Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

おっさんが生きる価値

2024年07月21日 | 映画など
フランク・キャプラ監督
「素晴らしき哉、人生!」を見る。
言わずとしれた名作中の名作だけど、
実はこれまで未見。シネフィルって何でも見ているようで
大して見ちゃあいないんです。すいません。
といつもの自虐モードはともかく、
コレを見ないうちに死ななくて良かった。
つまりは生きてて良かった。大袈裟でなくそう思う。
ありがとうキャプラ。ジミー。そしてシネマヴェーラ。


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紅く塗りつぶせ

2024年07月20日 | 宇宙人の悲哀
iPadで絵を描く練習をする。
ていうか、そもそも絵が描けないのに、
いくら文明の利器を使ったからといって、
絵が上達するわけではないことは重々承知の上。
とりあえず、お絵かきアプリの使い方を習得したいなと。


Clip STUDIO PAINTなるアプリを使い、
写真を撮り、レイヤー分けしながら
ペンでトレースして、
色をつけるところまでで約2時間。
無料版なので広告がやたらと出るのに難儀しながら、
インテリ風を吹かせた
小金持ちの宇宙人(by岡本太郎)を描いてみる。

あれ。なんか不満そうですね。
仕上がりにイチャモンつけようもんなら、
ハムカツはお預けですよ。しっしっ、あっちいって。



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ソースと油、その文化的価値

2024年07月20日 | 宇宙人の悲哀

なんですか。文句あるんですか。
性懲りもなく古書店で何冊も買ったのが悪いんですか。
読むのが遅いくせに積ん読してどうするって言いたいんですか。
いいじゃないですか。好きにさせてくださいよ。

え。この本読んでるんですか。
宇宙人(by岡本太郎)が読書家なんて知りませんでした。
でも、ハムカツ食しながら読まないでくださいよ。
なんと流行に乗って「百年の孤独」を読んだばかりですって。
ガルシア=マルケスがソースと油でベトベトですか。

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30分後の地獄

2024年07月18日 | もう瀕死で
午前中はM社で
新規の本の打ち合わせを2時間ほど。
資料を見ながら、いろいろと意見を交換する。
こんな本があるといいね。読みたいね。
って、作るのはお前だろう。
という突っ込みがあったようなないような。

地下鉄を乗り換えつつ仕事場に戻る。
今日から本格的な暑さが始まっていて、
エアコンの効いた電車や施設の外は灼熱地獄。
内と外の温度差にやられてしまい、瀕死状態。

原稿の続きを書こうと思うも、
あまりのだるさにしばし呆けてしまう。
あ。今度の取材用のレジュメを作らなきゃ。
それと、依頼が来ている
8本ほどの原稿をどうしたらいいかしらん。
と、いろんなコトを思い出して、戦々恐々となるのは、
呆けてから30分ほど経ってからだったのです。

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成就と破滅の向こう側

2024年07月17日 | 読んでいろいろ思うところが
中上健次「軽蔑」(集英社文庫)を読む。
いや、もう。読み終わるのが切なくて切なくて。
できれば永遠にこの文体と物語に浸っていたい。
相思相愛の男と女。五分と五分。



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鋼のような輝き続ける

2024年07月16日 | 日々、徒然に
佐野元春が何度目かの
「ヤングブラッズ」のセルフカバー。
若さが溢れていた原曲と比べると、
大人のボーカルで演奏だと思うけれど、
この曲が本来持っている疾走感と高揚感は変わらない。
もともとあった洗練さと文学的な香りはさらに増しているような。
枯れるのでもなく、無理な若作りでもなく、
68歳の元春。なんという現在地。

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離れてわかったことがある

2024年07月15日 | 日々、徒然に
オホホホホホ。

えっ。またミッションですか。
原稿の途中なんですけど。

いつもの菊池桃子ラジオで
「ウェルカムなサマー曲特集」とな。
悔しかったら当ててごらんなさいな。オホホホ。

あのですね。
そんなアホみたいに簡単なクイズ。
時代遅れで生ける屍と化した自分に出してるんですか?
そんなん、ヘソがお茶沸かしちゃいますよ(死語)。

1 夏色のナンシー(早見優)
2 夏の扉(松田聖子)
3 真夏の夜の夢(松任谷由実)
4 シンデレラサマー(石川優子)
5 SUMMER TOUR(RCサクセション)

