Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

ホライズンの向こうには

2014年11月30日 | たまには音楽でも

くるりの新譜「THE PIER」を聞く。

相変わらず予想がつかない、というか。

多様で多彩な音楽性。たくさん楽器を使っているようだし、

気持ちがざわめいたり、ほとほと染みいったり、快感に酔いしれたり。

不安と希望が入り混じった不思議なロックアルバム。

「THE PIER」とは「埠頭」のこと。

そういう意味で、埠頭の先は希望なのか、

それともそこでどん詰まりなのか。

聞く者に問いかけているかのようなジャケ。

 

 

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涙を獅子のたて髪に

2014年11月29日 | 読んでいろいろ思うところが

羽海野チカ「3月のライオン」最新10巻を読む。

いつのまにか、主人公の零も高校三年生。

自意識をこじらせた姿が痛々しくも、たまらなく愛おしかったわけで。

そんな零がしっかりと前を向き、この巻のラストで驚愕の発言。

しばらく見ない間(単行本が出るのは、今や年一回)に

立派になっちゃって、と気持ち良く泣かせていただきました。

「ハチクロ」の巻数と並んだ本作、クライマックスの予感がひしひしと。

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禁断のオーバー200

2014年11月27日 | 邪悪なT君

うひょひょひょひょひょ。

 

しばらく姿を見ないと思ったら、

性懲りもなくやって来るとは。

バルサン焚いて駆除したはずなのに、

なんということだ。邪悪なT君よ。

 

「いや~バルサンぐらいじゃ効きませんよ~。

 なんてったって、極めてますからね~」

 

何を極めているというのだ、一体。

 

「どうやら野菜の量が多くなっているみたいですね~。

 しかも酸辣湯風味らしいですよ~酸っぱいんですかね~

 それとも辛いんですかね~わけがわかりませんよ~」

 

わけがわからないのは貴様だ。

ただ、ひたすら怪しくなっているだけではないか。

 

「そうなんですよ~カップ焼きそばを極めると

 どんどんアレな感じになっていくじゃないですか~。

 しかも極めるとかいって、

 200円オーバーになるみたいでそれだけは許せませんね~

 そんなセレブな値段にして誰が喜ぶっていうんですか~

 格差社会の勝ち組のモノになっちゃいますよ~」

 

勝ち組はカップ焼きそばを喰わん。絶対に。

 

「いやいや~ペヤングも勝ち組相手に商売するなんて、

 地に墜ちましたね~

 負け組の味方じゃなかったんですかね~うひょひょ」

 

ここで貴様の息の根を止めてやる。

そして自分が負け組だと認めるがいい。

そう言ってバルサンを焚き、追い詰めたのだが、

邪悪なT君はバルサンの煙を巧みにくぐり抜け、

冬の空を飛び立っていくのでした。

 

 

 

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冷たい雨に打たれて

2014年11月26日 | 邪悪なT君

午後からK社で来月出る雑誌の打ち合わせ。

かなりのページ数をこなさないといけないので、

効率良く、そして段取り良く進めていこうと思う。

それにしても、12月は厳しい日々が続きそう。

そんな気持ちに突き刺さるような、冷たい雨が降り注ぐ。

 

 

うひょひょひょひょひょひょ。

 

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焼きそばから遠く離れて

2014年11月24日 | 日々、徒然に

午後イチから3人の方々の対談があり、

その司会進行とインタビューをして、

前後編に分けた冊子に原稿を書くというミッション。

約2時間の取材となり、盛りだくさんな感じになりそう。

今週末から来週頭までにまとめないと。できるかな。できるだろうきっと。

 

インタビューイの皆さんに振る舞われたお弁当と同じものを

取材後にいただく。色取りがキレイだったので、写真をば。

ごちそうさまです。美味でした。

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俺が行ったら彼女はどうするのだろう

2014年11月23日 | 日々、徒然に

原稿をなんとか2本書き終える。

明日は対談があるので、その取材準備にいそしむ。

行き帰りの電車で、12月に取材予定の人の本を読む。

なかなか滲みる言葉が綴られていて、心がざわめく。

 

