Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

世間を感じる大晦日

2006年12月31日 | インポート
今年を振り返ると、
まあいろいろとあったなあ、と。
大変なことも楽しいことも
辛いことも悲しいことも
思い起こしてみると割と楽しい一年でした。

あんまり儲からなかったけど、
刺激的で面白い仕事が多かったように思う。
いろんな人とお知り合いになったし、
新たな展開が見えてくることを期待したい。

人間関係はおおむね良好だったと思う。
そりゃ、いろいろあったことはあったけれど、
生きていれば、まあ起こることなんだろうな。
軋轢も共感も、言ってみれば人間関係なんだから、
何もないよりはマシだと思っている。

一年を通して、特に重い病気もしなかったし、
胃腸は弱いけど、酒も呑んだ。酩酊もした。
迷惑をかけた人、ごめんなさい。

今夜は世間並に蕎麦でも喰います。
紅白は見ないけど、
クリント・イーストウッドのDVDを何本か借りたので、
それを見ながら、仕事もちょっとずつ進めようかな。

ではまた来年。



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日本とイラク、戦争と平和

2006年12月30日 | 日々、徒然に
今日でいちおう仕事納めにする。
仕事場に行くのは
来年の4日ぐらいにしようかと思っている。
ただ、仕事は家で細々とやるつもり。

仕事場の近くにある古本屋が閉店セールで、
オール半額だったので、ちょっと物色。
中島らもの「明るい悩み相談室」の文庫本が
7冊セットで売っていたので、買う。1冊90円だった。
帰りの電車で1冊読む。途中で何度か吹いてしまう。
やっぱり中島らもは、凄い。

サダム・フセインの死刑執行前の写真が
アップされていた。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/saddam_hussein_restraint/?1167476809


フセインは最期まで毅然としていたらしい。
YAHOOのニュースでは「観念」という言葉が使われていた。
この言葉って、普通、悪者とか犯罪者に使うのだが
本当にフセインは悪者だったのか。
いや、クルド人虐殺とかひどいことをしたのは確かだけど、
だったら、イラク市民を空爆したアメリカのボス、
ブッシュが何も責められないのは何故だろう。
フセインが殺されて、世界は良くなるのだろうか。

そうは言っても、平和な日本。戦争は、ない。
以前、取材したジャーナリストの今一生さんが
「日本に戦争はないけど、心の内戦状態に入っているんじゃないか」
と話していた。日本では、年間の自殺者は3万人だという。

僕らはどう戦い、何を守っていけばいいのだろう?
ヘタレでやさぐれた僕でも、ちょっとは考えないと。


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肉体の力、脳味噌の敗北

2006年12月29日 | 日々、徒然に
まだ口内炎は良くならない。
なんだかさらに患部がひろがり、
まともに食事が取れない。
冷たいものも熱いものも駄目。
味の濃いものを口に入れると激痛が走る。
常温で食べられるもの──パンとかおにぎりとか
そういったものをなるべく患部に当てずに喰う。
…のだが、どうしても当たるんだな。痛いのなんのって。

S君のアドバイス通り、イソジンを塗り込むか。
だが怖い。一般的に男は痛みに弱いと言われるが、
イソジンを塗ったあとの激痛を想像すると…。

気を取り直して、新宿の喫茶店で打ち合わせをする。
小腹がすいたので、トーストを頼む。
少し冷ませば喰えるだろうという魂胆だ。



携帯カメラで撮ったのでわかりにくいと思うが、

なんじゃ、このバターの量!

親の仇のように、これでもか、というほど塗りたくったバター。
しばらく冷ましてから喰ったのだが、
バターがパンの表面から内部にいつのまにか浸入しており、
触っただけで手がバターでベトベトになった。

僕も幼少の頃は、とにかくバターやマーガリンを
塗りたくったトーストが好きだったのだが、
パンじゃなくてバターを喰ってるみたいで、
オトナになってからは、ごくごく控えめにバターを塗った
トーストを好んでいる今日この頃。アダルトな自分を自負していた。

おめえ(バターを塗った人)はガキンチョか!?

と心の中で叫ぶ。
バターは口内炎に効くのだろうか?

