Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

ポリコレでタイホ

2019年11月29日 | 日々、徒然に

来週から師走か。

 

ということは2019年も終わりですな。

いつも大晦日に慌てて来年のカレンダーを買うことが多く、

そうなると、手に入れたいカレンダーが

なかなか店になかったりして、結局年明けにアマゾンで買うという

なんとも興ざめな展開になりがちというか。

なので、それを避けるべく、目当てのカレンダーを販売している

雑貨屋さんが仕事場近くにあったので、買いに出る。

 

その雑貨屋さんは、おもに照明などのインテリアが中心。

フェアトレード商品などもたくさん置いてあったりして、

いかにもリベラルで、サステイナブルな雰囲気が漂うお店というか。

 

買ったカレンダーは壁掛け用なのだけど、

卓上用は今年に引き続き、

赤塚先生のカレンダーにしようかと。

 

 

11月のカレンダーは目玉のお巡りさん。

いま、こういうキャラってポリコレ的にNGなのかな。

タイホする! と言われるんだろうか。

赤塚先生のキャラクター造型の素晴らしさに

感服するしかないのだけど。

 

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戦火のかなた

2019年11月28日 | 読んでいろいろ思うところが

白川優子「紛争地の看護師」(小学館)を読む。

シリアやイラク、南スーダンやイエメン、

そしてパレスチナなどの紛争地で

医療支援を続けている「国境なき医師団」の

看護師さんによるルポルタージュ。

 

 

どのエピソードも想像を絶するものばかりだけれど、

白川さんが南スーダンで医療支援に赴いた際、

反政府軍の攻撃から逃れるために

国連基地の敷地内に診療所を移したのはいいけれど、

次第に食料や水が欠乏し、医療どころか

スタッフの命にかかわる事態になってしまうところ。

国連からの支援はまったくなく、戦闘に巻き込まれる恐怖に

おののきながら、ついにはナイル川の水を飲むことになる。

川には内戦で犠牲となった人たちの

遺体がたくさん流されていたという。しかし、飲まざるを得ない。

塩素で消毒されているとはいえ、茶色く濁った水を。

 

白川さんはそのときの状況をこう書いている。

 

「私は最後まで抵抗していたが、他のメンバー全員がその水を

本当に口にしたのを確認し、最後は覚悟を決め、

もう何も考えずに飲んだ。苦さを想像していたその生ぬるい水は、

むしろ甘かった。それがかえって気持ち悪かった」

 

勇気があるとか、ヒューマニズムにあふれている、

と賞賛するのは簡単だ。

平和な日本で看護師をすればいいのに、どうしてそんな危険な

ところに行くんですか、と聞くのも愚問だろう。

 

それまでの経験と知識を最大限に活用しつつ、

職務を全うしようとすることに

忠実というか覚悟がある人たちに向かって、

安易な言葉をかけることは、やっぱりできない。

 

まずは、世界には多くの戦争が起こっていて、

犠牲となっている人たちがいるということを認識すること。

そして、白川さんのような医療的な支援はできないけれど、

自分に何ができるか、を考えるきっかけにするべきなのだろう。

 

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みなさまの果て

2019年11月27日 | いやはやなんとも

それにしても、桜を見る会。

反社会勢力の関係者を招待していた問題で、

西村官房副長官いわく、

 

「反社会のみなさまが出席されたかどうかは、

個人に関する情報であるため、回答を差し控えたい」

 

なんともまあ。「反社会」と「みなさま」が

繋がるのを初めて目にしたというか。

 

ヤクザのみなさま。

暴力団のみなさま。

犯罪者のみなさま。

 

という言い回しが今後、定着するんだろうか。

しきりに取り繕おうとする政権側の人たちと、

それを必死でフォローする事務方や官僚のみなさん、

いい加減アホらしくなってきませんか。

 

 

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冷たい人と言われそう

2019年11月26日 | 日々、徒然に

tvkでオンエアされている

「ザ・カセットテープ・ミュージック」が面白い。

 

マキタスポーツと音楽評論家のスージー鈴木が、

自分たちの思い入れのある80年代から90年代にかけての

歌謡曲やロック、洋楽邦楽問わず流して、悦に入りつつ

曲のコード進行や時代背景、ポピュラー音楽の歴史を踏まえた考察を

教えてくれる番組で、存在を最近知ったのが悔しくてたまらない。

 

マニアック過ぎるところがあるけれど、

曲を流して、テレビとは思えない、ただ聞いているだけの場面が続き、

そのゆるさがなんとも言えず楽しい。

 

 

