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Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

まだ見ぬ地獄

2024年07月14日 | 無意味な考察
10月に行こうとしていたライブが当選したので、
チケットをコンビニで発券。
ステージから4列目の良席で、
最近のライブ運の良さにはかなりのものがある。
このあいだの伯山師匠の公演が2回続けて良席だったし、
つまり、今年はおろか来年、さらには再来年の運まで
使っちまったのかなと戦々恐々。

となると、再来年の今ごろは、
人生はさらに崖っぷちで、
嗚呼、あのとき●●●のチケットが良席だったせいで、
こんな地獄を見ることになろうとは。ぶおお。
と阿鼻叫喚の連続かもしれぬ。それも一興か。
もしそうなったら笑ってやってくださいな。
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文芸とハムカツ

2024年06月04日 | 無意味な考察
中上健次の「岬」。
「推し、燃ゆ」「くるまの娘」の作家
宇佐見りんが「文藝22年夏号」で
この「岬」の冒頭部分を絶賛している。

その冒頭。

地虫が鳴き始めていた。
耳をそばたてるとかすかに聞こえる音だった。
耳鳴りのようにも思えた。
これから夜を通して、地虫は鳴きつづける。
彼は、夜の、冷えた土のにおいを想った。

最初の5つの文には、
まったく視覚情報がない。耳と鼻しか使われていない。
小説って語り部の視覚から入るのが定石なのだろうけど、
聴覚と嗅覚の情報だけで
読み手を引きつけてしまう圧倒的な力があると。

自分も少し前に「岬」を読んだけど、
そんなこと全く気づきませんでしたよ。
鈍いにもほどがあるというか。ほんと。
ライターなんだから、もう少し気の利いたものを
書くためには、視覚情報だけじゃ足らなさそう。
お前には耳も鼻も舌も指も皮膚もあるだろう。ということで
まずは、焼きそばとハムカツを
ネタに書くことにしようかしら(仕事しろ)。



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身を滅ぼすためのアレ

2024年05月31日 | 無意味な考察
いい大人のくせに。
ものを知らんというのはいかがなものか、と。

先だって、動物学者の本を読んでいたら、
そういえば、ずっと自分の中で
曖昧にしていたことがあった。

・オットセイ
・セイウチ
・アシカ
・トド

の区別がつかない。
あのとき動物園で、水族館で見たアレは
アシカだったのか? まさかトド?
牙があるのはセイウチだっけ? アイアムザウォルラス。
誰か教えて頂戴。

加えて、このあいだラジオを聞いていて
ふと思ったことがあった。

・バッドフィンガー
・バッドカンパニー

この2つのバンドの区別もつかないなあ。
ほら、アレ。アレ。
英国のほうの人たちだと思うんだけど、
そんなんだと、ロックファンに
蔑まされそうな気がしてならない。
誰か教えて頂戴。

さらに、70年代あたりの
古い日本映画を見ると、ふと思い出すのが、
そうだ。区別のつかない映画があったんだ、と。

・津軽じょんがら節
・竹山ひとり旅
・はなれ瞽女おりん

この3本ってどれがどうだったっけ。
三味線とか東北のアレだよね、って
シネフィルに罵倒されること必至。
誰か教えて頂戴。


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文化的雪かき考

2018年09月12日 | 無意味な考察

仕事と労働の違いは何か、

というような原稿を書いていた。

ハンナ・アーレントの「人間の条件」に

書かれていることによると、

 

労働laborとは、人間の肉体の生物学的過程に対応する活動力である。

仕事workとは、人間存在の非自然性に対応する活動力である。

 

ふむ。

喰うために活動するのが労働laborで、

人間ならではの何かを創り出す活動が仕事workなのかな、と。

 

自分がやっている仕事は何だろう。

laborか、それともworkか。

 

村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」を思い出す。

主人公はフリーライターで、自分が書いている原稿は、

字が書いてあればいい程度のもの。

でも、誰かがやらなければならないことだと。

雪かきがそうであるように。だから文化的雪かきだと。

 

