ということで、仲井戸“CHABO”麗市。
「Music From CHABO BAND 2024」 Experience
@EX THEATER ROPPONGI に先日行ってきたのです。
一度はナマで体感したかったチャボ。
ぶっといバンドサウンドに乗せて、
チャボが歌ってシャウトし、これでもかとギターを弾きまくる。
74歳の老ロックンローラーとそのバンド、
などと軽口叩いたりしたら、ぶっ飛ばされますよ。

チャボの歌詞はわかりやすい。
比喩や暗喩のようなものもあるけれど、
具体的な情景や心情がストレートに伝わってくる。
74歳という年齢を意識させない声量で、まずは安堵。
冒頭は「ガルシアの風」をポエトリーリーディング。
そして名盤「絵」の一曲目「ホームタウン」と、
観客は早くもチャボの世界にどっぷりと浸かっていく。
「60代はまだ突っ走れるぜ。70代はさすがに堪えるけど」
と苦笑しながらも、ボーカルはパワフルで衰えはまったく見られない。
自分は、RCのライブは体験できなかったけれど、
当時の映像で見るチャボは尖っていてものすごくカッコ良かった。
いま、目の前にいる(2階席だったけど)チャボは
それなりに丸くなっているようだけど、まだまだ攻めてくる感じがある。
ここしばらくのチャボは、
洋楽の名曲をカバーするのをテーマにしているらしく、
「ハングリーハート」や「ユー・ガッタ・ムーヴ」、
「フォーエヴァー・ヤング」を
独自の解釈で歌詞をつけて歌う。
スプリングスティーンともストーンズとも、
ディランとも異なる、生きることの愛おしさが
感じられる曲になっていた。
年末に出る新譜「Experience」からの新曲もとてもいい。
生まれ育った新宿への思い、
そしてチャボが永遠のテーマにしている
家(ホーム)という概念に注がれる限りない愛着。
RCの「雨上がりの夜空に」は
チャボだけでなくバンドメンバー全員が歌う。
お世辞にも若いとはいえない観客が、
ここぞとばかりに立ち上がって、
「どうしたんだヘヘイベイビー」と大合唱。
みなさん、バッテリーはビンビンになりましたかね。
気がついたら、3時間以上経っていた。
「俺と山下達郎はライブが長い」と笑わせながら、
アンコールも4曲と、大サービス。
バンドメンバーもみんなすごい。
早川岳晴のベースも河村”カースケ”智康のドラムも
Dr.KyOnのキーボードも音の圧がすごい。
そういえばこのライブのタイトルは「Music from」から始まる。
そうか、ザ・バンドか。チャボ・ザ・バンド。
まさにグレートでロックンロールな夜。

EX THEATER ROPPONGIのB1より。
B3がステージ(奥に見える緑のあたり)で、
つまりは2階席からの眺望。
手前に見える茶色の液体らしきモノは何でしょう。