Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

I've been in my mind, it's such a fine line

2018年02月27日 | 日々、徒然に

「この業界に一石を投じようとして

 仕事してるんじゃないですか?」

 

とある編集さんに、そんなコトを言われた。

春に出す(ってもう春だけど)本の進行が大詰めで、

原稿の内容について、いろいろ話しているうちに

相手から出てきた言葉がこれ。

 

一石を投じるなんて、そんな大それたこと

思ったことないですよ、と言おうと思ったけれど、

そこまで言うのなら、頑張りましょう、と。

 

原稿を書き終わり、

こういう感じが欲しかったんです、と言われる。

書き終わった解放感、というよりは、

ここからまだまだ戦いがあるのだなと思ったりする。

 

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天国と地獄への階段

2018年02月27日 | 日々、徒然に

これは、どこに続く階段なのだろう。

果てしなく長く続く、急な階段の先に見えるものは、

天国かそれとも地獄か。明らかに後者だ。

 

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遅い者が次には早くなる

2018年02月25日 | 呑んだり喰ったり

東西線に乗って、江戸川区方面に。

久し振りにK君と会う。3年振りぐらいかなと。

再会を祝しながら、麦のアレなどをいただく。

 

 

大病をしたK君は、かなり元気になっている様子。

いろいろあったけど、前に向かって歩き出している感が

伝わってきて、停滞気味のやさぐれ男にも

いい刺激になったというか。

ディック・フランシスの話とか、

イーストウッドや西部劇の話とか、とりとめのない話をする。

 

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ハラスメント考

2018年02月24日 | 日々、徒然に

ハラスメントについての講義を受ける。

セクハラ、パワハラ、モラハラはもとより、

女性の妊娠出産がきっかけで当人に嫌がらせが起きるマタハラ。

大学などで教職員が学生に嫌がらせをするアカハラ。

さらには、体臭などの臭いで嫌がらせや被害を与えるスメハラ。

俺の酒が飲めないのかなどと、

部下や後輩などに酒を強要するアルハラなど。

 

さまざまなハラスメントがあるけれど、

共通しているのは、

 

1 受けた人が不快な感情を抱いたり、

  尊厳を傷つけられたりすること。

2 ハラスメントをする人が立場的に上であるため、

  (なかなか)NOと言えないこと。

 

この2つだということらしい。

特にセクハラは、ハラスメントをした当人が、

「そんなつもりはなかった」「向こうだって嬉しそうだった」

とか言ったりするのだけど、「2」の力関係の差があるから

ノーと言えない被害者のことに思いが至っていないわけで、

つまりは、アウトである。

 

いじめもそうだろう。

いじめる側は「そんなつもりはなかった」「ふざけていただけ」

「あいつだってヘラヘラしてた」とか言うのだけど、

やっぱり、いじめられた子は、

いじめっ子(とそれを取り巻く世間)が怖いから言えないわけで。

 

そういえば学生時代の友人Tは、

後輩によくアルハラをしていたのだけど、

そのうち「俺の酒が飲めないのか? じゃあ俺が呑む!」

とか言って、自分でアホみたいに呑んでいたっけ。

あれってハラスメントだったのかな。そうと言えばそうだけど。

 

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ハードで胡散臭くて

2018年02月23日 | 日々、徒然に

大杉漣さん…。

享年66とは早すぎます。

そういえばトム・ペティも同い年で亡くなっている。

60代ともなれば、亡くなる人もそれは出てくるだろう。

でもよりによって、大杉さんとは。TPも。

 

ヤクザも演れたし、

人のいいお父さん役もハマっていた。

どんな役でも自分のものにして、

ハードな面と柔和な面を併せ持ち、この人が出ていれば安心、

というか、ドラマや映画は確実に2割増しぐらいで面白くなった。

 

ピンク映画やVシネマで頭角を表し、

北野武の映画に出るようになってブレイクした大杉さん。

 

黒沢清監督の「勝手にしやがれ!!」シリーズの

うさんくさいバーのマスター役が好きだった。

周防正行監督の「変態家族 兄貴の嫁さん」では、

笠智衆ばりの棒読みセリフで、

好々爺な父親を怪演して度肝を抜かれたというか。

 

 

あとは廣木隆一監督の「ぼくらの季節」。

かつて、ゲイの人たちを主人公にした

薔薇族映画というジャンルがあったのだけど、

そこで主人公のかつてのパトロンを演じる大杉さんの渋さ。

写真の右が大杉さんで、左にいるのが、

今ではピンク映画の巨匠監督になった池島ゆたかさん。

ラストには佐野元春「サムデイ」がかかり、

涙なしでは見られない名作中の名作。

 

北野作品での活躍は言わずもがな。

ドラマの「バイプレイヤーズ」はいつも楽しみだったし、

シーズン2も始まって、

ますます元気だなあと思っていたのだけど。

 

ご冥福をお祈りします。

またスクリーンでお会いしたいです。

 

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赤い影

2018年02月22日 | 日々、徒然に

電車の中で本を読んでいた。

面白かったので、夢中になっていたというか。

そしたら、自分の肩をポンと叩く人がいた。

驚いて顔を上げたら、全然知らない人だった。

車内は空いていたので、混んでいて手が当たったとか、

こちらがぶつかったりしたわけではない。

その人は明らかに、自分の肩を叩こうとして叩いたのだ。

30代ぐらいの男性なのだけど、その人に何か言おうとしたら、

ちょうど駅に着いたところで、

その人はそそくさと降りていった。

何だったんだろう、と思いながらもやもや。

 

