Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

さらば夏の光よ

2006年08月31日 | やさぐれ男のつぶやき
今日で8月も終わり。
毎年、特に何もしないのだが、
夏の終わりになると、妙に淋しい。

この夏、したこと──。

枝豆を茹でた。
西瓜を食べた。
ビールを(ほぼ毎日)飲んだ。
ナイターに行った。
ビルの谷間から花火を見た。
洗濯物が早く乾くのに驚いた。
蝉の鳴き声をあまり聞かなかった。
レバノンの状況が気になった。
夕立に遭遇し、コンビニで何本もビニール傘を買った。
ライブに数回行き、映画を十数本見た。

これが今年の夏。
楽しかったような、そうでもないような──。





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見習うべきこと、恥ずべきこと

2006年08月30日 | 日々、徒然に
今日は昼からK社で取材。
超がつくほどの大ヒットとなった映像作品の
宣伝プロデューサーに話を訊く。
プロデューサー氏は、その作品を世に広めるために、
何をしたらよいか、スタッフ全員の意思に
ブレがなかったと話してくれた。
つまり意思統一がしっかりなされていたということだ。

バジェットの大きい作品になればなるほど、
出資者や権利元のあいだで利害が絡み、
作品の出来が今ひとつ、ということがある。
しかしこの作品は、
斬新でチャレンジ精神旺盛、勇気を持ったアプローチで
見事、大ヒットをものにしたのだ。
見習うべき点の多い取材だった。

夕方、日本映画界で
大きな役割を果たしている職人A氏に会う。
実はA氏の本を作りたいと考えており、
今日はそのための話を少し。

以前、A氏と酒を呑んだとき、
ついつい酔っぱらってしまったことがある。
A氏が手掛けた映画で、大好きな作品があって、

あなたが作った映画を見て、
僕はこんなになっちゃいました。
どーしてくれるんですか!?

と、ベロベロになってからんだらしい。
そんなこと言われても困ると思う、A氏は。
なんだか嬉しくて、つい酒の力を借りて、
変なスイッチが入ってしまったようだ。

翌日、僕は菓子折を持って、
A氏の仕事場に行き、昨日の非礼を詫びた。
ひたすら恐縮して反省する僕。
そして、ニヤニヤと僕を見るA氏。ああ、恥ずかしい。
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深さを読みとれ、と教えられた

2006年08月29日 | 映画など
侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の新作、
『百年恋歌』を試写で見る。

台湾の映画が好きになったのは、
この監督の映画を見てからだ。
『恋恋風塵』という、悲恋映画だった。
青年と少女の淡い恋。
兵役に行く青年を待っているといいながら、
ほかの男のところに嫁いでいく少女。
それを知った青年は、深く、重く、泣く。
そんな映画だった。

この映画を一緒に見た女の子は、
男の人が泣くのを見るのが珍しかったらしく、
しきりに、青年が泣くシーンのことを話していた。

さて『百年恋歌』だ。
三つの物語が展開するオムニバスで、
『恋恋風塵』のようなセンチメンタルな第1話。
サイレントというスタイルに驚く第2話。
ノイジーで殺伐とした現代を舞台にした第3話。

 百年恋歌(2005)

どれも侯孝賢という監督のテイストを
存分に味わえるお得な作品となっていた。
個人的には、思わず赤面してしまうほど
可愛らしい第1話が好き。

侯孝賢監督には、いちど取材で会ったことがある。
といっても、4誌ぐらいの雑誌が集まって、
監督に質問する合同取材だった。

「物事の深さや本質は、実は表層的なところから見え隠れしている」

と語っていた。
表層的なもの──映画でいうと、画面に映っているもの。
そこから深く読みとれという意味だと思う。
侯孝賢の映画は、いつも楽しく味わっていることは確かだが、
読みとれたかどうかは、ちょっと疑問。
公開したら、もう一度見ようと思う。
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夏の終わりに、台北

2006年08月28日 | 映画など
イランの映画も好きだが、
台湾の映画も好きだ。

台湾の映画に憧れて、
実際に台北に行ったことがある。
映画の印象そのままに、台北の街は、
ひたすら暑く、都会なのにどこか呑気で、
ちょっと淋しげなところだった。

また行きたいな、台湾。
ビールも美味かったし、
屋台の飯も安くてバラエティに富んでいた。

そうはいってもなかなか行けないので、
台湾の映画を見て我慢する。


まもなく公開の『西瓜』という映画。
これはAV? と勘違いしてしまうほどの過激な描写と、
キッチュ(恥ずかしいな、この表現)なミュージカルシーンが
随所に挿入される怪作である。

 西瓜(2005)

そんな奇妙な映画を見つつ、
台北に思いを寄せる。
日本は、夏が終わってしまった。
そっちはずっと暑いよな、台北よ。
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馬の骨に勇気を与えてくれた日

2006年08月27日 | ささやかな幸せ
今作っている本で、
帯に入れる推薦文の依頼を、
とある著名な評論家にお願いするため、
マスコミ電話帳で連絡先を確認し、
さっそく連絡してみた。

マネージャー関係の人が出てくると思ったら、
いつもテレビで聞き慣れている声が出た。
本人だった。

本の趣旨を説明したが、
どうも、その趣旨にはあまり賛同できないと言われた。
推薦文を書くなら、全部読まなければならないし、
興味が湧くなら時間を削ってでも読むんだけど、と。

僕は、そこで
以前から自分もこの本の著者もあなたのファンで、
きっとわかっていただけると思ってお願いしているんです。
せめて、抜粋だけでも読んでいただけませんか、と、
泣き落とし、というか、情に訴える作戦に出た。