毎年書いているような気がするけれど、

一年の終わりは11月だと思うようにしている。

12月はほんとにあっという間なので、

気がついたらきっとクリスマスで正月、だ。

 

そういう意味で、今年もあと一週間。

息せき切って(byゴダール)生き急ぐしかないのだろうか。

 

ディランのブートレックシリーズで

「ベースメント・テープス」が出たのだけど、買おうかどうか迷い中。

そもそも「地下室」ってブートそのものという感じだし。

パーフェクト盤の6枚組はさすがに手が出ないので、

ダイジェスト盤2枚組にしようかと。タワレコ行きてえな。

明日、行こうかな。取材が終わったあとにでも。

演奏はラフで軽いけど、とことん深い

ディランとザ・バンドの「地下室」。

その良さは、まだきっと理解できていないのだろうと思う。

そういう意味で、ブートレッグなんか買っていいのかなという気もする。

それはともかく、Disc1の08

哀感漂う「ベッシー・スミス」がいちばん好き。

有名な黒人女性歌手のことを歌ったザ・バンドの名曲だと思う。

ノラ姐さんも歌っているので、張っておきます。滲みる。

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追想ホーチミン

2014年11月23日 | 呑んだり喰ったり

午前中は原稿を書き、午後から

都内郊外にある大学の学園祭にちょいと。

屋台でフォーと生春巻き、そして「333ビール」を買い、

ヴェトナム三昧の昼食で、しばし浮き世を忘れる。

生春巻きを食したら、ホーチミンシティの喧噪を少し思い出したりして。

行きてえなあ、アジア。今度はカンボジアあたりがいいな。

でも原稿の続きがあるのです。はい。

 

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せまるアレと逃げるコレ

2014年11月21日 | 日々、徒然に

衆院解散の今日。

かなりボリュームのある本の

原稿がほぼ終わった。まだ少し残っているけど、

ようやくここまで来たのか、と。

かと思ったら、先週取材した対談の原稿も仕上げないといけない。

さらに今週取材した原稿も、だ。

ということで、三連休はいろいろ予定があるのだけど、

仕事をする時間もかなり捻出しないと。うーむ。

 

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悪い奴ほどよく眠る

2014年11月19日 | 日々、徒然に

安倍さんやるんだ。解散&総選挙。

過半数を割ったら退陣するとまで発言。よっぽど勝算があるんだろう。

というか、この年末の忙しいときに選挙で、

しかも野党は相変わらずボロボロな感じだし、

今日などみんなの党が解党とのニュースが。

自民党の人たちは頭がいいと思う。そのいい頭をもっと別のところに

使ってほしいという気がするのだけども。

 

黒澤明の「悪い奴ほどよく眠る」という映画があった。

悪人がいっぱい出てきたけど、本当の巨悪は姿を見せない。

そんな巨悪って、今いるのだろうか。自民党にはいない、でしょう。

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星の男

2014年11月18日 | 日々、徒然に

高倉健さんが亡くなったという。

享年83。なんということだろう。

 

最後の映画スター、と言う人が多い。

確かに、最後の最後まで映画俳優として、

しかも主役を全うしたのは、この人ぐらいしかいない。

 

「昭和残侠伝」や「網走番外地」のシリーズを始め、

東映のアクション映画を支えた、まさに大スターだったのだけど、

リアルタイムでは体験できず、個人的に高倉健という人を意識したのは

山田洋次監督の「幸福の黄色いハンカチ」(77)から。

そういう意味で、健さんは、寡黙で不器用で一途な男を演じる人

という印象が刻まれていたというか。出ていたCMのイメージのせいかもしれない。

 

しかし、シネフィル的に過去の作品をさかのぼっていくと、

上記のような形容では勿体ないぐらいの

ポテンシャルを持った俳優だということがわかってきた。

 

 

