Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

お前の母親のように扱え

2009年08月31日 | たまには音楽でも
デッド・ウェザー『狂おしき薫り』を聞く。
思いがけなく、とある人がプレゼントしてくれたので、
ありがたく聞かせてもらう。
それにしてもこんなやさぐれたCDをもらうなんて。


The Dead Weather "Horehound”

ホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトが
新たに組んだバンドであり、攻撃性にあふれたサウンドと、
身も心も切り裂くようなアリソン・モシャートのヴォーカル。
この人はザ・キルズというバンドのヴォーカルで、
写真やPVを見る限り、ひどくカッコイイ姐さんだ。

ベタベタした恋愛に唾を吐きかけるような
02 Hang you from the heavens
意外なほどディランの原曲に忠実なカバー
07 New Pony
など、やさぐれたロックの切れ味を堪能する。

ということで、
05 Treat me like your mother
のPVを張っておきます。
鈴木清順や大和屋竺の映画を彷彿とさせ、
痺れること間違いなしです。
それにしても、「あたしをお前の母親のように扱え」
って、すごいタイトルだと思いませんか?

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Time has changed

2009年08月30日 | 日々、徒然に
民主圧勝、自民大敗とな。
まあ予想とおりというか。
世の中がそういうふうに動いているということだろう。
時代は変わる、とディランが歌っている、
まさにその通りの怒濤の展開。

テレビで会見する民主・鳩山代表の目は
どこか泳いでいるような感じが。
「ホントに、俺、総理になるの~マジかよ」
と思っているような感じである。

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恨めしや5連休

2009年08月28日 | 日々、徒然に
朝から原稿書き。
途中、とある雑誌で8ページほどの
記事をやることになったのでI嬢とT社で打ち合わせ。
結構ギリギリのスケジュールになりそう。
というのも、9月の19日からなんと5連休となり、
この休みは出版関係者にとって、ものすごく都合が悪い。
そのあいだ、印刷所が休みになってしまうので、
その分、前倒しで進行しなければならないのだ。

まあなんとかなるだろう、と思いながら仕事場に戻り、
中断していた原稿を仕上げる。なんだか時間がかかってしまった。
集中できないのがつらいというか。
ずっと原稿を書いているわけにはいかないわけで。

帰宅したらもう日付が変わっていた。
テレビのニュースを見たら、完全失業率は5.7パーセントとな。
どうやら過去最悪らしい。池袋のハローワークの様子が映し出されたりする。
いよいよ日曜日は衆院選である。誰に投票しようかな。



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貧困にはふたつある

2009年08月27日 | 読んでいろいろ思うところが
湯浅誠『どんとこい、貧困!』(理論社)を読む。
子供向けではあるが、本質を突いた言葉は
オトナにも充分突き刺さってくる。



本書のクライマックスは、
「貧困」には二種類あるということが書かれたくだり。
いわく、「絶対的貧困」と「相対的貧困」である。

絶対的貧困とは、
1日1ドル以下で暮らしている状態のこと。
アジアやアフリカで貧困にあえいでいる人たちがここにあたる。

相対的貧困とは、
その国に住む人の所得の中央値の50パーセント以下で暮らしている状態を言う。
日本人の場合、1年の所得の中央値は476万円。その半分だから238万円。
つまり年収238万円以下の人が「相対的貧困」だということだ。
月収にすると、約20万。
これでなんとか過ごしていけそうだが、
家賃や保険、光熱費や携帯料金など月々出て行くお金があるので、
かなりギリギリ。都会で賃貸住宅に一人で住んでいる人だったら、
食べていくだけで精一杯の金額だ。

食べていければいいじゃないか、と言う人もいるだろうが、
ホントに食べていくだけの金額であり、
たとえば交際費などを捻出することが困難になる。
一回友人と飲みに行くだけで、3~4千円かかるわけだし、
デートとなると、もっとかかるわけだから、お金がなくて断念することになる。
そうなるとだんだん人付き合いが悪くなるわけだし、
社会から孤絶してしまう危険性がある、と。

だからこの国で年収238万円以下の人は、
相当厳しい生活を強いられてしまうことになる。
そうした人は、たとえば家族や
国からの援助(生活保護など)を受けない限り、貧困に陥ることになる。

ニュースで見るようなアジアやアフリカの貧困と、
日本で起こっている貧困は違う。
そのあたりを理解するだけで、考え方が変わってくると思う。

割と目からウロコな本です。
この著者は、アクティヴィストとしてかなり優秀です。
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苦渋に満ちながらも

2009年08月26日 | 日々、徒然に
最近やたらに湘南新宿ラインに乗ることが多いと思いながら、
午後から横浜で取材。
2時間ほどのインタビューのあと、中座。
夕方からもう1件取材があったので、慌てて都内に戻る。
10年以上に渡る長期連載が終わった直後の作家さんにお話をうかがう。

