Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

幻惑されて

2018年09月30日 | 日々、徒然に

NHK朝の連続テレビ小説「半分、青い」が終了。

見ていて、身悶えする瞬間が何回もあり、

テレビに向かって、どういう了見じゃ、あん?

と叫ぶ瞬間もあったけれど、終わってみると

まあそういうドラマだったんだろうな、と。

これはこれで、楽しませてもらったという。

そういう意味では、

脚本の北川悦吏子の術中にはまったというか、

幻惑されたというか。

 

 

片耳失聴というハンディを背負いながらも、

夢に向かって健気に生きるヒロイン鈴海が主人公、と思いきや、

確かにハンディはあるのだけど、

マンガ家になる夢は挫折するは、

結婚した相手はクズで離婚するはで、

失敗を繰り返すヒロインは、それでも前向きで、

自分が世界の中心にいると信じてやまない強さというか、

見ていて突っ込みたくなるほどの能天気さと図太さ。

そのあたりを永野芽郁さんが面白おかしく演じていたと思う。

反射神経の良さがあるのだろう、

この女優さん、コメディエンヌとしてぜひ大成してほしいところ。

 

幼馴染みの律を演じる佐藤健も好演で、

頭も性格もいいけれど、メンタルが弱かったり、

世渡りが下手だったりする

ヒロインの相手役というのも珍しかった。

 

元祖神様(原田知世)が出ていたし、

秋風羽織役のトヨエツや、

余貴美子、嶋田久作、塚本晋也、

といった役者さんたちも好演で楽しませてくれた。

鈴海の幼馴染み、ブッチャーを演じた矢本祐馬くん。

彼はきっといい俳優になっていくんだろうなと。

それからセカンドヒロイン的役割だった、

裕子役の清野菜名さんは、

いずれこの人も朝ドラヒロインをやったらいいと思うぐらいで、

TBSの昼ドラ「トットちゃん!」に続き、存在感があったなあと。

 

個人的には、小西真奈美さんの

緑色の髪と衣裳に度肝を抜かれました。

なんともまあトリッキーな芝居で、

この女優さんの新境地なるか。というところ。

 

結局のところ

楽しませてもらったということで、

明日からは「まんぷく」。

すでに名女優の域に入ろうとしている

安藤サクラさんのヒロインぶりに

また半年楽しませてもらおうかと。

 

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深くて気持ちのいい夜は

2018年09月29日 | 日々、徒然に

3か月ぶりぐらいに、文京区方面で

とある勉強会に参加。

みなさん、非常に熱心に取り組んでいて、

いささか気後れしつつも、なんとか着いていこうと。

 

成瀬巳喜男監督の「乱れる」について、

深く深く話し合ったりする。

この映画、アメリカで公開されたときは、

「Yearning(あこがれ)」というタイトルだったという。

フランスでは「Tourments(苦しみ)」だと。

ただ、両方とも映画の一面しか捉えておらず、

やはり、あこがれと苦しみが渦巻く映画なのでは、と。

 

そんな話をしていたら、いつのまにか日が暮れていたという。

台風が迫っているというのに、そこそこ気持ちのいい夜でした。

 

 

世界中のシネフィルが(おそらく)ひれ伏す

成瀬監督の「乱れる」。高峰秀子と加山雄三が演じる

義理の姉と弟の感情がうねりを上げて、暴発するのです。

 

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時代は米のソレ

2018年09月27日 | 日々、徒然に

寒いぞ。

ついこの間まで猛暑だったというのに、

半袖だと震えてしまうではないか。

どういう了見じゃ、あん?

麦のアレじゃのうて、米のソレの出番じゃろが!

ほれカップ酒じゃ、熱燗じゃ、

と心のなかで叫びながら、午後から打ち合わせ。

 

新規の仕事でいろいろと相談する。

けっこう難易度の高い仕事だなあと。

締切まで約3週間。なんとか行けるかな、と。

 

仕事場に戻って、懸案の本の原稿の続き。

ここ数日、苦しんでいたのだけど、

ようやく形になる。

と思ったら別件の原稿の締切が。

 

ええか、耳の穴こじ開けてよう聞かんかい。

これ以上は米のソレがないと、やらんけんのお。

そういう了見じゃけん、わかっとるんか、あん?

