Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

ローランドの悲しい目の親爺

2016年04月25日 | 日々、徒然に

ボブ・ディラン来日公演

@渋谷BUNKAMURAオーチャードホールに行く。

エントランスでは若きボブがお出迎え。

 

 

それにしても思うのは、

ボブ・ディランという人に期待しない方がいい、ということだ。

どういう意味かというと、

会場に集まった人たちは、ディランのあの曲とかこの曲とか、

あのアルバムとかこのアルバムとか、

それなりに思い入れがあるはずなのだけど、

そういったものはすべて忘れて、というか期待しないで、

今まさに、目の前にいるディランとそのバンドが奏でる曲と歌を

堪能すればいいのだ、ということ。

 

「ライク・ア・ローリング・ストーン」も

「アイ・ウォント・ユー」も「くよくよするなよ」も

「ラブ・マイナス・ゼロ/ノー・リミット」も

「ハリケーン」も「愚かな風」もやらないし、

「風に吹かれて」が原曲とは似ても似つかない

アレンジで演奏されたとしても、

それはそれで受けとめるべきなのだろう。

だって、鳴らされている音楽が

極上だということに間違いはないのだから。

 

セットリストにばかり注目して、

「あの曲やった」「やらなかった」的な楽しみ方は

ディランのライブを前にすると、

ずいぶん心の狭い楽しみ方かもと思ったりする。

 

ということで、

チョイ悪シンガーとして魅力満載の

2016年4月のボブ・ディラン。

アメリカンミュージックの凄さを体感できた2時間でした。

ベストパフォーマンスは、

最後の最後に歌った「Love Sick」。めちゃカッコ良かったです。

変に出しゃばらず、黙々と演奏するバンドも素晴らしい。

また来てくださいね、御大。ずっとついて行きますから。

 

 

 

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