ブラーの新譜「ザ・マジック・ウィップ」を聞く。
実に12年ぶりのアルバムということで、
かなり話題になっているようだ。
自分はそれほど熱心なブラーのリスナーではないけれど、
タワレコで試聴したら、えらくカッコいいので購入した次第。
いかにも英国人というか、
ちょっと知的でシニカルで、躁鬱が激しく、
音楽への造詣が深い、中産階級のロックというイメージのブラー。
90年代に人気絶頂だった頃は、ライバルだったオアシスに
首ったけ(死語)だったので、お勉強として聞く程度だった。
それでも「SONG2」とか「There's no other way」は好きだったし、
いつかちゃんと聞かなきゃと思いながら何年も経っていたわけで。
で、この新譜。
香港や中国での公演で影響を受けたという漢字ネオンのジャケや、
「ピョンヤン」という曲もあったりして怪しさ大爆発。
陰鬱で不穏なムードが漂うというか。
それでも演奏やボーカルのテンションはそれなりに高い。
きっと歌いたい、演奏したい、ロックしたいという衝動があるのだろう。
印象に残る曲としては、
07 マイ・テラコッタ・ハート
あたりの切ない感じが滲みる。
11 オン・オン
はライブで生えそうな、
このアルバムでは数少ないポップソング。心地良い。
つまりはいいアルバムだということです。おそらく。