Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

永遠のストレンジャー

2015年08月31日 | 映画など

オーソン・ウェルズ監督「上海から来た女」を見る。

まさに異形の映画、と言ったらいいだろうか。

強引でよくわからないストーリー展開。俳優たちのオーバーアクト。

観客を煙に巻くことこそが目的であるかのような演出効果。

水族館の中でマグロやウツボの水槽の前で

ラブシーンを演じるオーソン・ウェルズと当時の妻リタ・ヘイワース。

追っ手の目をくらますために、

わざわざチャイナタウンにある京劇の劇場の観客にまぎれるウェルズ。

そこでインサートされる京劇の演者の顔のアップ。物語とは無関係なのに。

そして上の写真にあるように、

なぜか遊園地の鏡の間で、繰り広げられる諍いがクライマックス。

幻惑されつつ、なんでこんな変な映画を見ているんだろうと

自問自答してしまうというか。

映画はそもそも見世物だという考え方に基づけば、

これほど見どころのある映画も少ないかもしれない。

 

そもそもオーソン・ウェルズ、この人そのものが胡散臭い。

俳優としての存在感は圧倒的、というか、規格外。

つまりは異形の人だと思うわけで。撮る映画も規格外。

 

 

 

 

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ブタコマハッピーライフ

2015年08月30日 | やさぐれレシピ

冷蔵庫に豚コマがあったので、

ボウルにニンニクの擦ったのと、醤油、

塩コショウを入れて、卵を割ってかき混ぜる。

そこに豚コマを投入。じゅうぶんに浸したあと、

片栗粉をまぶして、熱したフライパンでじゅっと焼く。

刻んだキャベツとトマトを添えて、ピカタの出来上がりとな。

ご飯と合うし、食が進む。安い肉でもOK。

 

この夏はずっと食欲がなく、体調も良くなかったけど、

こういうものが美味いと思えるようになったということは、

そこそこ回復しているのだろうと。

今度は生姜の擦ったやつでピカタを作ろうかな。

 

 

 

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No Yakisoba No Life

2015年08月29日 | 日々、徒然に

多少、湿気はあるとはいえ、

すっかり秋の様相で、夏が終わる淋しさもひとしお。

ということで、夏になろうが秋になろうが、

季節の移り変わりとは無縁のカップ焼きそば。無敵だ。

その上に鎮座し、自意識過剰なポーズを取っているのは、

1956年の大映映画、

島耕二監督「宇宙人東京に現わる」に出てくる宇宙人です。

 

 

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しあわせの予感

2015年08月28日 | 映画など

ジョン・カーニー監督「はじまりのうた」を見る。

見ていてこれだけ気持ち良くなる映画も珍しい。

音楽が人と人を繋げ、あたたかなものがこみあげてくる幸福感。

恋人のスター歌手に浮気をされた

シンガーソングライターのグレタ(キーラ・ナイトレイ)が、

落ち目の音楽プロデューサー・ダン(マーク・ラファロ)と出会い、

一緒にアルバムを作るというストーリー。

ありがちというか、ステロタイプな話なのだけど、

歌われる楽曲の良さはもちろん、何よりもこの映画の作り手たちが、

音楽の持つ力を信じているところが感じ取れる。そこが最大の美点。

音楽が人の心を優しくし、背中を押すのだ。

 

そして、キーラ・ナイトレイが素晴らしい。

この女優さん、「パイレーツ・オブ・カビリアン」とか

「つぐない」(←傑作ですよ)、あるいは「プライドと偏見」といった、

時代ものやコスチュームものが多いので、

本作のような現代が舞台で、

しかも年相応で等身大な役どころは珍しい。

彼女のボーカルがまた、いい味が出ていて滲みる。

久々にサントラを買いたくなる映画というか。

すっかりキーラ姐さんに首ったけ(←死語)でございます。

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初秋、そして酩酊

2015年08月27日 | 呑んだり喰ったり

御茶ノ水でちょいと麦のアレなど。

3年振りぐらいに集まった呑み会ということで、

まあそれなりにいろいろあったでしょう、的な話をいろいろと。

 

