なんだこれは。
邪悪きわまる琥珀色。
シュワシュワと心を惑わす音。
一気にあおり「ぶおお」とほとばしる吐息。
口内炎ができて、たまりませんがな。
下唇の裏のほうと、舌の右側に
触るとかなりの痛みを伴う「できもの」が。
仕事をしていると忘れるんだけど、
お弁当に入れていたアジフライに
ソースをどっちゃりかけて食したら激痛が。
てやんでえと思って、
付け合わせの芽キャベツを食したら、
ほら、アレって固いじゃないですか。
その固いところが「できもの」に当たって激痛が。
いてえ。美味い。いてえ。美味い。
涼しい顔して食してますが、
心のなかは大混乱のままランチ終了。
今度は携帯用のマヨを持ってこよう。
マヨなら沁みないだろう。
カロリー過多だろうと
成人病まっしぐらだろうと、かまうものか。
全く記憶がないのだけど、
４年に一度のうるう年に
意中の人にメールを送り、
４年後に届くサービスがあるらしい。
で、２月29日の今日、
そのメールが届いたという。
つまり４年前、自分宛てに書いたのです。以下、引用。
まずは「このメールが届いてますか」と聞きたいです。そして次には「生きてますか」「元気ですか」と。この３つの質問に「YES」であれば御の字です。他に問いかけることはさほどありません。あとはあなたの大切な人を「大事にしてますか」「思いやりを持っていますか」と問いかけるぐらいですかね。
2020年と似たような仕事をしていて、やさぐれたらビールを飲んで。カップ焼きそばの新作に心躍らされて。「仕事キツいなあ」「面白いけどやってもやっても儲からない」「つい酒飲んでしまった」「●●の新作映画に号泣した」「ディランは相変わらず元気だなあ」「ポールの新譜すげえ」「ストーンズのライブ最高だった」と思い出せる４年間であれば何より。このうち６割ぐらい思い通りだったらまあなんとかなったと言えるかな。次の４年もそれなりに頑張りましょう、自分。
2020年と似たような仕事をしていて、やさぐれたらビールを飲んで。カップ焼きそばの新作に心躍らされて。「仕事キツいなあ」「面白いけどやってもやっても儲からない」「つい酒飲んでしまった」「●●の新作映画に号泣した」「ディランは相変わらず元気だなあ」「ポールの新譜すげえ」「ストーンズのライブ最高だった」と思い出せる４年間であれば何より。このうち６割ぐらい思い通りだったらまあなんとかなったと言えるかな。次の４年もそれなりに頑張りましょう、自分。
４年前の2000年２月29日に書いたものらしい。
ホントに自分が書いたのかな。覚えていないが、
このリアルさは本物かと思ったりする。
でまあ、４年前に想像したのと
ほぼ思いどおりだったというか。事故に遭ったけど何とか生きてるし。
予想が外れたのは、ストーンズのライブが
見られなかったぐらい。でも新作あったし。
そもそも未来予想のハードルが低いというか。
また４年後の自分に向けて書こうかしら。
もっともっとハードルを低くして。
あのですね。
トートバッグというものが好きで、
雑貨屋などの前を通ると、物色してしまうというか。
とあるお店にて。ちょうどいい大きさで、
値段も1100円とお手頃で、
肩にかけてしっくり来そうなモノを見つけたのです。
でも、ちょっと可愛すぎますかね。
やさぐれたおっさんには到底似つかわしくないというか。
きっとレジのお姉さんは「はあ？」という目をして
売ってくれないんじゃないかと思ったり。
もっとロックでパンクな、
サブカルに寄ったトートがあればいいのに。
と思って検索していたら、町田康（町蔵）のトートがあった。
かなりイカれていて、素敵すぎる。
お値段は5500円。ふむ。
サブカル人生もお金がないと続きませんな。
あのですね。
Ｋ誌の原稿 締切 1月の半ば
Ｎ誌の原稿 締切 1月の半ば
Ｇ社の冊子まとめ 締切 1月の半ば
Ｐ社の書籍原稿 締切 1月の半ば
一体どういうことですか。
まあ確かに年の暮れ、
「じゃあtacoさん〜モロモロのアレコレは
年明けの半ばまでによろしくです〜」
と、みなさん口を揃えて言ってましたっけ。
ここはひとつ、穏便にお願いしますよ〜旦那。
ほら、隣人を愛せよって言うじゃないですか〜奥さん。
やだなあ。そんなに目を三角にしなくたって。
せっかくの美人が台無しですよ、奥さん（NG発言）。
よっ、旦那！ この後家殺し！（NG発言）。
いろいろあって。
ちょっと野望用で。
コレがアレで。ソレがナニして。
何て日本語は便利なんだろう。
すべてを曖昧にして和を尊ぶ文化は
都合が悪いときにこそ威力を発揮する。
——原稿まだですか。
——いろいろあって。
——どこで油売ってたんですか。
——ちょっと野暮用で。
——できない理由はなんですか。
——コレがアレで。ソレがナニして。
こんな感じで使います。
覚えましたか、皆さん（←誰？）。
さあ、練習しましょう。コレがアレで。アレがコレで。
ナニしてアレしてソレがアレして。
ぶち殺されても責任は持ちませんが。
書店に寄ったら、
人生の先輩方の対談本、
というか雑談本が出ていた。
サイン本だったので、瞬時に購入。
この人たちのおかげで（せいで）、
人生を誤ってしまったのは、まあ良しとしましょう。
たぶん死ぬまでおもしろおかしく
生きようとしているおふたりの吐息に触れ、
ゆるゆると未来を見据えたいと思います。
あれ。
いかにも怪しい路地が目の前に。
ここはどこ？ わたしは誰？
教えてやろう。
ここは仕事場近くの路地で、
お前はただのやさぐれたおっさんだ。
って、正解言わないでくださいよ。
正しいコトがいいとは限らないじゃないですか。
もう少し、この怪しげな路地で佇んでいたいのに。
どうも路地の奥から「おいでおいで」という声が
しているような気がしてならないんです。行っちゃおうかな。
ふっふっふっふ。
邪悪かつ下品な笑いが止まらない。
上から目線で、高飛車な笑いをするのが
これほどの快感とは。
うなぎである。
貧乏で小市民の自分には、
まったく縁のない高級メニューなのだけど、
いつも行く、それはそれは昭和感丸出しの
やさぐれ食堂に「日替わりランチ／うな丼700円」
とあったではないか。
ふっふっふっふ。
うな丼につくのは肝吸いではなく、
ただのワカメの味噌汁だけど。
「山椒ありますか？」と聞いたら、
食堂のおばちゃんは七味を差し出し、
これでガマンしなさいよという目をしたけれど。
ふっふっふっふ。
700円で天下をとった気分になる安上がりな自分。
高慢ちきな俗物に成り果てたという。
悔しかったら食べてごらんなさいな。
って、もっと高いの食べてますか。そうですか。
健康診断の結果が届く。
戦々恐々のなか、
結果の用紙が入った封筒を開ける。
結果は、去年とさほど変わらず。
というか、わずかに良くなっているような。
ダメダメな数値がほんの少し改善して、
普通のダメな数値になったとか。そんな感じ。
安心するにはほど遠い結果だと思います。
そう自分に言い聞かせないと、浮かれちゃうんですよ。
数値が少し良くなったからといって、
麦のアレじゃ、米のソレじゃ、焼きそばじゃ、
中古レコじゃ、古本じゃ、
と（安上がりな）豪遊をしないために自戒する週末。
あ、でも今日から
神田で古本まつりやってるんだ、
と一瞬で自戒を解く体たらく。