仕事場に戻るともう夜の8時近くになっていた。
溜まっていたメールのチェックをしていたら、
なんともまあやるせない感じのメールがあったりして、
困ったなあ、どうしようかなと対応策を考える。

そう。
どうしようかな、と悩むのではなく、
どうしようかな、と考える。そこが大事。






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純度100パーセントのアレ

2009年08月25日 | 邪悪なT君
政権交代とか百年に一度の不景気とか。
世の中が大変なことになっている状況で、
この男だけは、違う。



「うひょひょひょひょひょひょ」

メーカーは明星。シンプルと言えばシンプル。
余分なモノは一切ない、純度の高いカップ焼きそばである。

「最大のウリが、『キャベツ入り』なんですよ~。
 じゃあ肉は入ってなくていいのか、
 と突っ込みたくなるんですけどね。うひょひょひょ」

日本に大恐慌が訪れたとしても(すでに訪れているか…)、
邪悪なT君とカップ焼きそばには影響がないだろう、きっと。
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未来の総理と握手せず

2009年08月24日 | 日々、徒然に
選挙戦たけなわ。
候補者の皆さん必死、ということかどうかわからないが、
地元の商店街に、民主党の鳩山由紀夫代表がやってきた。
おかげで商店街は黒山の人だかり。
僕が商店街に足を踏み入れたときには、もう演説が終わっており、
握手会が繰り広げられていた。

「総理になる人と握手するチャンスですよ~」とのアナウンスが。
携帯で鳩山代表を撮ろうとする地元の人たちと、
鳩山代表を遠目に見ている黒服のSPとメディアのカメラマン。
ナマで見ると、若いな、鳩山代表。
マニフェストをもらうが、さすがに握手会の列に加わる気になれず。

地元の候補者はもちろんそこにいたわけで、
鳩山代表はその人の応援に来たわけなのだが、
候補者と握手をする人はごくわずか。
みんな鳩山代表との握手に殺到していた。
民主党って本当に人気あるのかな、
顔が売れている人に群がっているだけじゃないの、
と素朴な疑問が湧いてきた昼下がり。


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公序良俗と文化的価値

2009年08月23日 | 読んでいろいろ思うところが
藤木TDC『アダルトビデオ革命史』(幻冬舎新書)と、
高月靖『南極1号伝説』(文春文庫)を続けて読む。

AVとダッチワイフという、
(一般的に)公序良俗に反するモノを、丹念な取材によって、
文化的資料としてまとめ上げた
ふたりの著者の勇気と胆力に感動。



ビデオやパソコンといった、
映像メディアの進化とともに発展していったAV。
その歴史は多くの突出した才能を持った経営者やクリエイター、
AV女優たちによって支えられ、独特の進化を遂げた。
その発展ぶりと、時代のうねりのようなものが活写された好著。



ダッチワイフ、とは言わず、いまは「ラブドール」と呼ぶらしい。
こうした男性用玩具のこれまでの歴史がひもとかれるのも面白い。
また、リアルで精巧なラブドールを作り続ける
メーカーの開発者の矜持に感心したり、
ラブドールを所有するマニアの男性が発するまともな意見に納得したり。
ラブドールに偏見のあればある人ほど、読むと新しい発見があるのでは。

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顔が赤くなる心地よさ

2009年08月20日 | 映画など
『サマーウォーズ』の続き。

冴えない高校生だが、数学の才能だけはある主人公・健二が、
部活の先輩・夏希の実家に
行くところから始まる騒動、というか戦争が描かれる。

この実家は古い武家屋敷で、風情たっぷりの描写が見ものだ。
それだけでもこの映画を見る価値はあるのだが、
舞台設定は現代の日本であり、
OZ(オズ)という巨大なバーチャルネットワークの中で異変が起こり、
それがこの平和な田舎にも深刻な影響が及んでくる。

のどかで、ほっとするような田舎の風景と、
きらびやかだが、殺伐としたバーチャルの世界とのコントラスト。
そのふたつの世界が、映画のクライマックスとともにシンクロしていく。



前作『時をかける少女』では、
少女の切ない気持ちを丁寧に描いた細田監督だが、
今作は快調なテンポで、
バーチャル世界で戦う主人公たちの奮戦ぶりを描く。
そのスピード感に浸りながら、ひたすら楽しめるエンタテイメントとなっている。

夏希が健二の手を握った瞬間、
健二の顔色がさーっと赤くなる場面など、
アニメーションならではの描写が、ある種の懐かしさを感じさせる。
アナログな感じが強いのは、田舎の描写が優れているのはもちろん、
こうした古風なアニメ的演出があってこそだと思う。
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いつか見た風景とまだ見ぬ戦い

2009年08月19日 | 映画など
細田守監督『サマーウォーズ』を見る。
田舎や大家族といったアナログな風景と、
ヴァーチャル世界でのデジタルな戦いがシンクロする快作だ。


サマーウォーズ(20009)
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