Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

あまく愛しき記憶

2022年01月31日 | 日々、徒然に
マンガのオノマトペ愛が止まらない。
比較的最近のマンガで傑作だと思うのは、
福満しげゆき先生の「僕の小規模な生活」で、
主人公の妻が菓子パンを食べながら
「もっもっ」という擬音を出すのが
なんともキュート。このマンガを読んで以降、
アンパンなどを食すときは
心のなかで「もっもっ」と言っています。



あの愛らしい妻は
画力がないので描けません。脳内で補完してくださいな。
アンパンだけ描いときます。
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異形の昼下がり

2022年01月30日 | 日々、徒然に
午後から恵比寿方面で取材。
少し早めに到着したので、付近を徘徊していたら、
なんとも異形なモノに遭遇する。


なんだこれは。

どうやらタコをかたどったすべり台のようだ。
地元の人たちには、
ここの公園は「タコ公園」と言われているらしい。

異形であることはもちろん、かなりどす黒くなっており、
妖しげなオーラが出ている気がしないでも、ない。
このすべり台で遊ぶ子供たちは皆無。
しばし、このタコの前にたたずみ、
缶コーヒー片手に「ぶおお」と溜息をついていたら、
いつのまにか取材の時間になっていたという。
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Shoot The Moon

2022年01月29日 | 日々、徒然に
身も心もやさぐれて
家路をたどるのはいつものこと。
そんな自分をやさしく受け入れてくれるものなど、
この世にあるわけがないと思っていた。が、あったのだ。


なんの脈絡もなく、やさぐれた路地に
ぽつんと設置されたベンチがそれだ。
これまでに何度、この年期の入ったベンチに救われたことだろう。
しばし腰をかけ、ぼんやり月などを眺め
「ぶおお」と溜息をつく夜。不審者だからといって通報しちゃダメよ。


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恥ずかしさと真面目さと

2022年01月29日 | 読んでいろいろ思うところが
花田菜々子「出会い系サイトで70人と実際に会って
その人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」
(河出文庫)を読む。なんか河出文庫ばかり読んでるな。
「出会い系サイト」と「本」なんて、
いかにも食い合わせが悪そうなのに、
いつのまにか自らの生き方や方向性を
見つけていく成長物語になっていて、
いかがわしいタイトルとは裏腹に
さわやかな読後感だったという。


著者の花田さんは、
ヴィレッジヴァンガードの店長まで務めた人。
サブカル好きから見たら、
そこそこいいポジションにいる感じがするけれど、
当の花田さんは、本書の冒頭では夫と別居し、
住むところもないホームレス状態。
肝心のヴァンガードでの仕事も、
本部からは売り上げが求められ(当然だ)、
本より利益率のいい雑貨を売らざるを得ない状況で、
このまま店長を続けていいものか悩み中で、
本書はここから始まる。

そんなときに花田さんが
出会ったのが「出会い系」なわけで、
Xという出会い系サイトに登録し、
会った人の話を聞き、
その人にふさわしい本を勧める活動を始める。

ヨコシマな輩しかやって来ないだろう、と思いきや、
もちろん邪悪な目的の男もいるけれど、
ものすごい読書家がいて逆に本のことを教えられたり、
本は読まないがコミュニケーションと
気配りに長けた人などと出会っていき、
悪いコトばかりではなく、むしろ花田さんにとって
有意義な交流となっていくのだ。

それは花田さんが、
自分に課したミッション、つまり
相手に喜んでもらえるような本の紹介について
考え抜き、場数を踏んでいったからだろう。
たとえくじけることがあっても、
前を向いて進む不屈さがあったのは言うまでもない。

活動が次第に認知され、拡散していくうちに、
花田さんが「心のこもった本のアドバイザー」という天職に
たどりついていく過程はとても感動的で、
離婚も退職も乗り越えていく姿の清々しさといったら、ない。

出合った人たちに勧めた本の一覧が巻末にあり、
それらの本がいちいち面白そうで、
そうか、新手のブックガイドにもなっているんだな、と。

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リベラルの落日

2022年01月28日 | 日々、徒然に
今週の週刊文春。

阿川佐和子さんの対談で、
タブ純さんが出ているということで久々に買ったら、
「森友遺族が悲嘆するドラマ新聞記者の悪質改ざん」
とのスクープ記事が。

ネトフリで話題になっているこのドラマ、
森友問題で自死した財務局職員の妻から
さまざまな情報提供を受けておきながら、
制作者側が遺族の意向に沿わないドラマを作ってしまい、
信頼関係が著しく損なわれたという。

ドラマを製作したのは
映画版の「新聞記者」や「かぞくのくに」「宮本から君へ」
最近は「パンケーキを毒見する」「茜色に焼かれる」など、
反骨精神にあふれた映画をつくり続けている河村光庸プロデューサー。
その河村さんと妻を結びつけたのが
東京新聞の望月衣塑子記者だという。

自分は望月記者のファンだし、
河村プロデューサーがつくる映画はよく見ていたわけで、
文春の記事が事実だとしたら、なんとも複雑。

まずは記事が指摘していることが正しいのかどうか。
誤解があったのかどうか。責任のある人はちゃんと表に出て
文春の誌上で話すといいと思う。河村さんでも望月さんでも。
このままだと、リベラルを叩こうとする人たちが喜ぶだけ、というか。

それにしても、
立憲民主党がネットメディアに資金を提供していたり、
菅元首相が橋下徹さんを
ヒトラー呼ばわりしたことも物議を醸している。
なんか、この頃のリベラルはほんとに分が悪い。

