蝶花楼桃花&桂二葉
東西二人会@有楽町朝日ホールに行く。
一度はナマで聞きたかった噺家さんたちの高座。
満員大入りであたたかな雰囲気のなか、
笑いあり涙あり。凄みさえ感じる芸を
目の当たりにする至福のとき。
桃花師匠は、春風亭ぴっかりの名で
二つ目の頃から人気の噺家さん。
そのうち聞きに行こうと思っていたら、
2年ほど前に真打ちに昇進。
堂々たるというか、風格すら感じさせる佇まいだ。
演目は「宗論」と「お見立て」。
前者はキリスト教徒になった息子の言動に
悩まされる真言宗の父親とのやりとりが笑わせ、
後者は嫌いな客をなんとかして追っ払おうとする
花魁とその妓夫のやりとりが楽しくスピーディーで
息もつかせなかったという。
マッシュルームカットがトレードマークの
二葉師匠は、稚気のある声が似ていることから、
米朝一門の大先輩、
枝雀の再来と言われている噺家さん。
YouTubeで可愛らしい噺を見て、
この人もナマで見たいと思い、いざ目の当たりにしたら、
演目は「子は鎹(かすがい)」と「がまの油」。
前者は別れた父と母の仲をとりもつ男の子が健気で、
茶目っ気があって大人より世事に長けているという
まさかの人情物で泣かせる。
後者はがまの油の口上をするテキ屋の口真似に圧倒され、
二葉師匠、すげえ本格派だと思った次第。
何気にアイドル扱いしていた自分が恥ずかしい。
実にいい二人会でした。
ご両人ともまた聞きに行きます。