に合わせて新しい役もたくさん作ったからね。それにしても、とうとうネタ切れか?うーん、それもあるかな。

 でも、大きな理由は、定期公演『LOST SEVEN』なんだ。あれ楽しかったからね。部員たちも生き生きと跳び回っていたし、こんなわくわくするファンタジーを大会にぶつけてみたいって思ったんだ。高校演劇であまりお目にかかれない分野だからね。およそ等身大じゃないし、およそ現実的でないし、ギャグものってわけでもない。でも、入り組んだストーリーに身を任せる心地よさは絶対の魅力だもの。そんな世界が舞台に再現できるってことを、見せてやろうじゃないの!ってちょっと気負った気持ちもある。

 それと、せっかく作った衣装や道具もかなりの力作だったから、あれ一度で廃棄ってのも寂しいもの。もちろん金もかかってる。そう、ドレスだけでも7着、それ以外すべて含めると30着近くあるかな?あんなの高校生が作ったってこと、他校の部員たちに見せてやりたいんだ。衣装を作るなんて考えたこともない演劇部、少なくないみたいだから。装置も紗幕や階段や塔の作り物などもなかなかいい。これももう一度日の目を見せてやりたい。

 こんな使い回しが効くてのは、旧作『きき耳族の少女』の舞台設定が『LOST SEVEN』にほぼ重なるってことからなんだ。偶然なんだけど、なんか運命的?って感じだね。森が出てくるだろ、宮殿の場がある、宮殿前広場がある。時代が中世で舞台がヨーロッパ?ってのも同じ。ここまでくりゃ、やらないわけに行かないでしょ。

 菜の花座の公演も好評ではあったんだけど、一回しかやれなかったし、やや寄せ集め的なキャスティングで納得できない部分もあったんだ。そうそう、結局役者足りなくて僕まで出てしまったからね。ありゃいかん!その点、今度の舞台の方が、手持ちのキャストに合わせて書き直しができるから、きっといいものにリメイクできると思う。部員たちのエネルギーも煮えたぎってるてるしね。

 と、言うことで、さあ、そろそろ脚本書きにかからないと。

 

 

コメント (1)
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