気を取り直して(またか)、
新宿二丁目にある小劇場タイニィアリスに行く。
Tさん(邪悪なT君ではない)のお誘いで、
金満里さんという、舞踏家というか身体表現家の公演を見る。
ポリオの影響で身体障害のある金さんが、
その不自由な肉体で、衣装替えをしながら、
シリアスだがどこかハッピーな舞踏を繰り広げていた。

舞踏家の大野一雄さんの踊りに影響を受けているらしく、
予測のつかない身体運動から醸し出てくる不思議な感覚。

それにしても肉体の力は、凄い。
脳味噌だけでは、駄目だ。
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揉みほぐされて蕎麦

2006年12月28日 | ささやかな幸せ
今日は仕事場に入る前に、
久し振りに中国人の整体師がいる治療院に行く。
「ウーン、相当固イデスネエ」
と言いながら、僕の凝り固まった首から肩、背中を
揉みほぐしてくれた。

「腰モ、ヒドイデスネー」とつぶやきながら
渾身の力でぼくの腰を思うがままに指圧するのだった。
腰と背中の間で、強く押すと身悶えてしまうところがあった。
思わず「痛い!」と叫ぶと、
「ソコガ痛イノハ、胃ガ悪イカラデス」と淡々と言うのだった。
体のあちこちが疲弊している。
だから口内炎もできるのだろう。休まないと。

そうは言っても仕事場に行き、
電話やメールのやりとり、テープおこし、資料探しなどを
していたら、すぐ夕方になってしまった。

駅前まで行き、
I君とW氏と3人で蕎麦を喰いに行く。
仕事場からほど近いところにある、おそらく近辺では
いちばんおいしい蕎麦を喰わせる店に行く。
実はI君、年の暮れにも関わらず、
住まいの引っ越しを済ませてきたところで、
「まだ前の住まいのゴミとかまとめてないんですよー」
と言うI君と引っ越し蕎麦でも喰おうという算段だ。

ビンビールを頼み、軽くノドを潤し、
「とろろ蕎麦」を、喰う。
コシのある蕎麦、とろろとウズラの卵の入った
蕎麦ツユに刻みネギとワサビを入れ、
くるくると箸でかき混ぜ、蕎麦をちょいと入れて、
ずるずるっと喰う。

旨い! ちゃんとした蕎麦だ!

と心の中で叫ぶ。
いかに普段、不味いものばかり喰っているかが一目瞭然である。
口内炎も肩凝りも原稿がなかなか進まないやさぐれ気分も、
すべてこの「とろろ蕎麦」が忘れさせてくれた。

喰うと確実に吐くきつねソバとか、
390円のカツカレーとか、
一杯150円のラーメンとか、
とんかつチャーハンとか、カレーカツ丼とか、
赤外線で麺を焼いたカップ焼きそばとか、
最低のデミグラスソースで味付けられたポークソテーとか、

思えば、そんな食生活の日々。
なんて僕は貧しい人生を送ってきたことか。
美味しいものを食べるだけで、人間は幸せになれる。
そう思った年の暮れ。2006年もあと3日。
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大のオトナの悩みごと

2006年12月27日 | やさぐれ男のつぶやき
口内炎ができた。
水を飲むのすら辛い。メチャメチャしみるのだ。
ましてや熱いものなどなかなか飲めず、
味噌汁もラーメンもコーヒーも駄目。
大のオトナが口内炎ごときで四苦八苦。
非常な違和感にさいなまれつつ、仕事をする。
歯が痛いとか、ものもらいとか、
顔のパーツになにか疾患があると、人間って途端に
生気がなくなってしまうようだ、って僕だけ?

あまりに辛いので、仕事場で訴える(いいオトナが)。
Y嬢とM嬢に、「チョコラBB」がいいですよ、
と言われたので、さっそく帰宅途中にコンビニで買い、飲む。
効くといいな。

口内炎って胃腸の不調が原因と聞く。
あるいはビタミン不足とも。

やはり疲れだろうか。今年も終わりだと思って、
ちょっと油断したのかもしれない。
でも今日は結構嬉しい原稿の依頼があった。
仕事がまた増える辛さと楽しさ。
やはり自分はM体質なのかもしれない。
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キリ番と邪悪なT君

2006年12月26日 | 日々、徒然に
夕方まで仕事場で、もろもろの業務をこなす。
そのあと、激しい雨の中、市ヶ谷に行く。
お世話になっているF社の忘年会にお邪魔する。
今年はありがとうございました、来年もよいお年を──。
と挨拶をしていると、さすがに今年も終わりだ、という実感が湧く。