と心の中で叫びながら、書く。終わらない。

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感謝しかない人たち

2018年09月26日 | 我がドラゴンズ

岩瀬仁紀投手。

荒木雅博選手。

浅尾拓也投手。

 

いきなりの引退報道に驚く。

しかもこの3選手、

ドラゴンズにとって無くてはならない選手ばかりではないか。

これも時代なのかと、深い悲しみにひたるのでした。

 

岩瀬投手。

ストッパーのあなたが控えているおかげで、

どれだけ安心だったことか。

前人未踏の1000試合登板まであと1つ。

実は強打の人だったんですよね。

もっとバッティングを見たかったなあと。

 

荒木選手。

アライバは芸術の域でした。

どんな球が飛んできても安心でしたから。

イケイケで早打ちなところも、見ていて楽しかったです。

2千本安打のときは、ほんとに良かったなあと。

 

浅尾投手。

ドラゴンズ初の2連覇はあなたのおかげです。

負けん気の強いピッチングは見ていて気持ち良かったです。

浅尾きゅん、とか呼ばれて

球場できゃあきゃあ言われていたあなたはまぎれもなくスターでした。

 

あなたたちがグラウンドからいなくなるなんて。

なんとも淋しい限りです。そうなると最年長は

投手は山井選手で、野手は藤井選手になるわけですね。

周平も福田もようやく独り立ちできそうですし、

来季からは、大島&平田の両選手が引っ張ってくれるでしょう。

もちろん松坂投手もやるはずです。

見守っていてくださいね。

 

ありがとう、岩瀬投手。

ありがとう、荒木選手。

ありがとう、浅尾投手。

 

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トムにあやまる日

2018年09月25日 | いやはやなんとも

「新潮45」休刊とな。

何の議論もなく、謝罪も釈明もおざなりで

幕引きを図ろうとしている感じがひしひしと。

休刊したからもういいでしょ、的な押しつけすら感じる。

それでもLGBTは生産性がないとか、

LGBTと痴漢する男を同列にした言説について

この雑誌が果たす責任というものがあったと思うのだけど。

たぶん編集部は解散するだろうし、

うやむやのままに終わらせようとするのは、

いまの政権と同じやり方だなあと。

出版社がそれをやるなんて。なんともまあ。

 

今日も書店に寄ったら、

新潮クレスト・ブックスでトム・ハンクスの小説が出ていたので、

買おうかなと思ったのだけど、

今回の顛末でいったんやめときました。

明日は買うかもしれないけど。トム御免。

 

 

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虐げられた星

2018年09月24日 | 日々、徒然に

あれ、また来たの。

そんなに物欲しそうにしてもダメですよ。

しっしっ。あっち行って。

原稿書き終わったら、食べるんだから。

そんなにつぶらな目をしてもあげませんからね。

 

 

 

 

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キッズリターン江戸

2018年09月23日 | 映画など

田坂具隆監督「ちいさこべ」を見る。

これまで未見ですみません、

と深く頭を下げたくなるほどの名作で、

3時間の長尺も飽きるところがない。

50年以上も前の映画なのに、

現代に通じるテーマが浮き彫りにされているところにも

いたく感服した次第。

 

 

江戸は火事が頻繁にあったようだけど、

この映画でも冒頭に錦ちゃん(中村錦之助)演じる

大工の若棟梁・茂次の両親が大火で焼け死に、

実家も丸焼けとなってしまう。

あたり一帯焼け野原のセットは凄い、のひと言だけど、

焼け出され、孤児になった子供たちを

江利チエミ演じる、これまた焼け出された茶屋奉公娘の

おりつが引き受け、茂次の家で一緒に住むことになる。

家業を立て直すのに必死な茂次は、子供たちにも冷たい態度を取るが、

次第に人間というものは、一人では生きていけないことを知る。

 

血の繋がっていない者どうしが、

なんとか生きて行こうとする姿は、

最近見た「万引き家族」とかにも通じるというか。

映画に出てくる火事の焼け跡を見ていると、

いま日本のあちこちにある被災地を

どうしても想起してしまうわけで。

 

「難しいことはよくわからねえ」

と言いながら、茂次は苦悩し、

そして考え、社会に目覚めていく。

時代劇でありながら、現代性に富んだ話だなあと。

 

 原作は山本周五郎。

「青べか物語」とか「さぶ」「柳橋物語」など、

20代の頃、けっこうハマった時期があったけれど、

おっさんになった(ほっとかんかい、あん?)いま、

再読すると新たな感慨がありそうだ。

同じ周五郎原作で、

田坂監督&錦ちゃんの「冷や飯とおさんとちゃん」も

きっと面白いんですよね? シネフィルの皆さん。

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Look Back In Anger

2018年09月21日 | いやはやなんとも

「新潮45」最新号の

「そんなにおかしいか杉田水脈論文」という特集。

立ち読みをしていたら、なんだか気分が悪くなってきた。

去年、ほぼ1年かけてLGBTの本をつくっていたので、

その苦労(といっても大した苦労じゃないけれど)を、

思い切り低俗な下ネタで蹂躙されたような気がする。

 

