Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

邪悪について私が知っている二、三の事柄

2016年04月20日 | 邪悪なT君

本当に真理だと思うことがある。

仕事でも勉強でも、集中できないときは、

とにかくやり始めることが大切だと、よく言われるのだけど、

まさに原稿を書こうとしたとき、どうも集中できず、

ずるずると時間ばかり経っていたときに、

とにかく書き始めたら、2時間もかからずに書けてしまったという。

集中するためには、とにかくやり始めること。それに尽きるんだな、と。

 

 

うひょひょひょひょひょ。

 

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延長線上の恐怖

2016年04月18日 | 日々、徒然に

ブライアン・ウィルソンのことを

のんびり書こうと思っていたけれど、

熊本と大分の地震のニュースに見入ってしまう。

地震を起こした活断層の延長線上の鹿児島に、

川内原発があるのが、どうにも怖いというか。

 

とりあえず、自分がやれることをやっていくしかない。

仕事を淡々と進めていくだけなのです。

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駄目な僕

2016年04月16日 | 日々、徒然に

渾身のアルバム「ペット・サウンズ」が発表当時、世間に認められず、

ブライアン・ウィルソンは、さらに精神を病み、ドラッグに溺れ、

引退同然の状況に。その様子はジム・フジーリが著した

「ペット・サウンズ」(訳・村上春樹)に詳しい。

 

そんなブライアンだったが、

再婚し、ドラッグをやめ、セラピストにかかり、

見事に復活を果たし、ツアーに出るようになる。

その経緯は、ジョン・キューザックがブライアンを演じた

伝記映画「ラブ&マーシー」に詳しい。

 

ブライアン、そしてビーチ・ボーイズの音楽は

ただの能天気なサーフィンミュージックではなく、

もっとスケールが大きくて、しかも深く進化した音楽になっていく。

そうした評価は、たとえば、村上春樹の音楽エッセイ

「意味がなければスイングはない」に詳しい。

 

と、こうした小説や映画から得た知識を蓄えながら、

何年ものあいだ、ふとしたことで思い出しては

「ペット・サウンズ」を聞いていた。

そんな日々を過ごしていたところに、

今回のブライアンの来日公演があったのです。

 

 

 

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神のみぞ知る

2016年04月15日 | 日々、徒然に

世の中には二種類の人間がいる。

「ペット・サウンズ」を好きな人と、そうじゃない人だ。

 

と書いたのは村上春樹。

じゃあ自分はどうかというと、

「ペット・サウンズ」は、ロックを聞く者なら

当然聞くべき名盤ということで、お勉強として聞いたのが最初。

だから好きかどうかというより、これは名盤なんだ、すごいんだと

自分に言い聞かせてきたところがあるというか。

 

 

ビートルズの「サージェントペパーズ」は一聴して

これは名盤だと思えたのだけど、「ペット・サウンズ」は

果てしなく内省的で寂しいアルバムであり、

正直、喜んで聞くようなものではなかった。

ましてやビーチボーイズといえば、

「カリフォルニア・ガールズ」であり「サーフィンUSA」の

楽しくて明るいイメージがあるところに、

ブライアン・ウィルソンってなんて暗い人なんだ、と。

 

でも、このアルバムの重みというか、

誠実なところがじわじわと浸みてきたというか。

長年聞いてくると、体のどこかに澱みのようなものが溜まってきた。

さらにブライアンの伝記映画「ラブ&マーシー」で、

「ペット・サウンズ」が作られていく場面に魅せられたりして、

いい感じで澱んできたところで、今回の来日公演があったのです。

 

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Earhquake

2016年04月14日 | 日々、徒然に

熊本で震度7の地震とな。

被害状況はわからないけれど、

大事がなければいいのだけど。

 

追記

どうも大変な状況みたいで。

熊本城の石垣が崩れ落ちている様子が痛々しい。

自分は何もできないけれど、

被災した人たちの無事を祈るしか、ない。

 

 

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素敵じゃないか

2016年04月12日 | 日々、徒然に

ブライアン・ウィルソン

ペットサウンズ50周年アニバーサリー・ジャパンツアー

@東京国際フォーラム に行く。

 

 

取り急ぎ、セットリストをば。

Set 1: Greatest Hits & Rare Cuts
Our Prayer
Heroes and Villains
California Girls
Dance, Dance, Dance
I Get Around
Shut Down
Little Deuce Coupe
In My Room
Surfer Girl
Don’t Worry Baby
Wake the World
Add Some Music to Your Day
Then He Kissed Me
Darlin’
One Kind of Love
Wild Honey
Funky Pretty
Sail On, Sailor

Set 2: Pet Sounds
Wouldn’t It Be Nice
You Still Believe in Me
That’s Not Me
Don’t Talk (Put Your Head on My Shoulder)
I’m Waiting for the Day
Let’s Go Away for Awhile
Sloop John B
God Only Knows
I Know There’s an Answer
Here Today
I Just Wasn’t Made for These Times
Pet Sounds
Caroline, No

Encore:
Good Vibrations
All Summer Long
Help Me, Rhonda
Barbara Ann
Surfin’ U.S.A.
Fun, Fun, Fun
Love and Mercy

 
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アジフライ綺譚

2016年04月11日 | 呑んだり喰ったり

むしゃむしゃ。

ばくぱく。ずるる。

 

そこそこ広い空間に、咀嚼する音が怪しく響く。

男たちはみな暗い目をして、ただひたすら

目の前のモノを胃の中に入れていく。

そこには「希望」や「夢」といった概念は存在しない。

生きていくために。ただそれだけのために、男たちは無言で食べ続ける。

 

ここは仕事場近くにある、

日替わりランチを500円で提供するという、

やさぐれた男どもが殺到する居酒屋である。

しかもご飯と味噌汁、卵や海苔がお代わりし放題。

「放題」がまかり通る状況のため、ここはまさに桃源郷だと

思いながら食している男たちもいるようだ。

 

「あれ? tacoさんじゃないですか?」

 

え? 誰?

