たかはしけいのにっき

理系研究者の日記。

No one can replace this story of you and your life

2016-07-22 01:10:42 | Weblog
 新たな技術の発展は、人類を幸せにするどころか、不幸せにすることのほうが多い。
 理系は技術について、夢物語ばかりを語ってはいられない。現実を直視しなければ。

 ケータイ電話さえなければ、いつでも連絡取れるからと交友関係がテキトウになることなく、今このときに伝えるべきことを必死で伝えようとする人が少なくなることも無かっただろう。SNSがこんなに普及していなければ、過去の友達の成功した情報だけが入ってきて、自分自身の不甲斐無さに落ち込むことも無いだろう。避妊が原理的にできなければ、一過性の欲望で行為に及ぶ人は極一部に留まり、ホンモノの異性関係を築きやすかっただろう。
 あらゆるデータが実証しているのに、技術革新は悪い方向へと止まらない。単純な便利や短絡的な欲望を優先して技術を確立してしまうがゆえに、その瞬間を尊く思ったり、道徳性を重んじたりすることが、バカ扱いされる。なんでこの便利な時代に、なぜこんなにも欲望をノーリスクでぶつけてしまえる時代に、そんな古典的な価値観を持っているんだ?っとバカにされながら、何も考えていない多くの人にとって非人道的なことが常習化されてしまうのだ。

 だから、俺は、工学や応用分野に興味が無いのかもしれない。
 ヒトの役に立つ研究なんて、まっぴらだ。なるべく、ヒトの役に立ちたくない。

 技術が革新的になればなるほど、倫理観や哲学は低俗なモノへと変化してしまう。
 なぜなら、技術に倫理的側面からマッタをかける多くの文系は、科学技術をきちんと理解しておらず、ただただ自分のレゾンデートルを守るために邪魔しているに過ぎないし、本当に信念を持っている哲学的素養をもつ極僅かな文系は、多くの何も考えていない理系に「倫理では何もできない」とバカにされてしまいがちだからだ。

 もちろん、上手に使えば、科学技術は革新的に素晴らしい未来を僕らに魅せてくれる。
 どうして泣いているのか、その理由がその時にはわからなかったとしても、連絡手段さえつけば、わかりうる可能性は残る。旧友たちの成功を目の当たりにして、自分自身の人生を誰も代われないストーリーだと気がつくこともあるだろう。計画的な出産と育児は安定的な生活を提供し、未来の子供達に対してイメージすることさえ難しい未来への輝きを持たせ続けることに貢献するだろう。

 技術を使う側の人間すべてが、技術以上の思考力と倫理観を持っていれば、すべては良い方向に行く。でも、そんなことは理想でしかない。現実は、多くのヒトは技術の底知れぬパワーに負けてしまうだけだ。
 そんな現状を考慮しながら、それでも何かできることとすれば、その憂いを受け止め続けること。

 だから今日はおやすみ。何もできないけれど、せめて、この詩を届けよう。

Boyz II Men - Song for You (Exile Cover)


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 どうもツイキャス来てくれてた皆さん、有り難う御座いました。特に信州読書会の宮澤さん、盛り上げていただき、有り難う御座いました。ノリ切れず、申し訳ありませんでした。あの辺が、Cグループなんだよなぁ、俺。また、今度は頑張ろう。
 というわけで、今日は、こんなアンチテーゼと曲(歌詞)との関連を、主に「数」の論理を主軸に書いてみました。今日あった出来事だし、ね?、俺のブログって、毎回こんな感じ。ツイキャス聴かなかったヤツは何言ってるか、わからないだろー?笑
コメント
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