Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

涙目で思う、理想の生活

2007年11月29日 | 日々、徒然に
朝、早起きして
ご飯と味噌汁、それから納豆と海苔で朝食をいただく。
そのあと朝刊をゆっくり読み、ぼーっとする。
日向ぼっこをしながら、うとうとしたりする。
昼前になってからシャワーを浴び、外に出る。
近くの映画館に行って、古い日本映画を見る。
売店で買った牛乳とアンパンを喰いながら、
成瀬巳喜男の『おかあさん』とか見て、
さめざめと泣いたりする。

映画館を出て、行きつけの蕎麦屋に行き、
ビンビール(もちろん大瓶)を頼み、
板わさをつまみながら、くいっとやる。
店のテレビで時代劇をやっているのをぼんやり眺める。
仕上げに蕎麦を喰い、蕎麦湯を飲み、「あ~」と言う。

店を出たあと、
酔い覚ましに駅前の本屋で立ち読みをして、
文庫本を2冊ぐらい買う。
そのあと、商店街をぶらぶらしながら、
途中にあった肉屋でコロッケを買って、
喰いながら、帰る。

家で夕飯を済ませたあと、銭湯に行く。
ゆっくりと風呂につかったあとは、
(腰に手を当てて)コーヒー牛乳を飲みながら、
脱衣所のテレビでナイターを見る。
応援しているチーム(ドラゴンズ)が逆転したりして、
いい気分になる。

家に帰り、買い置きしてあった
缶ビール(モルツ)を飲みながら、
今日買った文庫本を読む。

11時頃には眠くなるのだが、
本が面白くて、なかなか止められない。
日付が変わる頃にはさすがに本を置き、
電気を消して、寝る。
明日は近所のホールで
落語会があるから行こうなんて思いながら、寝る。

こんな暮らしがしてみたい。
一度でいいから。お願いです(って誰に?)。

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やさぐれ別世界

2007年11月28日 | 日々、徒然に
M嬢と一緒に、麹町で映画関係の仕事の打ち合わせ。
そのあと赤坂に移動。
クールなN君と待ち合わせて、これまた打ち合わせ。
麹町から赤坂までタクシーで移動してわかったのだが、すごく近い。

普段は中央線文化にどっぷりと浸かりまくりで、
しかもやさぐれた横丁が大好きときているから、
赤坂まで移動するときに、横目でニューオータニなんかを見るのは新鮮。
誰かの取材とかで、ニューオータニに行くことはあるだろうけど、
泊まったりすることはないだろうな。
っていうか、そんなお金があるんだったら、
新宿のゴールデン街で飲んだくれたほうがいい、
そんなやさぐれモード全開の僕だった。
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そんな表現力はいらない

2007年11月27日 | やさぐれ男のつぶやき
電話対応で忙殺される。

電話やFAX、メールなど、
世の中、通信機器の発達で便利になっているが、
コミュニケーションツールとしては、あまりよろしくない。
実際に会って、相手の目を見て話すほうが何倍も通じる。

特に長電話は禁物だ。
相手の顔が見えないところで話していると
どんどんお互いが一方的になっていく。
コミュニケーションの上手な人であれば、
そのあたりはクリアできるのだろうけど、なかなか難しい、
というか、電話は手短にというのを今後のテーマにしたい。

そのためには、こちらも言いたいことを端的にまとめる力が必要であり、
表現力ってやつが問われることになる。
やさぐれる表現力は人一倍ある僕なのだが。



寝る前に志ん朝の速記本を読み、心を落ち着かせる。
一度でいいから志ん朝の高座を生で聴きたかった、
と思うことしばし。





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猫と居酒屋

2007年11月25日 | 日々、徒然に
最近撮った写真。

とある日の午後。池袋にて。



どうも猫を見ると、ついつい追いかけてしまう。
この猫は僕が携帯のカメラを向けても、全く動じず、
僕のまわりを歩きながら「にゃあ」となくのだった。





それから数日した、ある日の晩。飯田橋にて。



長年行きつけている居酒屋で飲んだくれる。
そこの顔なじみのマスターが、
「最近娘が結婚したんですよー」と、写真を見せてくれる。
おめでとうございます、と言いながら、熱燗をあおる。
聞けば、この居酒屋も近いうちにたたむらしい。
「娘が生まれたときからやってるから、
もう25年になりますからね」とマスター。
熱燗が僕の五臓六腑に染み渡ってきた。そんな夜。
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(たぶん)美人との別れ、そしてマッチョとの継続

2007年11月24日 | 満身創痍な
M歯科で、おそらく今日が最後の治療。
マスク姿の先生(たぶん美人)ともお別れだ。
そんな感傷に浸っている僕のことなどおかまいなしに、
「痛かったら、ごめんなさいねー」と言いながら、
僕の歯をドリルで削る先生(たぶん美人)。

3か月にわたる治療がようやく終わった。
ありがとう先生(たぶん美人)。痛かったけど。

M歯科をあとにした僕は、
そのままF接骨院に向かう。
マッチョだが腰の低いT先生が僕を見るなり、
「おつかれさまです~寒いから腰にくるでしょ」と。
確かに、やたらに寒いここ数日、腰がかなりやばいのだ。