ブッブー。

ええっ。正解は1だけですか。
そんなあ。髪を切った私にずっとアモーレアモーレな
マリンブルーのそよ風すら吹かず、
これじゃまるで刑務所じゃないですか。んもお。


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まだ見ぬ地獄

2024年07月14日 | 無意味な考察
10月に行こうとしていたライブが当選したので、
チケットをコンビニで発券。
ステージから4列目の良席で、
最近のライブ運の良さにはかなりのものがある。
このあいだの伯山師匠の公演が2回続けて良席だったし、
つまり、今年はおろか来年、さらには再来年の運まで
使っちまったのかなと戦々恐々。

となると、再来年の今ごろは、
人生はさらに崖っぷちで、
嗚呼、あのとき●●●のチケットが良席だったせいで、
こんな地獄を見ることになろうとは。ぶおお。
と阿鼻叫喚の連続かもしれぬ。それも一興か。
もしそうなったら笑ってやってくださいな。
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さめざめと薄幸

2024年07月13日 | 日々、徒然に
なんてこった。
シェリー・デュバルも亡くなったのか。

「シャイニング」で語られるのは仕方ないとはいえ、
この人はアルトマン映画のヒロインであり、
可憐ではかなげで、ちょっと浮世離れした
危ういところのある女の子という印象が強い。


「ボウイ&キーチ」のあまりにも若くて
無軌道なアウトローカップルの片割れで、
キース・キャラダインとのアンサンブルが素晴らしかった。
「BIRD★SHIT」では、鳥のように
空を飛ぶことを夢想する少年バッド・コートを支える
能天気なお姉さんを演じていて、
このヘンテコなコメディ映画を彩っていた。
写真を見ると可愛らしくて、ゴールディー・ホーンみたいな
ラブコメ路線も行けたのではないかと夢想する。


アルトマン映画ではほかに「ギャンブラー」「ナッシュビル」
そして極めつけの怪作「ポパイ」での
オリーブ・オイルまんまの姿は、
映画史に残る醜悪さ(褒め言葉)だと思う。

線の細さが買われたのだろうか。
この女優を絶叫させたらさぞかし面白いだろう。
キューブリックがそう思ったかどうかは知らないが、
「シャイニング」撮影時に彼女は、
キューブリックの執拗なパワハラに遭ったという。
あの恐怖の表情は演技ではなく、
本物のリアクションだったという記事を読み、
複雑な思いに駆られてしまった。
「シャイニング」は大好きな映画だが、
結果的に彼女のキャリアを断ち切ってしまったのかもしれない。

代表作はこれもアルトマン監督の「三人の女」だろう。
お喋りで浮ついていて、中味がペラッペラの女を演じていた。
シシー・スペイセク演じる自閉気味の女の子を
精神的に支配するも、あるとき逆転され、支配される側になってしまう。
人格が交接して入れ替わるという、なんとも恐ろしい映画だった。



彼女の訃報を聞いて、意外なほど悲しんでいる自分がいる。
しばらくはその死を受け入れることは
できそうもないというか。合掌はもう少し先です。

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さんざん後悔して泣くがいい

2024年07月12日 | 映画など
押山清高監督「ルックバック」を見る。
漫画の才能に絶対的な自信を持つ藤野。
引きこもりだが圧倒的な画力を誇る京本。
この二人の女の子がひたすら描くことに情熱を傾ける
掛け値なしの青春物語。演出と作画の力も相まって、
まさに傑作。勢い余って原作も即買いして
一気読みしちまいました。


私より絵ウマい奴がいるなんてっ
絶っっ対に許せない!

動機やモチベーションはどうあれ、
主人公の藤野は京本への
ライバル心を燃やし、ひたすら描く。
机に向かって、スケッチブックにひたすら描く。
その懸命さ、描いて描いて描きまくる後ろ姿。

京本は藤野の漫画の背景を担う。
藤野は机に向かい、
京本は床にすわりテーブルに向かって描く。
またしてもひたすら描くだけの描写が続く。
画面は驚くほど動かない。静止画の連続なのに、
こうしちゃいられない、といますぐ映画館を出て、
自分のやることをやらないとダメだろうと思わせるほどだ。
映画館に埋没させる映画はたくさんあるが、
映画館から出て行けと思わせる映画は、そうそうあるものじゃない。

とはいっても映画は1時間足らずだったし、
見ている途中で出ることはなかったのは、
クライマックスの、もしかしてあったかもしれない
もうひとつの青春物語が怒濤の展開だったからで。
驚き、感極まり、そして前を向くための
勇気を大いにもたらしてくれたのです。


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