Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

それを言っちゃあおしまいよ

2009年03月31日 | 映画など
チャン・フン監督『映画は映画だ』を見る。
映画の撮影をテーマにした映画だが、
この身も蓋もないタイトルが示すように、
映画と現実はついに折り合うことがない。
かつて、映画の撮影現場を舞台にした
フランソワ・トリュフォーの『アメリカの夜』のような、
映画は人生だ、と謳いあげたような作品とは
まったく違う方向性の映画だと言えるだろう。




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ほてほてorひえひえ

2009年03月31日 | 日々、徒然に
新しい仕事に繋がれば、という思いで
今日はM嬢と恵比寿方面に営業活動。
このあたりは、ほんとに坂が多いなとー思いつつ、
肌寒いが、この陽光はまさに春、の予感をひしひしと。
桜はまだ5分咲きといった感じでピークは週末かな。

夜、割と長時間立ち話をしていたのだが、
寒くて寒くてたまらなくなってしまう。マフラーはまだしばらく必要かなと。
とりあえず、今日は熱い風呂に入って、
ほてほてしながら、布団に入ろうかと。

麦芽でつくられたアレは身体を冷やすからな、
呑むのは控えようかな、どうしようかな、
と迷っていたら、いつのまにか日付が変わってしまうのでした。



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腰とロックよ永遠に

2009年03月29日 | たまには音楽でも
幕張メッセ国際展示場にてオアシスのライブ。
オアシスのライブは初で、しかもオールスタンディングというのも初。
特に腰がアレな自分にとって、
果たして耐えられるだろうか、
と戦々恐々ながらも、幕張メッセに向かう。
整理番号が若かったので、幸い鉄柵に寄りかかることができた。
この柵に寄りかかっていれば平気だろう、と。

が、甘かった。
ライブでいわゆる「タテノリ」というものは、こういうものかと。
バンドが登場した途端、うおー、といううなり声と共に、
ものすごい圧力が自分の身体を襲った。
圧死というのはこういうものかもしれない、と。

幸い、圧死には至らなかったが(当たり前だ)、
ファンにとっては大満足のライブになったと思う。

以下、セットリスト。

01 ROCK&ROLL STAR
02 LYLA
03 SHOCK OF THE LIGHTNING
04 CIGARETTES AND ALCOHOL
05 TO BE WHRER THERE'S LIFE
06 MASTERPLAN
07 SONGBIRD
08 SLIDE AWAY
09 MORNING GLORY
10 AIN'T GOT NOTHING
11 WHATEVER
12 IMPORTANCE OF BEING IDEL
13 I'M OUTTA TIME
14 WONDERWALL
15 SUPERSONIC

ENCORE
16 DON'T LOOK BACK IN ANGER
17 FALLIN' DOWN
18 CHAMPAGNE SUPERNOVA
19 I AM THE WALRUS

01から04までいきなり飛ばすオアシス。
てっきり新譜『Dig out your soul』の曲から始まると思ったら、
トナァ~~イ アマ ロックンロールスタ~
とエンジン全開のリアム・ギャラガー。
01が終わって02のイントロが始まったときは、鳥肌が立つ。

ライブ映像で見る限り、帽子やサングラスをかけて歌っていたリアムだが、
今夜は素顔をさらして熱唱。ちょっとハゲてるぞ、リアム。

オーディエンスのノリの凄さ。みんなジャンプしながら歌っている。
オアシスのライブはみんな歌うと聞いていたが、まさにそう。
それだけ親しみやすいメロディで、
早口だけど、歌いやすい歌詞だということだろう。

新譜からの曲は控えめで、
ヒットパレード的なセットリストは、
ファン歴の浅い人でも充分楽しめる内容だと思う。

あらためて名曲だと思う06と08。
この2曲は正式アルバムに未収録というのも驚きで、
そういえばノエル・ギャラガーの
アコギ弾き語りで演奏された11もシングルのみの発表。
隠れた曲に名曲が多いのもこのバンドの凄いところだ。

必殺の14と15を聞く幸せ。
とくに15のサビの部分にあらためて感激する。

アンコールでは代表曲の16をアコギで歌うノエル。
オアシスファンにはおなじみ。オーディエンスの大合唱が響く。
ラストは言わずとしれた19。
思い切りイカれたジョン・レノンの曲を大事にしている
オアシスというバンドは、筋金入りのロックバンドだな、と。