なにより、LGBTなどの性的マイノリティの人たちに

ショックを与えるわけで。とんでもないと思う。

こういうのは、せせら笑ってスルーするに限るのだけど、

今回は、怒りを持って振りかえようと思います。

 

 

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サンセン漫才

2018年09月20日 | 日々、徒然に

総理「やったあ! 3選だ!」

秘書「良かったですね、総理」

総理「うん。ボク頑張ったもん」

秘書「でも危なかったですね」

総理「そうなんだよ~。まさか地方であんなに票を取られるなんてさあ。

   あれだけ根回ししたのに。裏切りモンだよね~覚えてろよ~」

秘書「恫喝ですか」

総理「ちょっと~人聞きの悪いこと言わないでよ。

   ボクはちいとも恫喝とかしてないからね」

秘書「あいつに入れるなら辞表を書けとか」

総理「そんなコト言ってない言ってない。育ちのいいボクが

   脅迫めいたコトなんか言うわけないじゃない」

秘書「総理は言ってなくても、ほら、子分…いや国会議員の人たちが」

総理「ふん、ボクもあの人の子分じゃないからね」

秘書「いきなりどうしたんですか。あの金髪で赤いネクタイで成金趣味の

   あの人に何か言われたんですか?」

総理「それからあっちの人の取り巻きでもないからさ」

秘書「それは、あの、目つきが鋭くて元KGBで柔道が得意なあの人ですか?」

総理「ああ~こわいよね~あの人。いきなり平和条約やろうって言うんだもん」

秘書「でもニヤニヤしてましたよね、総理」

総理「ああするしかないじゃんか。曖昧な笑顔。コレだよ。

   昔から日本人はこうやって誤魔化してきたんだよ」

秘書「そんなことしてると嘗められますよ」

総理「嘗められるぐらいがいいんだよ~その分総裁選の討論とかしなくていいからさ」

秘書「討論が少なかったのはいいんですけど、今回の結果はひまひとつですね」

総理「そうそう。困ったもんだよ。なんだい、あいつ、

   ●●●●●●みたいな顔しやがって。顔が濡れたら力が出ないクセに」

秘書「総理、せっかく伏せ字にしたのに、バレバレですよ」

総理「でもこれで、なんとか行けるな、改憲改憲!」

秘書「やっとできそうですね」

総理「大変だったなあ。ほんとに苦労したよ。モリとかカケとか 

   めんどくさいことばかりあったからなあ。もう平気だよ」

秘書「あ、平気だから兵器を買うんですか」

総理「やぱい、そんなコト言っちゃダメだよ~まだ沖縄知事選があるのに~」

秘書「知事選どうなんでしょうね」

総理「経済復興を推してもらってるから大丈夫だよ~。

   ディズニーランドとか誘致してさあ、お金ジャブジャブな沖縄にしたいもんだよね」

秘書「ガツン!」

総理「い、痛いじゃないか、何するんだよ~」

秘書「総理がジャブジャブと言うから、ついジャブを喰らわしちゃいました」

総理「親父にもぶたれたことないのに!」

秘書「そのセリフ、絶対言いたかったんでしょ」

総理「まあね~ボクの場合は、爺ちゃんにもぶたれたことないのに! かな」

秘書「総理の爺ちゃんにぶたれたら大変じゃないですか」

総理「そうだよ~だから改憲は絶対しなきゃ~さもないとぶたれちゃうよ」

秘書「やっぱりかわりにぶってあげます。グギッ、バグッ」

総理「痛いよ~なんで叩くんだよ~ちょっと、グーはやめて~

   せめてチョキにしてよ~ほら、勝利のVサインみたいじゃんか」

秘書「じゃあチョキで(と、総理に目つぶし)」

総理「ありゃ~目が見えなくなっちゃったよ~」

秘書「どうせ周りのものは見えないんだから、いいんじゃないですか」

総理「それもそうだよね~ソンタクも見えないといいんだけどね」

秘書「それは見てても見てないふりでしょ」

総理「うまい! これは一本取られたなあ。

   おい、座布団、いや、大臣の席あげたくなっちゃうよ〜」

 
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頑張れ眼鏡っ娘

2018年09月19日 | 映画など

ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス監督

「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」を見る。

性差別。LGBT。そしてテニス対決。

つい最近、大坂なおみ選手の全米オープン制覇にまつわる

アレコレもあったりしてまさにタイムリーというか、

激しく現代性を帯びているというか。

しかもクライマックスでかなりの高揚感も得られるという、

アメリカ映画の良さが存分に味わえる充実作。

 

 

コメント (2)
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