仕事と労働の違いは何か、
というような原稿を書いていた。
ハンナ・アーレントの「人間の条件」に
書かれていることによると、
労働laborとは、人間の肉体の生物学的過程に対応する活動力である。
仕事workとは、人間存在の非自然性に対応する活動力である。
ふむ。
喰うために活動するのが労働laborで、
人間ならではの何かを創り出す活動が仕事workなのかな、と。
自分がやっている仕事は何だろう。
laborか、それともworkか。
村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」を思い出す。
主人公はフリーライターで、自分が書いている原稿は、
字が書いてあればいい程度のもの。
でも、誰かがやらなければならないことだと。
雪かきがそうであるように。だから文化的雪かきだと。
雪かきはたぶんlaborの範疇だろう。
となると、cultural laborという概念はあるんだろうか。
文化的労働。なんかそんな感じかもしれない。いま。