Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

あこがれのダメ男

2016年04月08日 | 日々、徒然に

インチキな関西弁、というと

いつも古い日本映画に出てくる森繁久彌を思い出す。

「夫婦善哉」「猫と庄造と二人のをんな」などの

インテリのくせに甲斐性のないダメ男が喋る関西弁。

もちろん森繁の関西弁は素晴らしい台詞回しなのだけど、

インチキ臭いというのは、森繁が演じる男の佇まいのことで、

そんな男が発する関西弁が絶品というか。見るたびに惚れ惚れしてしまうのです。

こんないい加減な男になりたいな、と。

 

 

谷崎潤一郎原作、豊田四郎監督の「猫と庄造と二人のをんな」。

煮え切らない森繁をめぐって、先妻(山田五十鈴)と、

今の妻(香川京子)が「このドロボウ猫!」的な諍いを繰り広げる。

そんな二人を尻目に、苦渋の表情を見せながら、

飼い猫のリリーを溺愛する庄造(森繁)。

映画史に残るダメ男であり、

キャットファイトな映画としても名作と言えるでしょう。

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