ちなみに読んでいた本は

横田増生さんの「ユニクロ潜入一年」というルポルタージュ。

 

 

表紙が赤い(ユニクロのロゴの赤)ので、

電車の中では悪目立ちしていたのだけど、

肩を叩かれたのは、この本と関係があるのかな。

普段から本にはカバーをかけたりせず、

丸出しで読んでいる自分。本は無類の面白さ。

 

 

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汚れた心の天使

2018年02月21日 | 日々、徒然に

夜は歌舞伎町で取材。

新宿区役所のもう少し奥にいったところ。

昭和のイメージが露骨に残る路地を通り、

看板もないような怪しさ大爆発の飲み屋で話を聞く。

 

 

それにしても、歌舞伎町に来たのは久し振りというか。

コマ劇場がなくなり、ミラノ座もないので、

滅多にこのあたりは来なくなってしまったけど、

キレイなものも、汚れたものも、

丸呑みしてくれそうな町の佇まいは相変わらず。

汚れていていいんだ、と変に安心したりして。

 

そんな感慨にひたっていたら、

大杉漣さん、急逝というニュースが。なんということだ。

 

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TOMATO MY LOVE

2018年02月20日 | やさぐれレシピ

やさぐれてやさぐれて。

どうにもならなくなっても、

腹は減るときは、減る。

 

ということで、冷蔵庫にトマト缶を発見。

3秒ほど熟考してから、鉄鍋に火をかけ、

オリーブオイルを入れて加熱。

冷凍庫から凍ったままの合い挽き肉を投入して、

塩コショウ。そのあとみじん切りにした玉ねぎと、

これまた冷蔵庫に中途半端に残っていたシメジを

適当にちぎって鉄鍋に入れて炒める。

火が通ったら、トマト缶を開け、

中味を一気に入れてグツグツと煮る。

塩コショウをさらに加え、顆粒のコンソメと

バターを一切れ。さらにケチャップを少量入れて味を調える。

 

ここまでおよそ5分。

あとは茹でたパスタの上にどっさりとかけて食すのみ。

ケチャップの甘味がトマトの酸味を抑えてくれていて、

やさぐれた心も少しずつ和らいでいくのでした。

 

 

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非国民はコツコツと

2018年02月19日 | 小さなことからコツコツと

平昌オリンピック、たけなわですな。

金メダルを獲った日本の選手もいるみたいだけど、

さほど興味がないと言ったら、非国民になるのでしょうか。

実際、自分の周りには五輪で騒いでいる人はいないというか。

そんなに盛り上がっているのかな、と思う。

騒いでいるのはメディアだけと言ったら、非国民になるのでしょうか。

 

原稿を1本書いたはいいけれど、

ずっと延び延びにしていたロングインタビューの原稿が

なかなかまとまらない。明日には書き上げないと。

あとは明後日の取材のために、資料本を2冊読む必要が。

まあ、とりあえずできることをコツコツと。ね、きよし師匠。

 

とか書いていたら、

きよし師匠、朝ドラ「わろてんか」に出るらしい。

なんでも最終章の「目玉キャスト」とな。座布団一枚じゃ。

 

 

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前傾姿勢の彼方へ

2018年02月17日 | 映画など

マーティン・マクドナー監督

「スリー・ビルボード」を見る。

ミズーリ州のそれはそれは保守的な田舎町が舞台。

レイプ殺人で娘を失った母親の

たった一人の抵抗を描く人間ドラマなのだけど、

とんでもないところに転がっていく展開に驚愕。

映画館の座席にだらっとすわって見ていたのだけど、

最後の方は思わず背筋が伸び、

前のめりで見入ってしまったという。

 

 

スリー・ビルボードとは、3つの看板という意味。

フランシス・マクドーマンド演じるミルドレッドが、

警察に娘殺しの捜査を促す広告をこの看板に出す。

彼女が標的にしたのは、

ウディ・ハレルソン演じる警察署長のウィロビー。

そのウィロビーがまたいい人だったりするので、

町の人たちの多くはミルドレッドに批判的になり、

ついには嫌がらせやあからさまな妨害行為が始まる。

陰湿で、卑怯な妨害の数々は、見ていて不快そのものというか。

それでも彼女は諦めない。あくまで事件の解決を願って戦うのだ。

 

そんな彼女を、映画は讃えたり応援したりはしない。

かといって、見離すわけでもない。

彼女を支援する人も少なからず現れるけれど、

それがハッピーエンドに繋がるわけでもない。

マザコンでレイシストの警官(サム・ロックウェル)が

絡んでくるのだけど、この男の存在感が増すに従って、

映画はあらぬ方向に向かっていく。

 

つまり、映画の作り手が見つめているのは、

殺人の行方とか、人間の葛藤とかではなく、

もっと大きなもの。よくわからないけど明らかに邪悪なもの。

アメリカという国が抱えている

闇のようなものに目を向けようとしているというか。

 

極めて具体的でわかりやすい人間ドラマの形を取りながら、

語りたいことは、ものすごく哲学的なことかもしれない。

だからこの映画は、安易な納得や感動を許さない。

前のめりになって見続けて、

結果、呆然とするばかりなのです。

 

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