泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

朝ごはんは山かけ丼になった

2024-06-16 22:36:15 | 丹下一の泡盛日記
昨夜、なぜか「マグロの山かけ」が食べたくてマグロの切り身と山芋を買って帰宅。手をつけずにベッドへ。そのまま朝に。
なので朝ごはんはマグロの山かけ丼。幸せにかっこんでお仕事へ。
「待ち」の時間に、フィクションである「平家物語」の背景にある歴史的な事実を読み解いていく本を非常に興味深く読了。大いに納得。
加えて奥泉光さんの奇妙な剣術の小品も読了。
もちろんお仕事もちゃんとやって帰宅。

今回、モロッコの衝撃に加えて、帰路に寄ったポルトガルのリスボンでも大きな刺激を受けた。
長崎で2年間を過ごした経験を踏まえて、当時のポルトガル人の印象は決して良いものではない。
(現代のリスボンの人たちはとても親切で、ありがたい体験をたくさんした)。
種子島の領主に鉄砲を売りつけたポルトガル人もビーズ玉でマンハッタンを手に入れた侵略者たちと大差ない。
まあ日本人が外の世界に興味をもたないことも悲しいことなのだけど。
そして、ここでも何度か書いているように東大出身者が大半を占める外務省の新人入省者全員がスペインがどこにあるのかを知らなかったことの問題の大きさを思い出す。
ある在日の俳優・演出家はその話を聞いて即座に「それは植民地の歴史を知らないということじゃないですか!」と叫んだ。その通り、と強く同感。
日本人からそのような回答を聞いたことは残念ながら、ない。
日本は、過去80年、実質的な植民地なのに。
為政者による「教育」が行き届いているということだろうか。
日本人が白人に扮して猿人を教育する映像は二重の意味で情けない。
だって白人から見たら日本人こそ「猿」そのもの。
「猿真似」という言葉が脳裏に浮かぶ。
ネットには「ネイティブはこう話す」という英語の映像が次々に流れてくる。
教科書で習った英語は「古い」、または現代的でない、という。大抵は「帰国子女」である「日本人」が紹介してくれているのだけど。
もちろん興味深く拝見するし、なるほどこう言うのか、と脳にしまっておこうとすることもある。
そして、自分はハンバーガー屋で細かい注文をスムーズにできるようになる気はない。
それよりもその店でコーヒーを飲みながら、双方の国を知っている彼・彼女たちから植民地の歴史についてどう考えているのかの話を聞きたい。
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ハードな週が無事終了

2024-06-16 01:41:35 | 丹下一の泡盛日記
金曜日の午前は再び小学校。
本当に今の小学校現場は、子どもも大人も大変だ。
そして「大変な」現場こそプレイバッカーズが立ち向かうべき時空間かと。
さすがに一旦帰宅。シャワーを浴びてから横浜の「小栗判官照手姫」の稽古場へ。
連れ合いが来るまで迎えにきてくれる。
本番と稽古がぎっしり詰まった今週を無事終えたからか車中で爆睡。
土曜日はプレイバッカーズのリハーサル。
全員揃うのは久しぶり。自分は参加していないけれども映像でチェックしていた大分公演の振り返り、そして7月末の北海道に向けた稽古。
その後、石川町の藤原京子さんの個展へ。
ガラスの破片と金属が組み合わされた、触れれば血が流れる物体が強く「呼んでいる」。
触りたい、でも触れない、そんな怪しいエネルギーに魅了されたのは中之条ビエンナーレでの巨大はインスタレーションが最初で。
教室に設営された階段も素敵だったけど、酒蔵の奥の闇に設置されたガラスの破片の「王冠」(勝手にそう呼んでいる)の美しさは忘れられない。
以来、時間の許す限り展示には足を運んでいる。
あちらこちらふらつく時間があるのに、ここまで。
真っ直ぐに帰宅して風呂に入りベッドへ。
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