と思って、声のする方を向いたら、

いつも通っている整体院のT先生だった。

 

「偶然ですね~ここはよく来るんですか?」

 

いや。実はすごく久し振りなんです。

2年ぶりぐらいですかね。と大ウソをつく。

 

「ああ~そうなんですか~いや~つい来ちゃうんですよね」

 

とAランチ(ブリの照り焼き)を食しながら話すT先生。

自分はといえば、Bランチ(アジフライ)をぱくついていたところを

まともに見られたことに動揺し、しばし言葉が出ず。

しかし、この空間にいる者はみんな同じではないか。

食いつめ者たちが、500円で至福を味わおうとしているだけなのだ。

 

taco  「N区役所の2階にある食堂が安くていいですよ~」

T先生 「そうなんですか。何が安いんですか?」

taco  「カレーがお得ですよ~特に水曜日は大盛りサービスで420円!」

T先生 「おお。それは行かないと」

taco  「それがただの大盛りじゃなくて」

T先生 「そうなんですか~うひょひょひょ」

 

T先生のキャラが変わった。

そう思ったけれど、口にするのはやめて、

アジフライを食すのに専念する。小さいなこのアジフライ。

 

 

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Deko_chan My Love

2016年04月10日 | 日々、徒然に

図書館で借りた「ユリイカ」の

デコちゃん(高峰秀子)の追悼特集を読んでいたら、

これは借りるのではなくて、買うべきだろうと強く思う。

冒頭、名文家としても知られたデコちゃんのエッセイが

何本か収録されているのだけど、黒澤明監督への追悼文が

愛情たっぷりでありながら、湿り気のない、きびきびとした文章で。唸る。

他にも吉田喜重監督や、神様候補(二階堂ふみ)のインタビューなどもあって、

やはりじっくり味わいながら読むべきだろうと。

だから明日、返そう。単純に返却日ということもあるけれど、

本は買って手元にないと。

 

で、デコちゃんの黒澤監督の追悼文だけど。

山本嘉次郎監督を偲ぶ会で、何十年かぶりに再会したふたり。

助監督時代の黒澤監督と一時期恋仲にあったというデコちゃんは、

再会を果たしたとはいえ、話題に困り、

最近見た黒澤の新作の話を始めるのでした。以下、引用。

 

「デルス・ウザーラ、観た」

「そう」

「ロングショットが多かったネ。人物もバストがせいぜいだった。どうして?」

「ボクね、なんだかクローズアップを撮りたくなくなっちゃったんだ」

「なぜ? 役者が下手だから?」

「いや、そんなことはないけど」

「ないけど、なにサ?」

「つまり、アキちまったんだね」

「そうか…つまり、トシとったっていうことね」

「ま、そういうことだ」

 (高峰秀子・著「にんげん住所録」文春文庫より)

 

デコちゃんは黒澤作品には一本も出ていない。

「デルス・ウザーラ」以降、枯れた作風になった黒澤作品に

デコちゃんが出ていたら、と思ったりする。

「八月の狂詩曲」とか「まあだだよ」とか。

 

 

 

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冷たい七面鳥さんこんにちは

2016年04月09日 | 日々、徒然に

自宅の整理中。

本や雑誌の整理だけで大変な状況というか。

雑誌を整理していたら、

2007年のドラゴンズ日本一を特集した

「Number」が出てきて、読み耽る。

あの頃は強かったなあ。まさに黄金時代だったなあと涙ぐむ。

いかんいかん。整理せねば。

 

 

レコードも20枚ほど出てきた。

もっとあったはずなのだけど、整理したらまた出てくるだろう。

ジャケットがでかくて、ジョン、かっこいいですな。

聞きたいな。やっぱレコードプレイヤー買おうかなあ。

いかんいかん。そんなことするとまたモノが増える。整理せねば。

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あこがれのダメ男

2016年04月08日 | 日々、徒然に

インチキな関西弁、というと

いつも古い日本映画に出てくる森繁久彌を思い出す。

「夫婦善哉」「猫と庄造と二人のをんな」などの

インテリのくせに甲斐性のないダメ男が喋る関西弁。

もちろん森繁の関西弁は素晴らしい台詞回しなのだけど、

インチキ臭いというのは、森繁が演じる男の佇まいのことで、

そんな男が発する関西弁が絶品というか。見るたびに惚れ惚れしてしまうのです。

こんないい加減な男になりたいな、と。

 

 

谷崎潤一郎原作、豊田四郎監督の「猫と庄造と二人のをんな」。

煮え切らない森繁をめぐって、先妻(山田五十鈴)と、

今の妻(香川京子)が「このドロボウ猫!」的な諍いを繰り広げる。

そんな二人を尻目に、苦渋の表情を見せながら、

飼い猫のリリーを溺愛する庄造(森繁)。

映画史に残るダメ男であり、

キャットファイトな映画としても名作と言えるでしょう。

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