抽選会があり、僕が貰った番号は「300」。
キリ番って意外と当たるんだよ、
と一緒に来た邪悪なT君に話しかけた。
邪悪なT君は、そうですかねー、と訝しげな顔をして
僕に曖昧な笑顔を浮かべた。

そして抽選が始まった。
特賞は任天堂の「Wii」。そして「i-pod」。
声優さんが壇上にあがり、抽選をおこなう。
「さんびゃくばん、さんびゃくばん」と祈るようにして
抽選会を見守る僕だった。

そして結果は、
見事当たったのである! ブラボー、さんびゃくばん!
当たったのは「Wii」や「i-pod」ではなく
ガンプラの「パーフェクトグレード」シリーズだった。
買うとおそらく1万5千円以上する高価なガンプラだ。
受け取りに行くとき、会場の視線が痛かった。
みなさん欲しかったんだなあ、と。
ありがとうございます。

いつもは、僕のことを(特に酔っぱらったときに)
蔑んだ眼で見る邪悪なT君だが、
このときばかりは、僕を羨望の眼差しで見つめるのだった。
というのも、邪悪なT君は大のガンダム好きだからだ。
ごめん、邪悪なT君。
「カレキチ」でカツカレー奢ってあげるからさ、
と慰めたとか慰めなかったとか。そんな年末の夜。
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集中力のポーズで立ち止まる

2006年12月25日 | やさぐれ男のつぶやき
今日はいろいろと事務仕事。
年内にまとめておかなければならないことがいくつかあり、
とりあえず、ひとつずつ片づけていかないと。

毎年そうなのだが、あまり年末年始という感じがしない。
大晦日と三が日ぐらいはのんびりしたいのだが、
どうも許されない。実は原稿が5本ほど残っているもので…。
締切は年明けなのだが、年内に2本ぐらいはまとめておかないと
07年のスタートは非常に厳しくなる。

そうはいっても、読みたい本や見たい映画が目白押しで…。
お酒の誘いもあるようなないような…。

集中力のポーズをする。

といっても別にヨガではない。
昔、『翔んだカップル』という映画で、
薬師丸ひろ子がやっていたポーズだ。
そのポーズとは…。いかんいかん。
詳しくは、また書きます。今は、仕事だ。
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胃腸の丈夫な人ならもっと楽しめます

2006年12月24日 | 日々、徒然に
東京都現代美術館で開かれている、
大竹伸朗 全景1955-2006」。
現代アートの巨匠というべき大竹氏の
巨大なエネルギーに触れることのできる一大展覧会だ。
行こう行こうと思いつつ、月日が過ぎていき、
気がついたら、今日が最終日だった。
混むだろうな、と思ったが、やはりかなりの混雑。
なんでも、SMAPのメンバーも見に来たらしい。
美術関係の雑誌でも軒並み大竹伸朗の特集が組まれているし、
まさにブームの絶頂なのか。



とにかく膨大なエネルギーに圧倒される。
絵画あり、写真あり、オブジェあり、映像あり、
ノイズあり、ペインティングあり、再構築あり、
デジタルあり、スクラップあり、模写あり、
もうなんでもありな作品の洪水。
アンディ・ウォーホールをもっとパワフルにして、
チープさとポップさと重厚さがミックスされたものと
言っていいだろうか。
大竹伸朗という人の脳内と体内から湧き出るものを
形にして、僕らに突きつけているような作品群。

圧倒されたのは、解体された船の木材を再構築して、
作られたオブジェの数々だ。
木材を継ぎ接ぎして、常人では思いつかないような
配色で彩色されたカンバスなど、びっくり。
あと、広告や新聞記事、マッチのラベルや地下鉄の切符などを
ひたすら貼って作ったスクラップブックにも目を見張った。
とてつもない体力と想像力がないと作れない作品だと思う。

今回の展覧会を見るには相当の体力が必要だ。
体(特に胃腸)の弱い僕には、なかなか手強い。
簡単には消化できない密度の濃さとエネルギー。
一度で作品のすべてを把握するのはとても無理というか、
リピーターが多そうな展覧会である。
最終日というのが痛い。
また見に来たかった。残念。