評論家氏は、しばし沈黙したあと、
じゃあ、一部だけメールで送ってみて、と言った。
喜び勇んで、メールを送る。
それも、なるべくその評論家の嗜好に合ったものを選んで。

すぐ返事が来た。
結果はNGだった。

でも、どこの馬の骨とも判らない人間の電話に対応し、
ちゃんと原稿を読んでくれたその評論家の態度は、
僕のようなB級編集者にとって、
結構勇気を与えてくれた。

どこにでも、ちゃんとした人はいる。
その評論家への好感度が増したのは言うまでもない。
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目からウロコや涙が

2006年08月27日 | ささやかな幸せ
東中野で朗読会があった。
仕事で知り合った人が出演していることもあり、
満員の席のいちばん後ろで、朗読を聴く。

その人の名は月乃光司さん。
「こわれ者の祭典」という、
精神的に疾患を抱えた人たちが、
パフォーマンスをおこなう集団のリーダーである。

月乃さん自身もアルコール依存症だ。
何度も入退院を繰り返した病歴の持ち主で、
その体験をもとにした、詩の朗読、というか、
ポエトリーリーディング、というか、
はたまた、絶叫ライブというか。
まさに魂の叫びとも呼べるパフォーマンスで
人気を博している人である。

「僕を苦しめた人に対する、最大の復讐は、許すことだ」

という意味合いの詩を絶叫する月乃さん。
彼のこの詩を聴いて、目からウロコが落ちた。

あなたは最近、何かを、あるいは、誰かを許したことがありますか?
そう訊かれたら、僕はどう答えるだろう。


朗読会のトリは、田口ランディさんだった。
「転生」という自作の絵本の朗読だ。
聴き終わったあと、涙が出た。打ちのめされた。

生きることとは、死ぬこととは、そういうことだったのか。
そんな深淵なところまで連れて行ってくれる、朗読だった。
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胃部X線異常あり

2006年08月25日 | インポート
十二指腸球部変形。手術胃要監察。
胃痛など胃症状がおきたら受診してください。

これが健康診断の結果である。
胃が良くないことはわかっていた。
変形。要監察。
できればお目にかかりたくない表現だ。
年に一度は胃カメラ検査をしなければいけない身なので、
(去年の12月に検査している。そのときは異常なし、だった)
今回の健康診断で引っかかるのは予想済みだ。

それより心配だったのは、他の部位だ。
肺や肝臓の機能とか、蛋白や血糖値など。
それらは、とりあえず正常値だった。

結果を見て、とりあえず安堵。
一病息災、という感じでこのまま行けばいいのだが。

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ぼんやりとした不安

2006年08月25日 | 日々、徒然に
肩と首が痛い。

ぐるりと首を回すと、重くて鈍い痛みがある。
もともと肩凝りするタイプではあるが、
マッサージか鍼に行かないと辛いかもしれない。
背中に手を伸ばし、強く押すと、ここもかなり痛い。
内臓の疲労が背中まで広がることがあるというし、
目を酷使していると、首から下に影響があるとも聞く。

そういえば以前やった健康診断の結果がまだ出ていない。
あれから2週間ぐらいたつのに、そろそろ通知が来るのだろうか。
「ぼんやりとした不安」がじわじわと僕を侵食する。

昨日、中華屋で喰った500円ランチが響いているかもしれない。
値段に惹かれて、頼んだランチは
野菜(といってもほとんどモヤシとニラ)と玉子の炒め物、とご飯。
あとスープが来たと思ったら、ラーメンの汁だった。
普通、中華屋のスープといったら、
鶏ガラスープに醤油を入れ、刻みネギを入れたものと相場が決まっているが、
ホントに、とんこつラーメンの汁だけのスープだった。
不味くはなかったが、「ぼんやりとした不安」は続くのだった。
と、芥川龍之介みたいな気分に浸ってみたりして。
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ポークソテーの悲劇

2006年08月23日 | 日々、徒然に
午後からS社で打ち合わせ。
これまでにないような種類の仕事を振られて、
不安半分、期待半分。
そんな感情が渦巻く話し合いだった。

打ち合わせが終わり、
S社を出た先の定食屋に入る。
そこでポークソテー定食を注文。
僕は、いわゆる和風テイストの洋食屋が好きで、
メンチカツとかハンバーグに味噌汁とご飯が
ついてくるような感じ、あとオムライスとか
ハヤシライスとかに目がないのだ。
もちろん、ポークソテーも好き。

しかし、ここのポークソテー。

死ぬほど不味かった!

ソテーの味付け(コショウにレモン味、両方の味がキツイ)、
かかっているデミグラスソース(ワインの風味がききすぎ)、
添え物のスパゲッティ(脂っこい)、
べちょべちょのご飯。
唯一、味噌汁が八丁味噌で、これだけまともだった。

もう一度、書くぞ。

死ぬほど不味かった!

それでも全部喰い、
電車に乗り、仕事場に戻る。
「クイックジャパン」の長澤まさみ特集を読みながら。
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明日のことなんか知るか

2006年08月22日 | やさぐれ男のつぶやき
明日、締切の仕事がある。
今日、ずっと作業していたのだが、どうも進まない。
そうは言っても、時間は過ぎていく。

外から涼しい風が入ってきた。
なんだか夏も終わりかな、と思いながら、
明日の締切に戦々恐々としている自分。

明日のことなんか知るか。
そう言えたらどんなにいいだろう。
シド&ナンシーか。
はたまた平野勝之&林由美香のように。


由美香(1997)
AV監督とAV女優。不倫の関係にあるふたりが、AVを撮りながら、自転車で東京から北海道までを走破する傑作ロードムービーです。不倫と自転車という、映画の題材としても魅力的なテーマを取り上げています。

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