雪かきはたぶんlaborの範疇だろう。

となると、cultural laborという概念はあるんだろうか。

文化的労働。なんかそんな感じかもしれない。いま。

 

 

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汚れた心の男

2018年07月07日 | 無意味な考察

いくつかある仕事のうち、

いちばんボリュームがあって、

難易度の高いテーマの本で

これは難儀するだろうな、と思ったら、

やっぱり苦労しているという。そういう意味では想定内だけど、

なんとも煮え切らない感じで原稿を書く。

 

とにかく書くしかないのだ。

言いたいこと、伝えたいことを淡々と書いていけばいいのだ。

と自分に言い聞かせて、書く。

頭の中で理想としている書き方に、少しでも近づくようにするのだけど、

そもそも頭の中がダメダメなのかも知れない。

本当なら、頭じゃなくて、心(ハート)で書くのがいいのだけど、

この心こそ、汚れちまってるからなあ。

 

などと身悶えしながら、

なんとか1本書く。この土日であと2本書かないと。

というか実はもう1本あるのだけど、そろそろ限界。

今日はこれくらいにしといたるモードまで、あと少し。

 

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やさぐれバイチャンス

2014年06月27日 | 無意味な考察

よく「偶然だね」と、たまたま街のどこかで

知り合いに会ったりすると言うこの言葉、果たして「偶然」だろうか。

 

場所は有楽町。

すっかりキレイになったこの界隈。

打ち合わせのため待ち合わせたのが、

JRの改札口の近くにある吉野屋の前。

キレイになったとはいえ、まだこの吉野屋のあたりは、

そこはかとないやさぐれ感が漂っていて、有楽町で待ち合わせるなら

やはりここだろう。そう思って人を待つ。

やってきた人も自分に負けず劣らずやさぐれた人物なので、

有楽町駅前の吉野屋はうってつけの場所だった。

案の定、彼は一瞬でこの待ち合わせ場所がわかったらしく

良かった良かったと話していたら、向こうからやって来た人が

我々の共通の知り合いの人だった。驚愕である。

 

「偶然だね」とは行ったけど、果たしてそうだろうか。

有楽町のキレイな街並みに恐れをなして、

みんなついつい数少ないやさぐれた場所に足が向いてしまったのではないか。

だとしたら「偶然」ではない。「必然」である。

と、やさぐれtacoは熟考するのでした。

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その後の仁義なきあんこ

2013年12月07日 | 無意味な考察
仕事場に行くまでの通りには、
パチンコ屋やゲーセン、怪しげな立ち飲み屋、
ガールズバーなどがひしめいているのだけど、
例によってやさぐれながら歩いていたら、長蛇の列を発見。

よくよく見ると、たい焼き屋の前だった。
割とうまいたい焼きを食わせる店なのだけど、
1匹150円というそこそこの値段。
それが開店記念日で1匹90円のセール中とな。

90円は魅力だけど、並んでまで喰いたくないなと思い。
代わりに近くの自販機で100円の缶コーヒーを買う。
買った途端、これより10円安いんだなと
わずかな後悔をする自分は小市民の極み。

仕事場に着いて、資料本を読みながら原稿書き。
夜8時過ぎまでかかってようやく書き終える。
仕事場を出て駅に向かう途中で、また例のたい焼き屋の前を通る。
「あんこがなくなったので本日は終了しました」との張り紙が。

そういえば和食が無形文化財に選ばれたそうな。
たい焼きは和食に入るのだろうか、入らないだろうな。
そんなことを思いながら駅に急ぐ。今夜も寒い。


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シリア、アオモリ

2011年10月22日 | 無意味な考察
この土日、原稿書きはないけれど、
月曜日の取材のための準備と、
10月末と11月半ばに入稿になる本のデザインの確認やら
ページの構成案などであっという間に時間が過ぎる。

