ここ最近、頭が痛い。
いや、特に悩みを抱えているわけではないのだけど。
文字通り、痛いのだ。頭が。
特に夜になると頭痛がじんじんと。
どうやら下の歯のあたりから
その痛みが発生しているようで。
虫歯のせいで頭痛がするのだろう。
ということで、かかりつけのM歯科へ。
M歯科の先生は恰幅のいいおっちゃんである。
おっちゃん先生は、下の歯あたりをじーっと観察したと思ったら、
いきなり首の下をぎゅっと押し始めるではないか。
「ぐっ、痛いです先生…」
「そうですか〜痛いですか〜やっぱりね〜」
「歯の治療なのに、どうして首の筋肉を押すんですか」
「噛むときのアゴの筋肉が繋がってるんですよ〜ほほお〜やっぱりね〜」
「な、なにがやっぱりなんですか」
「tacoさんの頭痛は歯が原因じゃないです」
「え、そうなんですか」
「虫歯はないですから」
「それは嬉しいですけど…でもなんで…」
「噛み合わせが悪いんですよ〜」
「噛み合わせ?」
「そう。上あごと下あごの噛み合わせが
少しずれているようですね〜。
そのズレが積み重なって、
神経を疲れさせて頭痛を起こしてるみたいですよ〜」
「そうなんですか…」
「長年、ズレた噛み合わせがクセになってるんです〜」
歯が原因じゃなかったので、ほっとした気持ちと、
あらたに不具合が体の中に見つかったというショッキングな気持ち。
まさか安堵と衝撃が一度にやってくるとは。
「ずっと噛み合わせが悪かったというのなら、
なぜ今になってその影響が体に出たんでしょう」
「さあ〜ストレスとかあると、
体のいちばん弱いところに出るって言いますからね〜。
そこんとこ、どうなんですか〜」
そこんとこ、と言われても
麦のアレでもないと、詳しく話す気にはなれんのじゃ。
まあ、麦のアレがあったら、喋ってやってもよいけんのお。
ほら、持ってこんかい、麦のアレ。
と言おうと思ったけど、自粛。