泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

アフガンの音楽の夕べーちゃるぱーさライブ

2013-04-30 10:15:47 | 丹下一の泡盛日記
東京シェイクスピアカンパニー(TSC)の音楽を20年以上に渡って担当している佐藤圭一さん、てえことは自分も20年を超えるつきあいなんだ、は実は中東音楽の専門家。
シェイクスピアではリュートがメインだけど、自分がご一緒させていただいただけでも、ウードやルバーブやらもう様々。
彼の“中東バンド”の「おと」は大好き。
以前出したCDは「サロメ」を演出した時に使わせてもらった。
彼が最近アフガン音楽にはまりパーカッションと歌のやぎちさとさんとユニット「ちゃるぱーさ」を組んで活動していることはもちろん知っていたしCDも持っているのだけど、ライブは初めて。

会場は「あの」音や金時。

15年ばかり前、何度かここに来たことがある。


ライブは素晴らしかった。
やぎさんの歌も素敵。
圭一さんの演奏するル(/ロ)バーブ、あるときは琴のような、あるときは津軽三味線のような。
色の変化が面白い。
この夜は、インドの笛/バンスリや手風琴/ハルモニウムも加わって一層深みのあるおとを楽しんだ。

圭一さん、アフガニスタンで2週間を過ごして帰国したばかり。
アフガン国内あちらこちらを旅したその空気をまるごと持ち帰ってきたような「おと」。
この「おと」が妙に「懐かしい」感じがするのはなぜだろう。
ペルシャに近いけどトルコではない。
イスラムだけどアラブではない。
「中央アジアなんだよね」と圭一さん。
採譜や編曲、作曲も手がける彼はトルコ、ペルシャなど中東地域の音楽史はもちろん歴史への造詣も深い。
あのイスラム化されていない「美人谷」(圭一さんはこの村を知っていて、今回もその近くの村に行ったそうな)の「うたがき」の民俗を思い出さずにはいられない。
やはり今自分が中央アジアに惹かれているのは、自然な流れなのだろう。
単純な自分、もう気分は中央アジアをさまよっている。



コメント
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