それにしても、
そこら辺のチンピラ外人にしか見えないリアムの、
観客に媚びを売らない、ぶっきらぼうなソングスタイル。
ただ突っ立っているだけで絵になるところ。

猫背で黙々と歌いギターを弾く、
およそロックスター的なビジュアルとはほど遠い
ノエルの天才的なソングライティング。

きらびやかでノイジー。
サイケでメロディアス。
しかも観客全員で歌える歌詞とリズムの良さ。

オアシスの来日公演はこれまでに何度もあったのだが、
あまりいい評判を聞かなかった。
リアムのやる気のなさとか、気合いの入っていない演奏とか。

以前のライブと比べられないが、
今回は非常に良かったのではと。

鉄柵にしがみつきながら、
しっかり歌わせてもらいました。
おかげで僕の腰は瀕死状態ですが。
ロックと腰よ、永遠に。




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津軽憧憬

2009年03月28日 | ささやかな幸せ
240ページの本のゲラチェック。
やってもやっても終わらず、煮詰まってしまう。
それでもなんとか目鼻をつけたと思ったら、もう夜の9時過ぎ。
外は寒いし、これはもう身体を温めるしかない。

ということで、いつものT酒場へ。
O君と昔のアイドル話に花を咲かせていたら、
ジャンジャンジャン、
と三味線の威勢のいい音が。



T酒場のご主人は、津軽三味線の名手なのだ。
弾く、というより叩く感じというか、
三味線って、弦のついた打楽器という気が。
というわけで、しばし津軽三味線のスリリングな音色に聞き惚れる。
ついでに熱燗も進むフライデーナイトでありました。
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グリーンピース賛歌

2009年03月26日 | 無意味な考察
邪悪なT君のグリンピース談義はとどまるところを知らない。

「うひょひょひょ。グリーンピースは偉大ですね~。
 ハヤシライスには欠かせないものですし」

君はそう言うが、
ハヤシライスのグリーンピースはどんな意味が
あるというのだ?

「さあ~。定番というか世の中の決まり事のひとつじゃないですかね」

そうなのか。決まり事なのか。

「あと、チキンライスにかに玉。
 この2品にもグリーンピースは不可欠ですよ~」

チキンライスといえば、
その昔、飯田橋の会社に勤めているとき、
Jという中華屋があって、
そこは店構えは立派なくせに、出す料理がことごとく不味いという、
それはそれはB級C級の店だった。

そんなJだったが、なぜかチキンライスだけは人気があり、
社員みんなでよく出前を取ったものだった。
そこにはちゃんとグリーンピースが3粒乗っていた。

今思うと、さほど美味いモノではなかったと思うが、
ケチャップのオレンジと、グリーンピーズの緑のコントラストが鮮やかで、
どうもそれに騙されていたような気がする。

チキンライスを胃袋にかっ込んで、
仕事に勤しんでいた飯田橋のあの頃。
懐かしいというか、あんなやさぐれた時代には戻りたくないというか。

閑話休題。
グリーンピースの効用とは??。
それは料理への彩りと、
ある種の懐かしさを喚起させるところ。そのふたつだと思う。




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笑う門には(ホントに)福が

2009年03月26日 | 日々、徒然に
新宿でライターのT君(邪悪なT君ではない)と打ち合わせ、
というか有無を言わせず居酒屋に突入。
T君とは電話ではよく話していたが、会うのは1年ぶりぐらいだ。
1年前に会ったときは、T君はかなり厳しい状況と見受けられたが、
久しぶりに会ってみて、彼の表情が非常に明るいことに驚く。

聞けば、プライベートのいろんなことを整理して、
去年の夏に引っ越したら、仕事が結構順調に入ってきて、
多忙だがやりがいのある日々らしい。喜ばしいことだと思う。
厄払いできたのかな。風水かも。
まあそれはそれとして、
T君の屈託のない笑顔を前にして、
ビールを飲むのは精神衛生上かなり、いい。

笑う門には福きたる、
という諺がぴったり当てはまるというか。
「まあ、そのうち谷間になることもあるので、
 あまり浮かれないようにしてます」とT君。

浮かれていいんじゃないかなと。
この不景気で、軒並み雑誌がつぶれ、
仕事が激減したライターやカメラマン、デザイナーが多いなか、
幸せなうちは大いに満喫してほしいと強く思った夜。
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ハヤシライスに愛をこめて その2

2009年03月24日 | 邪悪なT君
WBCで盛り上がる世間に背を向けて、
ハヤシライス専門店Nに向かう邪悪なT君。



「いや~普通でしたね。
 というか、割と高級志向だったんですよ」

食い終えて、仕事場に戻ってきた邪悪なT君は、
開口一番、ハヤシライスの論評を始めるのだった。

「なんか牛肉がゴロゴロしていて、
 しかも柔らかいんですよ~味も濃厚ですけど、
 あまりしつこくなくて~」

それって、美味いということ?

「うひょひょ。あんなセレブなモノはハヤシライスとは言いませんよ~。
 肉なんかなくていいんですよ」

そうなのか。肉がなくても?

