泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

3週間ぶりのお仕事へ

2024-06-07 23:32:17 | 丹下一の泡盛日記
金曜日は久しぶりのお仕事へ。
お仕事に集中する時間は決して嫌いではない。とても勉強になるのだもの。
2週間前の金曜日はタンジェ駅からローカル線の急行列車に乗っていた。指定の駅で降りて迎えのコーディネーターと合流。
この駅ではもう英語は通じない。アラビア語かフランス語。
むしろ駅員さんがフランス語で対応してくれることをありがたいと思わねばならない。
駅から指定の車で30分ほど走り、途中からは山に向かう道に入り一直線。そして着いたのがジャジューカ村。
着いた時から早池峰山の岳を思い出していた。もちろん東北とモロッコの村のそこらじゅうに羊やロバがいる風景はかなり違う。
その日の夜「祭り」の初日を「体験」。最後に登場したブルージュードに震えるほどの感動を覚えた。
最終日の昼間、伝説の岩屋に案内してもらい、最後の洞穴まで登った。
この洞穴のすぐ直下には大きな泉がある。

なるほど。ブルージュードに出会った少年はこの泉を目指してやってきたのかもしれない。案内してくれたM君はペットボトルの水を捨てて、この泉の水を入れた。「飲む?」と聞かれたけど、さすがに断った。
同行した日本人、首都の大学に留学しているという若い女性が臆せず普通にゴクゴク飲んだ。そして「この水美味しいです! 柔らかくて」と。
多分、軟水なのだ。屋久島も思い出す。
岩屋まではちょっとした登りで、10代の頃に山登りをやっていなかったら、ちょっと怯んだかもしれない。もちろん登って、中でくつろいでみる。
居心地の良い洞穴からは村が見えている。
空間的な位置関係で岳との類似点をいくつかあげることができるなあ、と考えつつ。村に戻り最終日の夜へ。
この夜は自分もマスターに誘われて踊りの輪に加わった。音の渦の場はかなり心地よかった。「治療」に使われた「おと」というのも何となく身体で理解できた気がする。

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