「さあいっぱい打ちましょうね~」と言い、
腰だけで8本も鍼を打つのだった。
鍼ってふつう無痛なのだが、かなりずんと来た。
「カイロとかで温めるといいですよ~」と
僕にアドバイスするマッチョなT先生。

腰の状態を見る限り、マッチョなT先生と縁が切れるのは、
もう少し先になりそうだ。お願いしますよ、僕の腰を。
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喪失感の行く先は

2007年11月23日 | 映画など
河瀬直美監督『殯の森』を見る。
この監督の映画には一貫したものが流れている。
それは、「失われたもの」へのレクイエムであり、
「残されたもの」を救済しようとする試みだ。

殯の森(2007)

タイトルの「殯(もがり)」とは「死者を敬うこと」をいうらしい。
人は必ず、死ぬ。そして残される人がいる。

事故で子供を死なせてしまったヘルパー(尾野真千子)。
妻を亡くしたあと、認知症になった老人(うだしげき)。
このふたりが、森の中に深く入り込んでいき、
死者と生者が出会う場所にたどりつくまでを描く。

観客はこのふたりと一緒に、
現実とも幻想ともつかない森の中を彷徨うことになる。
それなりの人生経験を持った人なら、
必ずひとつやふたつは持っている「喪失感」のようなものを
ふと思い起こさせるような力を、この映画は持っている。

河瀬監督の映画はどれも好きで、
『萌の朱雀』『火垂』『紗羅双樹』と見てきたが、
ドキュメントともフィクションともつかない
虚実が渾然一体となったような映画作りは、
この監督のオリジナルだと思う。
今作は、これまでこの監督が
追いかけてきたテーマの終着点のような気がする。

喪失感というものと、どう付き合っていけばいいのか。
そのヒントが見つかるのではないだろうか。


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転がる石のように

2007年11月21日 | 邪悪なT君
冬、である。寒い。
こんな日は温かいモノを喰うに限る。
ってことで、
買ってきたのがエースコックのカップ麺「鳥だし醤油ラーメン」。
お湯を入れ、3分待つ。

これまで僕は何個のカップ麺を喰ってきたのだろう。
何百個か、それとも何千個か。
仮に千個喰っていたとして、お湯を入れて3分待つわけだから、
3分×1000=3000分。
時間にすると、
なんと50時間もカップ麺ができるのを待っていたのか。
返せ、僕の50時間を。失われた時間を返せ。

と心の中で叫んでいるうちに、3分経ったので、
カップ麺を喰い始める。

「ほお。こりゃまたまた~うひょひょ」
案の定、邪悪なT君が出現。
「欲しくても、やんないよ」と言ったら、
「いりませんよ~そんなの。
なんてったて、メガたまごマックが出ますからね~」

何なのだ、そのメガたまごマックって?
僕はカップ麺を喰いながら、そう尋ねた。
「あとメガトマトマックも出るんですよ~」
と言いながら姿をくらます邪悪なT君。

質問に答えてくれよ、と突っ込む間もない。
邪悪なT君、君はどこまで行ってしまうのか。
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冬の昼下がり、時の流れ

2007年11月20日 | 日々、徒然に
今日は訳あって、自宅で作業。
締切が迫った原稿を書くが、いろいろと心がざわめき、
なかなか集中できない。

ずっと自宅にいると、
時間の流れが仕事場とまったく違うのに気がつく。
自宅のまわりは住宅街なので、
朝は近所の子供たちが登校する声が聞こえ、
昼になると、ひっそりと静かになる。
この静けさは心地よいのか、あるいはもっと違う何かなのか。
うまく言葉にできないけど、
今まであまり意識していなかった時間の流れを体験する。

そうは言っても時間は刻一刻と過ぎ、
締切の時間が迫ったときに、
どうしても外に行かなければならない事情ができるのだった。

外は寒い。冬だ、もう。
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脚註偏愛

2007年11月19日 | 日々、徒然に
週の初めから慌ただしい(*1)。
今日締切の原稿に時間がかかってしまう。
僕は原稿を書くと、どうしても脚註を入れたくなり、
夢中になって書いていると、
いつの間にか時間が経っていること(*2)が多いのだが、
今日もそうなってしまった。

下手をすると、本文より脚注のほうに力を入れて
本末転倒になってしまうこともしばしば。
本当のことを言うと
脚註のない文章のほうが完成度が高いはずなので、
僕のやっていることは変(*3)だと思うのだが。
脚註を入れると、編集者としては何だか「やった気」になるようだ。
自己満足なのかな、と思ったりするのだが、
好きなものは好きだから、しょうがない(*4)。

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小市民のざわめき

2007年11月18日 | 映画など
成瀬巳喜男監督『妻の心』を見る。
高峰秀子の妻と、小林圭樹の夫が織りなす、
夫婦関係のぎこちなさを軸に、
心配性で子供に甘い母親と、頼りない兄が絡む。
大した事件など何も起こらない映画なのだが、
登場人物のちょっとした心情のざわめきを、
丹念に拾い上げていき、見る者を飽きさせない。

妻の心(1956)
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