リビアのカダフィ大佐が殺害されたとのニュースが。
カダフィは独裁体制を築いていたけど、
ブッシュ大統領時代の高官からは
「北朝鮮が見習うべきモデル国家」と言われていたそうな。
石油の利権を当てにする欧米諸国にとっては、
都合のいい政治体制だったと、新聞で読む。
まさに混迷の北アフリカ、そしてアラブの諸国家。

そういえば、このあいだ取材した人で、
「シリアに行ったんですよ」と聞いて、
そんな遠いところに行かれたんですか、と言ったら、
どうやら日本にシリアという地名があるらしい。
青森県は下北半島の最東端にある「尻屋岬」だ。
正確な読みは「シリヤ」だけど。

アメリカはテキサス州に「パリ」という町があることを思い出した。
って、ヴェンダースの『パリ、テキサス』のことですが。
また見たくなった。できればスクリーンで。



別れた妻との仲睦まじい情景が8ミリフィルムで映し出されるシーン。
失われた幸せな時間と、カタカタと鳴る映写機の音。
そこに重なるライ・クーダーの音楽。
男はハリー・ディーン・スタントン。
そして妻は恐ろしいほど綺麗なナスターシャ・キンスキー。
ほんと、無性に見たくなってきた。




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小さなマーケットで踊らされ

2011年03月02日 | 無意味な考察
とあるイベントにて。
壇上のパネラーの一人が
「この会場の中で、『もしドラ』を読んだことのある人」
と聞くので、手を上げる。
百人ほどの客で手を上げたのは自分をふくめて5人ほど。
「じゃあ『KAGEROU』は?」という問いかけには、
ほんの3人ぐらいしか手を上げなかった(自分は読んでいない)。
本好きや出版関係者が集まるイベントで、この人数。

読書が趣味な人は『もしドラ』や『KAGEROU』なんかは読まない、
という意見が聞こえてきそうだが、
これがたとえば、どこかのショッピングモールなどで、
無作為に歩いている人に声をかけて同じ質問をしても、
似たような比率になるのではないだろうか。

どんなベストセラーであっても、それを読んでいる人には
なかなかお目にかかれないということなのかな。
あれだけ売れた村上春樹『1Q84』を読んでいるのは
自分の周りに2人ぐらいしかいないし、
そもそも本というメディアは、相当小さなマーケットなのだろう。

それでも電車に乗ると、ケータイやゲーム機に押されてはいるけれど
本を読んでいる人は、多い。
みんなどんな本を読んでいるのだろう、と思って、
まさに今日、帰りの電車で隣にすわった
50代ぐらいの男性の読んでいる文庫本をチラリとのぞいたら、
時代小説のような字面が目に入ってきた。
藤沢周平だろうか。それとも池波正太郎?
そういえば、ずいぶん長いこと時代小説って読んでないと気づいたりして。
なんだか無性に山本周五郎が読みたくなる。
その前に、明日の取材用に資料本を読まないと。横道は厳禁厳禁。


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ディープな人々

2011年02月19日 | 無意味な考察
NHKをたまたまつけたら、
「ディープピープル」という番組をやっていて、
戦場カメラマンの特集だった。
普段あまりテレビを見ないので、わからなかったのだけど、
渡部陽一さんという人、なるほどこの喋りはテレビ受けするな、と。
とにかく戦場カメラマンという仕事が
これだけ世間の注目を浴びたのは初めてかもしれない。
「金のために撮って何が悪い」と言う宮島茂樹さんと
「写真で大事なのは感情だ」と語る高橋邦典さんの話も興味深い。

司会もおらず(ナビゲーターはいるけど)、
ある特定のジャンルに秀でた人たちを
3人集めてフリートークさせる番組はなかなか新鮮。
公式サイトを見たら、
「競泳・背泳ぎ選手」「フォークボール」
「寿司職人」「予備校教師」といった切り口。面白い。
「柔道金メダリスト」という回もあったけど、
「銀メダリスト」を3人集めるとかだと、もっと楽しいかも。
あと「ピンク映画出身の映画監督」とか「手塚治虫のアシスタント経験のある漫画家」
といった感じでどんどんやってもらえるといいな、と妄想。




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