権力も叩くし、弱者の味方を自称するリベラルが
何かやらかしたらもちろん叩く。そういう意味では
文春にはジャーナリズム精神があるということなのだろう。

と思ったら、この号の巻末に、
スピリッツで森友問題をテーマにしたマンガが
連載されているという記事が。
それを実現させたのは文春のようで、
こちらは遺族の意向をちゃんと汲んでいるという
アピールも忘れない。

なんかそれもどうなのだろう、と、
少しもやもやするのは自分だけなのかな。





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にやけ男は小銭さえ持たず

2022年01月27日 | にやけ男のブルース
訳あってJR御茶ノ水方面に。
所用を済ませたからといって、
にやけ顔で書店(丸善)に吸い込まれるのは、
いかがものか、と。


そうか。大友克洋全集が刊行されたんだな。
第一弾は「童夢」か。価格は2970円。ううむ。
全巻揃えられる人はセレブか
一点豪華主義の人のどちらかなのだろう。
「ハイウェイスター」や「ショートピース」などの
貧乏くさくて乾いたユーモアにあふれた
初期の短編集が出たら買おうかな。
それまで小銭をせっせと貯めようかしら。

それはともかく、
所要を済ませたからといって、
にやけ顔でレコ屋(ディスクユニオン)に吸い込まれるのは、
いかがものか、と。



レジ前のスペースで、
ストーンズのオフィシャルフォトグラファー、
有賀幹夫さんの写真展が開かれていた。
ミックなどメンバーとの写真だけでなく、
ジャズマンとしてのチャーリーが
とてもいい顔をしていて、ありし日の勇姿を偲ぶのでした。
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謝ればそれで済むとでも

2022年01月26日 | やさぐれ男のつぶやき
イラストレーターさんから、
お願いした絵の下描きが届く。
発注したのが昨日で、しかもそこそこ手間のかかりそうなものなのに、
この速さでしかもちゃんとしたクォリティー。
さすがプロだなあ。と、感心している場合ではない。
そんなコトは世間では当たり前のことなのだ。

自分を鑑みると、日々、やさぐれた言動をくり返し、
路地裏の野良猫に悪態を尽き、焼きそばを喰らい、
朝ドラのヒロインの言動に一喜一憂し、
リーアム・ニーソンのアクション映画に溜飲を下げ、
麦のアレにうつつを抜かす非生産的な生き方をしているわけで、
ちゃんとした人を見ると、申しわけなくて申しわけなくて。

なので、もっと集中力を高めて、
いいものをつくろう、という意識のもと、仕事。
猫も焼きそばもリーアム・ニーソンも麦のアレも
しばしお預けです(朝ドラは見ます)。

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濃厚なふたり

2022年01月25日 | 日々、徒然に
へえ。ジョン・メレンキャンプの新譜が出たんだな。
PVを見たら、えらく渋くて良いではないか。
しっかり年輪を重ねたんだな、この人。
あれ、横にこれまた渋くて強面なおっさんがいるよ。
と思ったらスプリングスティーンだったという。
このふたり、仲いいんだな。
大人の余裕をかましつつ、
まだまだ俺らのロック魂は枯れちゃいないぜ、
と言ってるかのよう。
それにしても濃いツーショット。両雄が並び立つ感じは、
まるでクリント・イーストウッドとバート・レイノルズだ。
または片岡千恵蔵と市川歌右衛門か。
あるいは哀川翔と竹内力。
いやいや、もしかしてエイリアンとプレデターだったりして。

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ラブコメの地平

2022年01月24日 | 日々、徒然に
マンガのオノマトペは面白い。
なかでも有名なのは、
高橋留美子先生が「うる星やつら」や「めぞん一刻」で
よく使っていた「ちゅどーん」という擬音。
これは「うる星」と同じ少年サンデーで連載されていた
田村信先生の「できんボーイ」がパイオニアらしい。
「がきデカ」の二番煎じと言われたけれど、大好きでした。
徹底的にギャグをかまし続けるそのスピード感が
なんといっても素晴らしかった。

そういえば「うる星」のアニメが
リメイクされるんだな。それはそれで楽しみ。
「ちゅどーん」もアニメで再現されるといいな。



「できんボーイ」のちゃっぷまんは描けそうだけど、
画力がないので、脳内で補完してくださいな。
なんだかすごく読みたくなってきた。Kindleで読めないかな。
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猫と杓子の大捜査線

2022年01月23日 | ささやかな幸せ
スマホを落としてしまった。
コートのポケットにも
カバンにも見当たらない。あったと思ったら
KindleだったりiPodだったりと紛らわしい。
結局見当たらずで途方に暮れる。

普段から、スマホなんぞに振り回されてたまるか、
ワシはその辺の猫や杓子とは違うけんのお〜。
とうそぶいていた自分は猫でした。杓子でした。
いつのまにかLINEでしか連絡が取れない人がいたり、
携帯番号のショートメールでやりとりすることが増えており、
スマホがないとかなり不便になっていたんだな、と。

その猫(杓子)は半泣き状態で、
落としたとおぼしきJRか東京メトロの
「お忘れ物案内」に問い合わせる。
電話が混み合ってまったく繋がらないので、
猫(杓子)は、自宅のMACから
とりあえず東京メトロの
忘れ物のお問い合わせフォームで、
落としたスマホのキャリア、機種型番、
電話番号などを入力して送信したと思いねえ。

そしたら、ものの15分もしないうちに
「それらしきものが見つかりました」という返信が。
東京メトロさん、なんという仕事の速さ。
こんな猫(杓子)のポカに対応していただきまして、
感謝の言葉もありませんと、平身低頭で
飯田橋の忘れ物保管所まで取りに行ったのでした。

義理も人情もない。生き馬の目を抜くような
喰うか喰われるかの仁義なき戦いが
繰り広げられている東京砂漠でも
猫(杓子)はなんとかみなさんのおかげで生きていけるようです。


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