たとえば深作欣二監督の「狼と豚と人間」(64)。

ヤクザの幹部の長男(三國連太郎)と、

チンピラの三男(北大路欣也)に挟まれた次男を演じた健さんは

一匹狼のヤクザで、長男に深い憎悪を抱きながら、

悪の匂いをプンプンさせたシャープな演技を見せてくれた。

「黄色いハンカチ」以降の、何を演じてもいわゆる

寡黙で不器用な健さんとは、違う。

 

 

たとえば加藤泰監督の「緋牡丹博徒・花札勝負」(69)。

主演はお竜を演じる藤純子で、

健さんはいわゆるゲストキャラクター。

お竜をサポートし、ほのかな情愛を交わす渡世人。

いつもは主役だけど助演にまわって、

藤純子を立てる健さんの頼もしさといったら、ない。

刀を持つ立ち姿の美しさと、豪快な殺陣は

アクションヒーローとして無類の存在だったと思う。

 

 

たとえば山田洋次監督の「遙かなる山の呼び声」(80)。

北海道の牧場を舞台に、罪を犯して逃亡中の健さんが、

未亡人の倍賞千恵子とのストイックな恋愛劇を見せる。

もちろん映画自体も名作なのだけれど、

コーヒー好きで有名な健さんがドリップでコーヒーを淹れるシーンがあり、

あれは本当に嬉しそうというか、

ひょっとして演技ではなかったのなという妄想を抱いたりして。

最後の最後は、共演のハナ肇においしいところを持って行かれるのだけど、

共演者に花(ハナ)を持たすのも、この人らしいというか。

 

膨大な出演作があるので、60年代から70年代にかけて

丁寧に作品を追いかけていけば、きっと傑作や名作はたくさん

あるのだろうけど、それは今後の楽しみに取っておきたい。

 

70年代後半から、大スターであることを義務づけられたというか、

前述したように、何を演じても同じタイプの役をやらされていた感があって

正直、主演作にそれほど魅力を感じられず、ちゃんと見ていない。

ポテンシャルのある俳優だったから、

きっといろんな役ができただろうし、

老人になったらなったで、助演にまわって、

きっと主役を引き立てるような役ができたはずだ。

悪人役の健さんとか見たかったし、コメディもできたと思う。

 

ただ、映画スターとして、しかも主役を張り続けることのできる人は

この人しかいなかったわけで(実はあと一人、吉永小百合がいるけれど)、

ずっと演じ続けるしかなかったのだろう。観客はそれを求めていたわけだし。

 

結果的に遺作となった「あなたへ」は、見た。

あれだけのオーラを放っていた大スターが、

スクリーンに映し出されると、なぜか小さく見えた。

年を取ったら取ったで、

俳優は渋味とかいぶし銀といった味が出てくるものだけど、

ついにそういったものを出せずに終わってしまったんだなと。

そこが高倉健であり、だからこその大スターであったけれど、

俳優としての成熟はついに見られなかった。

 

同世代のスターはみんなそうかもしれない。

石原裕次郎(34年生まれ)も、

勝新太郎、市川雷蔵(共に31年生まれ。健さんと同年)も、

中村錦之助(32年生まれ)も、若くして亡くなったり、

俳優として成熟できず、映画俳優としての人生を全うできなくなったりした。

こうした大スターたちの中で、唯一長生きして、

最後の最後まで主役を張った高倉健という人、やはり希有な存在だったのだなと。

 

メディアはしきりに共演者のコメントを流しているけれど、

誰か沢木耕太郎さんから談話を取ってもらえないだろうか。

「貧乏だけど贅沢」という対談集で、健さんは

好きな映画はジョン・フォードの「長い灰色の線」であるとか、

ヘプバーンの「ローマの休日」や「昼下がりの情事」だと語っている。

あと、こんな発言もある。以下、引用。

自分の未来はどんなふうに見えているんですか、という問いに対して、

 

「僕はついこのあいだまでは、メキシコのモーテルでからからに

 なって死んでたよ、なんていうのは

 かっこいいなんて思っていたこともありましたけど、

 いまはそういうのはいやですね。いまだったら、

 アクアラングで潜ったままぜんぜん出てこないというのがいいですね」

 

 

ここではない、どこか、に行きたかったのだろうか。

 

合掌。安らかにお休みください。

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