渾身のアルバム「ペット・サウンズ」が発表当時、世間に認められず、
ブライアン・ウィルソンは、さらに精神を病み、ドラッグに溺れ、
引退同然の状況に。その様子はジム・フジーリが著した
「ペット・サウンズ」(訳・村上春樹)に詳しい。
そんなブライアンだったが、
再婚し、ドラッグをやめ、セラピストにかかり、
見事に復活を果たし、ツアーに出るようになる。
その経緯は、ジョン・キューザックがブライアンを演じた
伝記映画「ラブ&マーシー」に詳しい。
ブライアン、そしてビーチ・ボーイズの音楽は
ただの能天気なサーフィンミュージックではなく、
もっとスケールが大きくて、しかも深く進化した音楽になっていく。
そうした評価は、たとえば、村上春樹の音楽エッセイ
「意味がなければスイングはない」に詳しい。
と、こうした小説や映画から得た知識を蓄えながら、
何年ものあいだ、ふとしたことで思い出しては
「ペット・サウンズ」を聞いていた。
そんな日々を過ごしていたところに、
今回のブライアンの来日公演があったのです。
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