写真は清志郎の最後のアルバムとなった

「夢助」に収録されている「激しい雨」を

感激しながら聞いているおっさん二人と、昔の音楽のことなど

まるで知らないアシスタントの女の子とのコントラストが、いい。

スージー氏が清志郎のボーカルの生々しさを絶賛。

すごく録音のいいアルバムらしい。実は聞いてなんだよなあ。

 

ほかにも斉藤由貴と菊池桃子の「卒業」について。

共に名曲だけど、当時は菊池桃子の方が売れたにも関わらず、

なぜ斉藤由貴の方が今でも歌われるスタンダード曲となったのか、

について素晴らしい分析をしていたりする。

どんな分析かは、番組を見た人なら知っていると思うけど、

知らない人には、リアルな場で酒でも飲みながら

番組受け売りの蘊蓄を語ってあげましょう。

ということで、斉藤由貴さん「卒業」です。

 

 

 

 

 

 

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ビブリオな耽溺

2019年11月26日 | 日々、徒然に

原稿書きのために

資料になりそうな本を読んでいたら、

あまりの面白さに止まらなくなり、

肝心の原稿が進まない体たらく。

参考のために読むべきものなのに、

読書に耽溺してどうする、と自分に突っ込むけど、

なんとか明日までに原稿書けるだろう、きっと。

 

資料探しという名目で、

書店や図書館に行くときも危険。

目当ての本を探したあとは、しばし本に埋もれる快感に浸ってしまう。

新刊の棚を見るたびに、おお読みてえと舌なめずり。

永江朗さんの「私は本屋が好きでした」が面白そうだし、

開高健ノンフィクション大賞の「聖なるズー」も凄そう。

川上弘美さん「某」とか、桜木紫乃さんが

カルーセル麻紀をモデルにしたという「紅の河」。

横田増生さんの「潜入ルポAmazon帝国」も。ユニクロのあとはアマゾンですか。

あと、韓国文学とか中国SFとか、

いろいろ読みたいのだけど、オケラ(←死語)なのと、

買ってもそうそう矢継ぎ早に読めないので、

仕方ないからアレもコレも本屋に預けとるんじゃ、

今買わなくたって本は無くならんからのお。

そのうち身請けしちゃるけん、待っちょらんかい。

 

 

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今日は他人の顔をして

2019年11月24日 | ストレイキャットブルース

おや。気持ち良さそうですね。

さんざんやさぐれていたのに、いいご身分じゃないですか。

そのままぬくぬくと生きていくつもりですか。

だからといって、知らん顔しなくてもいいじゃないですか。

 

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出会いを引き受けること

2019年11月23日 | 読んでいろいろ思うところが

宮野真生子・磯野真穂

「急に具合が悪くなる」(晶文社)を読む。

哲学者の宮野さんと人類学者の磯野さんが

病と死、人と人の関わり合いについて

議論と感情を交わし合う書簡集。

平易な言葉で綴られていて、するすると読めてしまうけど、

その深みたるや、何度も読み返すに足るもので、

読むたびに新しい発見と感動があるような。

 

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ノイズ乱れて絡まって

2019年11月22日 | 映画など

森達也監督「i — 新聞記者ドキュメント—」を見る。

東京新聞の社会部記者、

望月衣塑子さんを追いかけつつ、

国政に携わる人たちや、

それを報じるメディアの混迷ぶりを映し出す。

ノイジーな情報に溢れた本作から何を見て取るか。

そのあたりは観客に委ねられていて、いかにも森監督らしい作り。

 

 

望月衣塑子さんは、自著からもわかるように、

ことさら正義漢でもなく、

権力に憎悪を膨らませている人でもなさそうだ。

実際、本作で映し出される望月さんは

いい意味でオーラがなく、

ちょっと男前のさばさばした女性、という風情。

突然、新聞記者の顔になるわけでもなく、

タクシーの中で自分の子供に

電話しているときの顔とさほど変わらない。

とてもタフな人だとは思うけれど、

新聞記者としての役割を果たそうとする姿は、

普通というか真っ当。

 

森監督はそんな望月さんの

素の表情を追おうとするけれど、

取材の合間に急いでハンバーガー(だったかな?)をぱくついたり、

キャリーバッグをガラガラ言わせて「あれ?」と言いながら

ちょっと方向音痴なところを見せるぐらい。

 

そんな普通の女性が立ち向かうのは、

会見場での管官房長官とか麻生副大臣、

不正を働いたと疑われる役人たちであり、

本作の中では、まさに極悪人にしか見えない。

とくに望月さんが管さんに質問をする際に

妨害を受ける場面に怒りを覚える観客は多いことだろう。

 