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20年目の自意識

2015年08月26日 | 読んでいろいろ思うところが

今週の「AERA」を読む。

表紙が綾波レイとな。

どうやら「エヴァ」が20周年らしく、

あらためてこの作品の検証をした特集が。

テレビシリーズのオンエアが1995年。

あれから20年も経ってしまったとは。

それにしては、ほんと腐らない作品というか。

こじらせてしまった自意識にどう決着をつけるのか。

その答えはまだ示されないままの20周年。

 

庵野監督のインタビューが載っているのだけど、

作品に関する言及はなし。テクノロジーの変化と、

ビジネスの話に終始していた。

作品についてあれこれ考えるのは、

つまるところ、観客だということなのだろう。

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許してやらんでもない

2015年08月25日 | 日々、徒然に

午前中から原稿書き。

2本書き上げることを目標にしていたけれど、

1本目がなかなか書けず、四苦八苦して夕方前までかかってしまう。

これだとあと1本は無理だなと思い、

それでも書いていたら、意外とスラスラと書けて、

夜8時ぐらいまでに何とか2本書き上げる。

今日はこれくらいにしといたる、と自分に向かって呟くのでした。

 

 

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あの、夏の日

2015年08月24日 | 冷やし中華に愛をこめて

高校野球(見なかったけど)が終わり、

24時間テレビ(これも見なかったけど)が終わると、

いよいよ夏も終わるというか、いきなり涼しくなった感があり、

半袖だと肌寒いぐらいで過ごしやすいなと。

 

それでも夏の終わりは寂しいもので、

これが今年最後かも思いつつ、冷やし中華を食す。

涼しくなると、途端に冷やし中華が美味くなくなるのは何故だろう。

焼きそばは一年中大丈夫(美味いというわけではない)なのに。

この夏の思い出は、胃カメラとめまい。

麦のアレ。そして冷やし中華。

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嘔吐

2015年08月23日 | やさぐれ男のつぶやき

それにしても、

大阪高槻市のの死体遺棄事件。

あまりにもやるせなくて、ニュースを見るのも躊躇ってしまう。

ましてやネットでのさまざまな中傷の書き込みなど見たら、

吐き気をもよおしてしまいそうだ。

 

中一の子供が夜中、街を徘徊するのを

親がなぜ止めなかったのかという話も聞くけれど、

親御さんは、きっと悔やんでも悔やみきれないほど

自分を責めているはず。

さらに追い打ちをかけるように責めてどうするのか。

 

悪いのは犯人ですよ。絶対的に。

 

 

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ライフ・イズ・ジャーニー

2015年08月20日 | 読んでいろいろ思うところが

沢木耕太郎「深夜特急1~6」(新潮文庫)を読む。

いつか読もうと思っていた本で、ようやく叶ったというか。

1冊1冊はとても薄いので、6巻を一気に読むことができた。

なぜこれまで読まなかったかというと、

下手に影響を受けて、またアジア行きてえ、

とハマってしまうのも癪だなと思ったというか。

沢木耕太郎が書くものにはそういう力がある。

 

でも杞憂だった。

バックパッカー、当時はヒッピーと言ったのだろうけど、

旅から旅、出会った人々との交流は読んでいてスリリングで、

ちょっともの悲しい。そんな体験してみたい、と誰もが思うだろう。

香港の連れ込み旅館での滞在や、

マカオのカジノでギャンブルにハマるくだりなどは楽しく読める。

しかし、タイからマレーシア、そしてインドで貧民街の人々を

目の当たりにするあたりから、次第に旅の疲れというか、

倦怠感のようなものが漂ってくる。

そしてトルコからギリシャ。ヨーロッパに入ると、

旅に対する慣れというか、達観するようになるというか。

まるで子供が生まれてから、少年から青年、

そして大人になってだんだん老成していく過程に似ている。

当時、沢木耕太郎は26歳ぐらいだったと思われるが、

旅の終わりの頃は、まるで老人が書いているような文章になっている。

 

10代の頃に読んでいたら、もろ触発されて

アジアに飛び出してしまうのだろうけど、

おっさんになった今、こういうものが人生なんだなと

しみじみ読めたりするわけで。

実際、沢木耕太郎は旅から帰ってすぐこの作品を書いたわけではなく、

完結まで17年かかったというか、17年かけたことからも、

この作品が単なる旅行記以上のものになっていることがわかる。

 

それでも行きたくなるけれど。アジア。

 

コメント (2)
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