ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

演歌舞踊『夢芝居』

2009-07-14 21:25:50 | 演劇

 演歌ショー夢芝居、はじめたよぉぉ!昨日から。まずは、着付けの稽古と演歌『夢芝居』の踊りから。着付けは黒澤さん、踊りは高橋さんと、地域の方たちの好意に甘えて教えていただいている。今日なんか、男どもは着物の襟の縫い方なんかも、ぶきっちょな手つきでさせられた。

 女たちは『夢芝居』の踊りの稽古。予定では男たちの『柔』を教わる予定だったのだが、病欠者が出て急遽『夢芝居』に変更していただいた。それでもさすが高橋さん、思い出し思い出しながらも、最後まで振りを付けてくれた。

 いやぁぁぁ、いいよねぇ。日頃あぐらかいたり、でろんと大股広げてる女子部員が、しとやかにあでやかに踊る姿って、ほんときれいだと思う。その妖艶さにちょっとどきっとしたりして。まあこういう「日本的」女らしさってのは過去のものって見方もあるし、活発な今風も魅力的だと思うんだけど、これはこれでやはり女性の美しさの典型なんだと思うね。ジェンダー的立場からすると、虫ずが走るって言われそうだけど、このたおやかな女性美は年季が入っているだけ、なかなかのものだって感じる。まっ、年取ったからってことでもあるんだろうけどね。

 生徒たちには、これも一つの美、伝統に培われた女性の美、あるいは男性の美、普段慣れ親しんでいるアイドルやロッカーやスポーツ選手の美しさ、それ以外にもいろんな美がある、そんなたくさんの美を感じ取る感性を身につけるよい機会だって話している。時にはジーンズでたくましく、時には和服で楚々として、いろんな自分を演出できれば、人生は確実に豊かになると思うんだ。と、これは、僕の願いであるわけなんだけど、生徒たちも結構この異質な世界を楽しんでいるみたいだ。日常からかけ離れた世界とは言っても、どこかにこういう日本的美に憧れる部分があるんだろうね。これぞ伝統!おそるべし。

 ともかく、僕たち指導者がするべきことの一つは、多彩な美、多様な文化、多面的な人間像、そんな幅の広さを生徒たちに提示するってことなんだと思うよ。等身大の世界も大切だ。身の回りを見つめることも必要だ。でも、大人へと興味津々変身途上の高校生、もっともっと広い世界を垣間見せてやる必要があると思う。だから、僕は童話のような子供ミュージカルもやり、大人のしちめんどくさい芝居も見せ、アフリカンダンスに踊り狂わせているってことなんだ。って、ちょっと自慢ぽいね。

コメント
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