慌ただしく取材を続ける望月さんは

沖縄に飛び、辺野古の海を取材したり

デモでごった返す霞ヶ関で、

安倍政権打倒を目指す人たちと交流したり、

森友問題の重要人物である篭池夫妻と対談したりと、大忙し。

次第に何が正しくて何がまちがっているのか

わからなくなってくるほど情報過多になっていくのを見て、

少しだけマイケル・ムーア的だなあと思ったりするのは

シネフィルの悪い癖なのかな。

 

ともあれ、本作の最高の場面は、

籠池夫人が、撮影している森監督に向かって

どら焼きを勧める場面。思わず爆笑してしまう。

この奥さん、けっこういい人なんじゃないかと思うし、

意外と寡黙な印象の籠池さんもリベラルな物言いをするわけで、

メディアでは詐欺師とか言われる人の

違う面を見せられて戸惑ってしまう。

こういう絵が撮りたいんだろうな、森監督は。

 

だからこそ望月さんが会見で

管さんに質問している絵を撮りたかったんだろうし、

森監督なら、既存のメディアでは紹介されない

望月さんや管さんの表情を捕らえることができたと思うし、

記者クラブの人たちや、管さんの後方に控えている官僚たちの

姿も見られたのに、と考えると実に惜しい。

 

会見の場を撮ろうとして、

警官に止められたときの森監督の気持ちが

痛いほど伝わってくるのだけど、その警官が決して威圧的ではなく、

ひたすら低姿勢で「すみません撮影はできないんです」と言う姿に

複雑な思いがさらに募っていくのでした。

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のたれ死にのバラード

2019年11月21日 | 日々、徒然に

今年の紅白歌合戦は、

美空ひばりがCGになって出場するらしい。

だったら清志郎もCGにして出してほしいなあ。

いやこの際、ジョンとかフレディとか、

むなしくなるぐらいいろんな人を

CGで復活させたらいいんじゃないの。

紅白でジョンには「コールドターキー」、

フレディには「地獄へ道づれ」とか演ってもらいたい。

 

と妄想していたら、ジェームズ・ディーンが

新作映画でCGで蘇るというニュースを目にする。

技術が進歩すると何でもできるんだなあと思いつつ、

そのうちモンローとかブルース・リーも蘇るんだろうか。

 

個人的には、

ウィリアム・ホールデンとアーネスト・ボーグナイン、

ベン・ジョンソン、そしてウォーレン・オーツを

CGで蘇らせてほしい。

そう、「ワイルド・バンチ」の4人です。

で、悪党どもに捨て身の戦いを挑んでもらい、

また虫けらのように死んでいくのを見て号泣したい。

って自分で書いてて意味不明。

 

 

 

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邪悪も濡れる街角

2019年11月20日 | 邪悪なT君

うひょひょひょひょひょひょひょ。

 

うっ。出たな。

ただでさえ体調が悪いのに、

貴様のような男がはびこっているせいで、

息も絶え絶えではないか、どうしてくれる、邪悪なT君よ。

 

「なんだかめまいがひどいらしいですね〜。

 そりゃあそうでしょう〜あんなアレが出た日には

 目の前がグラグラしちゃいますよ〜」

 

あんなアレとは何だ。

「スコーン」ってスナック菓子のアレだろう。

そんなモノが焼きそばに入ってるのか。

 

「一平ちゃんも思い切りましたね〜

 まさかスコーンを入れるとは〜これは一本取られちゃいましたよ〜。

 それにしても具がスコーンってどうなんでしょうね〜」

 

そうなのか。

焼きそばの具がスコーンなのか。

 

「そこは一平ちゃんに聞いてくださいよ〜。

 まあ〜お湯を入れるとスコーンがふやけて

 ブヨブヨになっちゃいますけどね〜。

 あ、もしかして、湯切りをしたあとに入れるんですかね〜スコーン。

 そしたらカリカリのまま食せますよ〜」

 

何がカリカリだ。

そんなものが具であってたまるか。

 

「まあまあ〜ここは黙って焼きそばに

 カリカリのスコーンを乗せて食しましょうよ〜

 めまいなんか一瞬で治って桃源郷ですから〜うひょひょ」

 

めまいがますますひどくなってきた。

頭がグルグル回るなか、懐からマグナムを取り出し、

ダーティハリーよろしく奴の脳天に一発ぶっ放す。

なんとか頭に命中したと思ったら、パアアアンという音が。

奴の脳天から飛び散ったのは、脳髄ではなく、

何やら香ばしくて無数の小さな塊だった。

 

「うひょ〜命中しましたね〜

 脳味噌の代わりにスコーンが詰まってるって

 よく知ってましたね〜」

 

そう笑う邪悪なT君の頭から噴き出すスコーンは

バーベキュー味のようだ。

自分としてはチーズ味の方が良かったのだが。

 

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