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酩酊して年を忘れる

2006年12月23日 | 呑んだり喰ったり
昨日は仕事場の仲間たちと忘年会。
いろいろとお世話になった方々にも来ていただいて、
20人ほどの宴となった。
あれやこれやと酒を呑んで話しているうちに
いつのまにか酩酊してしまったようだ。

昔話から、仕事の話、はたまた禁断の話など、
いろんな話が飛び交い、酒量も増えていったみたいだ。

酩酊状態で家に帰り、そのまま何もしないで寝る。
朝は9時ぐらいに目が覚めるが、
また布団に入り、昼まで寝てしまう。
二日酔いとまではいかないが、頭が重く、胃も疲れ気味。

携帯のメールをチェックすると、
W氏からメールが来ていた。
「打ち合わせがしたいんだけど、僕はこれから
新文芸坐で『2番目のキス』を見るから、またあとで」
という内容だった。

W氏とは打ち合わせをする必要があるので、
重い体を引きずりながら、池袋に行く。
文芸坐に行き、W氏と遭遇。
「僕はこのあともう一本映画を見るから、そのあと打ち合わせしよう」
と僕を残して去っていった。

僕はそのまま文芸坐で『2番目のキス』を見た。
ドリュー・バリモア主演の楽しいラブコメだった。
そういえば、去年の今頃、この映画館で、
同じくドリュー・バリモアの
『25回目のファーストキス』を見たっけ。
年末にドリュー・バリモアの映画を見るというのも
なかなか楽しげでいい感じだ。
ぽわんとした雰囲気。無邪気な笑顔。とぼけた体技。
おそらく、アメリカ映画界最高のコメディエンヌ。
年に一回はこの女優さんのコメディを見て元気になる自分がいる。

映画館を出ると、W氏が待っていた。
どうやら『武士の一分』を見ていたらしい。
「どうでした?」と聞いたら、「良かったよ」とひと言。
わかりました。じき見ますから。

W氏と喫茶店に入り、
懸案事項についていろいろ意見交換。
難問が山のように押し寄せてくる感じがあるのだが、
なんとか乗り切っていきましょう、ということで、
ドリュー・バリモアの素晴らしさについて、しばし話す。


※ドリュー・バリモアです。今日見た『2番目のキス』も楽しい映画でしたが、アダム・サンドラーと共演した『ウェディング・シンガー』とウディ・アレン監督の『世界中がアイラヴ・ユー』の彼女がメチャ可愛らしいですよ。お薦めです。
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追悼あるいは覚え書き

2006年12月21日 | 日々、徒然に
青島幸男さんが亡くなった。
岸田今日子さんも亡くなった。

青島さんはものすごい才人だった。
小林信彦の「テレビの黄金時代」を読むと、
その凄さの一端を垣間見ることができる。
人形町にあった寄席・末広亭の向かいの仕出し屋の倅として
育った青島さんは、生粋の江戸っ子弁を喋ることができたという。
かなりの落語好きで、
その口跡の良さは天下一品だったらしい。

あの「スーダラ節」を始めとする植木等(クレージーキャッツ)の
名曲群をものにし、意地悪ばあさんに扮し、直木賞を取り、
おまけに都知事にまでなったという、とんでもない人である。
さぞかし面白い人生だったろうな、と思う。

岸田今日子さんも才人というか、個性的な女優だった。
最近でも『ウール100%』という映画で吉行和子と共演していて
まだまだ元気、と思っていたのに。

岸田さんと言えば、
なんといっても、テレビ『傷だらけの天使』の
怪演に尽きるだろう。
従兄弟の故・岸田森とのツーショットには、
相当な妖しさがあったのを覚えている。

映画でも存在感があった。
市川崑の『黒い十人の女』で、
洗練された女性を演じていたのに驚いた記憶がある。
非常にあか抜けたクールビューティでもあった女優さんで、
スタイリッシュな映像によく生えていた。

また、小津安二郎の『秋刀魚の味』で、
笠智衆が立ち寄る、バーのマダムも印象的だった。
軍艦マーチに乗って、店内を行進する加東大介を見ながら、
笑顔で敬礼する岸田さんは、この映画屈指の名シーンだ。

青島幸男さんと岸田今日子さん。
おふたりとも、ほんとお疲れさまでした。
ゆっくりお休みください。
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