「ハヤシライスにいちばん大事なものってわかりますか?」

それは、やっぱり肉とデミグラスソースだろ。

「うひょひょ。修行が足りませんね~。
 それはグリーンピースに決まってるじゃないですか~。
 グリーンピースがないハヤシライスは邪道ですね。
 しかも750円ですよ。ちょっと高すぎやしないですか」

邪道なのは君自身だろ。枝豆でも食ってろ、
と突っ込もうと思ったが、邪悪なT君は話を続けるのだった。

「富士そばの『カツカレー牛丼』でも680円ですよ~。
 700円を越えたものなんて、セレブでも難しいんじゃないですか。うひょひょひょ」

君の言うセレブとは、
ランチに750円も出せないのか。
そんなセレブって一体…。
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ハヤシライスに愛をこめて その1

2009年03月24日 | 邪悪なT君
世間はWBC世界一ということで大騒ぎだが、
もっと大事なことがあるだろう。
と、声を大にして言いたくなる瞬間が。

「うひょひょひょひょ」

そう。声を大にしているのは何を隠そう、邪悪なT君である。

「知ってますか~。実は駅の北口に怪しい一角があるじゃないですか」

怪しい一角?
ああ、B級な居酒屋がたくさんある一角か。

「そこに、なんとハヤシライスの専門店ができたんですよ~。
  これは何としてでもチェックしないといけませんね。
  WBCどころじゃないですよ。うひょひょひょ」

ハヤシライス専門店?
それはまた酔狂な。
WBCの日韓決勝戦など、まったく関知しない邪悪なT君は、
そのハヤシライス専門店Nに飛んでいくのであった。



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他人の芝生は何色

2009年03月23日 | たまには音楽でも
ライターのS君と話す。
彼はいろいろと楽しい人生を送っているようだが、
よくよく訊くと、結構いろいろとあるらしい。
他人の家の芝生は青く見えるとはよく言ったものだ。
誰だって人知れず苦労をしているものだなと。

ということで、
ブルース・スプリングスティーン『ワーキング・オン・ア・ドリーム』を聞く。
前作『マジック』は身体が震えるほどの力作だったが、
この新作は、いい意味で肩の力が抜けていて
とても素敵なアルバムとなっていると思う。



ブッシュ政権時に発表した『マジック』では
ケンカ腰だったスプリングスティーン。あれから1年経って、
希望に満ちた楽曲が連なる今作を聞く幸せを噛みしめる。

 The cards I've drawn's a rough hand darlin'
 I straighten my back
 and I'm working on a dream
 I'm working on a dream

 俺が弾いたカードはダメだった
 でも俺は背中を伸ばして、
 夢のためにもがいている
 夢のためにもがいている

表題曲「Working on a dream」だ。
この曲をS君とすべてのやさぐれている人(自分も、だ)に聞いてほしい。
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いとしのトムさん

2009年03月22日 | 映画など
ベン・スティラー監督『トロピック・サンダー史上最低の作戦』を見る。
お馬鹿でお気楽な戦争コメディかと思いきや、
『地獄の黙示録』と『ランボー』を足して2で割り、
かなりきついシャレを入れ込んだ重喜劇といった風情。



ベトナム戦争を題材にした映画のロケで、
やる気のない役者たちに本気を出させるために、
本物のゲリラに遭遇させるという、無茶というか乱暴な設定。
落ち目のアクションスター(ベン・スティラー)や、
偏屈なオスカー俳優(ロバート・ダウニーJr.)、
ヤク中のコメディアン(ジャック・ブラック)たちが織りなす大騒動を楽しむ映画だが、
意外とストーリーはまともに進む。
俳優という職業に目覚めるベン・スティラーを始めとして、
「どうしようもない奴」から「前向きに頑張るいい奴」に変わっていく登場人物たち。
ずいぶん捻ったヒューマンドラマという感じすら覚える。

だが、そんなヒューマンな印象をぶちこわすのが、
映画のプロデューサーを演じたトム・クルーズだ。
ハゲヅラでジャック・ブラック顔負けのデブ体型で、
四文字言葉を連発しながらがなり立てる怪演。
トム・クルーズは、こういう馬鹿演技をさせると、実に素晴らしい。
『マグノリア』で演じたセックス教の教祖に繋がる大馬鹿演技である。
役者根性があることはもちろん、
二枚目のスーパースターであることを
思い切り否定したいかのような馬鹿っぷりに惚れ惚れする。

以前、イーストウッドの映画がなくなったらアメリカ映画は終わる、
という小林信彦の言葉を引用したが、
トム・クルーズが頑張る限り、
この国の映画は、まだまだ大丈夫という気がしてきた。


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