泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

マラケシュにて

2024-06-08 08:56:42 | 丹下一の泡盛日記
モロッコ最大の観光地とも言われるマラケシュの駅には夕方ついた。
ホテルからの迎えのタクシーと合流して、旧市街の中へ。
この細い道をいくんかい、てなところを走り下されたところにホテルからの迎えが。
スーツケースを荷車に積んで、話には聞いていたが本当に迷路な道をホテルまで。元の場所に戻ることは不可能と思えるこのクネクネ道はなんなんだ。
翌朝、壁の出入り口の門まで送ってもらう(初日、地図だけでは到底辿り着けなかった)。
そして4日間、地図とGPSがなければどこにも行けないのだった。
ただ旧市内の滞在は大正解で道を歩き街を味わうことを第一に過ごした。
ホテルの屋上で朝ごはんを食べていると鳥がやってくる。
今では博物館になっている神学校の寄宿舎や女学校になっていた宮殿などを見学。あのイスラム独特の静謐な空気感が本当に心地よい。
1000年前に築かれた砦の門の遺構。
この塔も平家の時代以前に建てられている。
もちろんこの時代、イスラムの国々は科学技術はもちろんあらゆる面で世界をリードしていた。西欧諸国が世界を「支配」し出したのはごく最近のこと。
鹿児島に伝わる焼酎製造の道具がイスラムの本に出ているアルコール抽出のそれとそっくりなのも興味深い。
以前、温暖な九州では日本酒が作れないから仕方なく真似をして焼酎を作っていると語った関西の人がいたけどイスラム文化にも触れてほしい。
最後の夜、ちょっとだけ雨が降った。初めての雨。カフェの店員は喜んでいた。
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マラケシュへ

2024-06-08 08:38:12 | 丹下一の泡盛日記
村には宿泊施設なんかない。マスターの一人の自宅に泊めてもらっていた。
外気と室内の温度差に驚く。室内は素敵にひんやり。なぜなんだろう。
村での食事は本当に美味しかった。たくさんの人がネットなどで伝えていたのだけど、実は半信半疑で。そして、体が喜ぶ美味しさで食べすぎてしまった。
ちょっと疲れてきた時にはコメを煮たリゾットのようなものが出たり(自分は最後までかっこんでいた)、お腹にペーストを塗り込んだ魚(山の中なのに!)のフライの美味しさは忘れられない。
ちなみにイワシ(特に美味!)やアジ、サバもあったと思うのだけど、お母さんは「全部イワシ」と言っていた。。。。
朝ごはんはカップのヨーグルト以外は全部自家製。しばらくオリーブは食べられないだろうなあ。モロッコクレープの下に見えるのは自家製の山羊バター。
「お母さん」たちとの別れを惜しみつつ車で駅へ。
早めに出発したのは「道が狭くゆっくりしか走れないトラクターや羊なんかに道を塞がれることがあるから」との助言を受けて。
なので11時発の列車に乗りマラケシュに着くまでご飯は抜いた。さすがに口寂しくて、ケニトラ駅で乗り換える時、お菓子を買った。カップを持って店員さんに見せたら「バンサン」と。
アラビア語はわからん、と思いつつ適当に20DH札を渡したら足りなかった。
フランス語で「25(DH)だよ」と言っていたのだ。再び脳をフランス語にシフトしないといけないのだった。
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